?「私の息子よ!さぁ、母と共に仙界へ帰りましょう!」
麟「は、はぁ?」
一体…この人は何を言っているんだ?俺は外の世界からやって来た人間だぞ?そんな俺が、この幻想郷で実の母親が存在するわけが無いじゃないか…。
麟「も、申し訳ないが…貴女は何か勘違いをしていらっしゃるようだ…。俺には母親なんていないんですよ?」
?「何を言っているのよ…今、目の前にその母がいるじゃない!」
ダメだ、話が行ったり来たりしかしないから永遠に同じ会話を繰り返してしまうぞ?
?「落ち着いて?あの子はまだ純狐の言っている事が理解出来ていないのよ。まずは彼を仙界に連れて帰って、ゆっくりとお話をしましょうよ♪」
?「あら…そうなの?そうよね…いきなり博麗神社に訪れて、勝手に話を進めていたら息子も何が何だか理解出来ないものね?」
麟「…ちょっと?」
勝手に話が進んでるのは事実だが…それよりも気になったのは、俺を仙界という場所に連れて行くという話だ…。
?「さぁ!私と共に仙界へ…(チラ…)あの耳は…月の兎!?(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)嫦娥ぁ…!」
・鈴仙を見るなり、怒りを顕に
麟「…!鈴仙…逃げろ…!」
鈴「は、はい…!?」
ヤバい…あのオーラはヤバい…!初めてフランに出会った時に感じた狂気のオーラより遥かにヤバいオーラだ…!あれは、憎しみのオーラだ!
?「その兎が私の息子に記憶を失わせる術か何かを使ったか…!おのれっ…!嫦娥ぁぁっ!!」 グオォォォォォォォッ!!
ビュウゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!
麟・鈴「「…!!」」 ゾクッ…!
あの人はやる気だ…!人里に逃げれば関係の無い人達が巻き込まれてとんでもない数の被害が出る…!だったらこのまま博麗神社に居続けるべきか…!?だが、こっちはこっちで霊夢達が居る…どうする!?
?「(ダンッ! ギャウゥゥッ!!)嫦娥ぁぁっ!!」 グアッ!!
・鈴仙に狙いを定め
鈴「…!!」 ハッ…!!
?「死ねぇっ!!」 ブアッ!!
・振りかざされる拳
麟「鈴仙!!」 バッ!
・咄嗟に鈴仙の前へ
鈴・?「「!?」」
バギィッ!!!
・拳が麟の腹部へ
麟「がはっ…!!」 ビュウゥゥゥゥゥゥゥッ…!
ガジャァァァァァァンッ!!
~寝室~
あ「ワフン!?」
霊「(ガバッ!)な、何よ今の音!?」
その衝撃音は寝ていた霊夢とあうんを叩き起こす程の衝撃であった。
パラパラ…
麟「がっはっ…!!」
?「しまった…息子よ!」
鈴「麟さん!!」
私への攻撃を咄嗟に庇ってくれた麟さんは、殴られた反動で神社の賽銭箱にまで吹き飛んでいった。
?「貴様…息子にどんな術を使った!!」
鈴「な、何の話をしているのよ!?」
ジャキンッ…!! ガギュゥゥゥンッ!!
?「純狐!避けてっ!!」
ギュウゥゥゥゥンッ!!
?「はっ!?」 バッ!!
砂煙の奥から一筋の線光が放たれた。麟を殴り飛ばした女性は、友人の忠告を聞き入れて咄嗟に線光を避けた。
ガラガラ…
麟「(ザッ…ザッ…)鈴仙に…手を出すな!」 フラフラ…
鈴「り、麟さん!?」
重症を負った麟さんが武器を構えたまま、砂煙の中から現れた。相当のダメージを負ったようだ…意識を保つのがやっとのように見えた。
?「ど、どうして!?貴方はこの兎に惑わされているのでしょう!?」
麟「…鈴仙は俺の大切な友達だ!俺の大切なものを傷つけるというのなら…貴様を許さない!」
?「なっ…!?」
鈴「り、麟さん…」
あんな重症を負っているのにどうしてそこまで…
麟「お、俺が大人しくあんたに着いていってやる…だから鈴仙は…助けてやって…く…れ…」 ドサッ…
鈴「麟さん!!!」
遂に限界が来てしまった麟さんは気絶してしまい、そのままその場に倒れてしまった…。
?「(ダッ!)息子よ!」
?「急いで仙界まで連れて帰って治療しましょう…!」
?「えぇ…!」 ガバッ!
・麟を背負う
ドタドタドタ!!
神社の中から慌ただしい足音が。
?「ご主人様、友人様!早く行きましょう!」 フワァァァァ…
?「ええ!」 フワァァァァ…
?「さあさあ行きましょう!」 フワァァァァ…
ビュウゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!
鈴「麟さぁぁんっ!!」
ザッ!!
霊「鈴仙!?さっきの衝撃音は何よ!…って一体どうしたの?!…それに麟は!?」
鈴「れ、霊夢…麟さんが…麟さんがぁぁっ…!!」 ダキッ!
・霊夢に抱きつき、泣き出す
霊「麟は…どうしたの!?」
鈴「麟さんが攫われたのよっ!!」
霊「麟が…!?」
麟は、突如博麗神社に現れた3人組に連れ去られてしまった…。