サッサッサッ…
麟「うーんっ…(ノビーッ…)やっとほぼいつも通りの自分が帰ってきたぞ?」
風邪を引いてから約2週間程、俺はずっと寝室で眠っていた。あんなに身体がダルくて動けなくなったのは初めてだ…本当にただの風邪なのか疑問に思う所もあるが…まぁいっか☆
ザッザッザッ…
鈴「麟さん!?」
麟「お?鈴仙じゃんか、どしたの?」
鈴仙が博麗神社にやって来た。…もう風邪はほぼ治ったから薬はいらないと思うのだが…?
鈴「まだ病み上がりですよね!?なのにどうして神社の清掃をしているんですか!!」 ガオォォォォッ!!
きゃーっ!?兎さんがお怒りだぁぁっ!!
麟「もう風邪はほとんど治ったし…たまには身体を動かさないと鈍り過ぎるからと思って…」
鈴「気持ちは分かります!でも、風邪というものは治りかけが1番危険なんです!また再発しますよ!?」
麟「…で?鈴仙は何しに来たのさ」
鈴「お薬以外何かあると思いまして!?」
麟「え…まだ飲むの?」
もう薬は飲まないと思ったのに…まだ飲むのぉ…?
鈴「最後まで師匠の薬を服用してください!そうすれば完全復活出来ますから!」 グイグイ!
・押し付ける
麟「わーったわーった!飲むから!飲むからそんなに押し付けないでぇっ!!」
鈴「まったくもう…皆が心配しているっていうのに…。で?霊夢とあうんちゃんは?」
麟「まだ寝てるよ。俺の看病で疲れきっちゃったみたい」
鈴「はぁ…博麗の巫女が、居候の人に掃除を任せるなんてどうかしてるわ…」 ヤレヤレ
麟「…日常茶飯事ってやつよ」
鈴「それもよろしくないかと…」
まったくもって返す言葉がございません…。
ザッザッザッ…
おや…足音が聞こえて来たぞ?珍しいな、あんなとんでもない噂が人里で広まっていたっていうのに博麗神社に参拝するお客がやってくるなんてな。
?「ふむ…ここが地上でよく知られている博麗神社か…」
?「神社って名前がついている割には参拝客が1人も居ないわね?」
?「やっぱり妖怪の山にある神社へ行った方が良かったんじゃないの、友人様〜?」
麟「…誰だ?」
鈴「見た事ないですね…あの方達」
階段から3人ほど登って、鳥居の下をくぐって来た。
1人は金色ウェーブの長髪に漢服のような装いで、服には九尾の狐が描かれている。もう1人はセミロングの赤髪で、着ているTシャツには『Welcome Hell』とプリントされている。…変なTシャツ野郎だ!?そして更にもう1人は金髪のロングヘアーに水玉の帽子を被り、アメリカ国旗のような服を着ている。…なんか左手には松明のような物を持っている。なんかどっかの仙人がよう松明を持っていたような…?というか松明を持ったピエロみたいな見た目だな。
麟「…少なからず、参拝客だよね?」
鈴「人は見かけでなんとやら…と言いますからね…」
頼むから参拝客であってくれ…これ以上の面倒事は願い下げじゃい…!
麟(ジーッ…)
?「(チラッ)あっ!」
麟「あっ…」 ペコリ
博麗神社に訪れた3人組のお客を観察していたら、漢服姿の女性と視線が合ってしまった。一応最低限のマナーとしてお辞儀はしておいた。
麟「ようこそ博麗神社へ。本日はわざわざこちらまで参拝をしに来…「愛しの我が息子よ!!」…は?」
鈴「…え?」
今、なんて言った?俺の事を『息子』と呼んだか?
?「ようやく見つけたわ…!私の可愛い息子よ!!」
鈴「え…あの人が麟さんのお母さん!?」
麟「そ、そんな訳無いだろ!?」
?「(ウルウル…)ようやく長い時を越えて我が息子に再会出来たわ…!」
?「良かったわね純狐♪」
?「おめでとうです友人様!」
麟「…はぁ?」
鈴「なんか勝手に話が進んでいますね?」
俺の勘がこう言っている…『こいつらは何かヤバい』と…。