華月麟の幻想記   作:華月麟

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恐怖の始まり

ダッダッダッダッ!!

 

麟「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!!」

 

 

一瞬の隙を突いて逃げ出した麟は、仙界へやって来た霊夢達の元へ猛ダッシュしていた。

 

 

 

一方、仙界へ辿り着いた霊夢達は

 

鈴「ここが仙界…」

 

霊「本当に幻想郷とは別世界って感じね…」

 

魔「見た事無い景色が広がってるぜ~」

 

紫「まさか…幻想郷の隙間にこんな異空間が存在していたなんて…」

 

隠「前々から知ってはいたが…これは色々と調べ直す必要がありそうだ…」

 

幻想郷では見られない、異様な景色にくぎ付けとなっていた。

 

霊「では…麟がどこに居るか捜索しましょう」

 

鈴「それなら任せて。ふぅぅ…」

・目を瞑り、集中

 

魔「何する気だ?」

 

鈴「静かに…今、麟さんの波長を感じ取ろうとしてるから集中させて」

 

魔「あ、はい」

 

 

シーーーーーン…

 

 

鈴(どこ…!?麟さんはどこに…!?)

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!」

 

 

 

鈴「(ピコンッ!)…見つけた!」

 

麟の波長を探知していた鈴仙は、ついに麟の波長を感じ取る事に成功した。

 

紫「本当!?彼はどこに居るの!?」

 

鈴「こっちよ!」 ダッ!!

 

紫(ダッ!!)

 

鈴仙は麟が居る方向へと走り出した。

 

霊「そっちなのね!?」 ダッ!!

 

隠「では行こう!」 ダッ!!

 

魔「お、おい待てよ~!」 ダッ!!

 

4人は、鈴仙の後を追うように走り出した。

 

 

 

 

 

 

タッタッタッタッタッ!!

 

麟「はぁ…はぁ…はぁ…!!」

 

走り出してどのくらい経ったのだろう?さっきから周りの景色が全く変わっていない…。

 

麟「くそ…!どこに居るんだ皆!?」

 

 

 

ダッダッダッダッ…!!

 

 

 

麟「(ピキーンッ!!)そっちか!」 ダッ!!

 

 

彼も、霊夢達の居場所を感知する事に成功。

 

 

 

 

 

~走って数分後~

 

ダッダッダッダッ!!

 

麟「あ、あれは…!」

 

俺は、ついに仙界へやって来ていた霊夢達を視認する事に成功した。

 

 

ダッダッダッダッ!!

 

鈴「あ、皆見て!」

 

 

麟「おーい!!」

 

 

紫「麟!無事だったのね!!」 ダッ!!

 

紫が感極まって、先走った次の瞬間…

 

 

キィィィィィィィン…!!

 

 

霊「…!(ガシッ!!)紫、危ない!!」 グイッ!!

 

紫「きゃぁ!?」

 

 

ドガァァァァァンッ!!!

 

 

魔「うお!?なんだ!?」

 

突然、行く手を阻むかのような攻撃がどこからか飛んできた。

 

ヒュゥゥゥゥ…

 

純「ダメじゃない、勝手に家を飛び出すなんて…」

 

麟「くそっ…!もう追いつかれたのか…!!」

 

飛んできた弾の正体は、麟を地上へ帰さんとする純狐の攻撃であった。

 

スタッ

 

純「おのれ…ウジ虫共が、私の息子は絶対に渡さんぞ!!」

 

霊「麟はあんたの物じゃない!返してもらうわよ!!」

 

スタッ

 

ヘ「なんとか間に合ったわ…」

 

ピ「お!遊びごたえのありそうな奴等だ!」

 

ヘカーティアとクラウンピースも遅れて到着。

 

純「まさか嫦娥の奴が地上の者と結託してくるとは…姑息な事を考えるものだ。それに…その内の1人には月の兎が混じっているとはな」 ギロ

・鈴仙を睨む

 

鈴「…私はもう、月の兎なんかじゃない!今の私は…穢れきった地上の兎よ!!」

 

純「ふむ…?それに、見た事ない者も居るな…」

 

紫「麟は返してもらうわよ、この誘拐犯!」

 

純「誘拐だと…?私はただ、返してもらっただけだ!」

 

隠「君が彼を息子呼ばわりする理由はなんなんだ?」

 

純「息子は私と同じく神の力を纏うことが出来る、理由はそれだけよ!」

 

魔「はぁ!?他に理由は無いのかよ!?」

 

純「黙れ!もう二度と…私の息子は誰にも奪わせはしない!!」

 

 

 

 

霊「素直に返さないのなら(ザッ!!)…戦うのみ!」

 

4人(バッ!! ジャキッ!!!)

 

5人は戦闘体形に入った。

 

 

 

純「外から来た客人は持て成すのが礼儀よね?」

 

へ「さてさて、やりましょうかね?」

 

ピ「イッツルナティックターイム!!」

 

こちらもこちらとて戦闘体形へ。

 

 

 

純「はぁっ!」 カッ!! バオォォォォォォォォッ!!!

 

 

 

麟「なっ…!?」

 

純狐さんは霊夢達と戦う為に力を開放したのだが、その姿はまるで9つの尻尾を生やした人型九尾のような姿へと変身していた。

 

隠「…凄まじい力だ、まるで恨みのエネルギーがそのまま放出されているようだな」

 

紫「あんなのが幻想郷に存在していたなんて…!」

 

魔「(ゾクッ!!)こ、こいつはかなりヤバいかもな…!」

 

鈴「こ、怖いっ…!…でも、ここで引き下がるわけにはいかない!」

 

4人は純狐の放つ怨念に強い恐怖を抱いていた、それは麟も同じく…

 

 

麟(な、なんて強い怨念だ…!?まるで憎しみの塊じゃないか!)

 

 

純狐にたいして激しく戦慄していた時だった…

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…!!

 

 

麟「…ん!?」

 

麟が右腕に違和感を感じたので右腕を見ると…

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

麟「純狐さんの怨念を吸収して…!?」

 

腕輪が、純狐が放つ怨念をどんどん吸収し始めていたのだ。…しかも、麟の意志とは無関係に。

 

麟「ま、マズい!!」

 

ガシッ!! グイッグイッ!!

 

麟「は、外れない!?そ、それになんでこの腕輪は俺の意志とは無関係に純狐さんのエネルギーを吸収し始めてるんだ!?」

 

 

 

魔「な、なあ霊夢…麟の奴、なんか慌ててないか?」

 

霊「え?…本当だ、どうしたのかしら?」

 

 

流石の霊夢と魔理沙も、麟の異変に気付いたようだ。

 

 

グイッグイッ!!

 

麟「く、くそっ…外れろって…!」

 

麟が腕輪を外そうとしていたその時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクンッ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

麟「…ごあっ!?(ドサッ…)…ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 ジタバタ!!

・もがき、苦しみ始める

 

 

 

 

皆『!?』

 

突然、麟が大声で叫び出し、もがきながら苦しみ始めたのだ。

 

 

麟「うあぁぁっ…!あ、ああぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

純「息子よ!?」 ダッ!!

 

異変にいち早く気付いた純狐は、麟に駆け寄った。

 

麟「あぁぁぁああぁぁぁぁああっ!!」 ジタバタ!!

 

純「息子よ!どうしたというの!?」

 

紫「り、麟!!」

 

麟「あ、あぁぁぁああぁぁぁぁあぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~精神世界~

 

麟「…はっ!?こ、ここはどこだ…!?」

 

気付くと俺は、真っ暗な何もない場所に立っていた。

 

 

スタ…スタ…スタ…

 

 

麟「(バッ!!)…!?」

 

足音が背後から聞こえて来たので振り向くと…

 

?「…」

 

麟「お、俺がもう1人…?」

 

俺がそこに立っていた。

 

?(ニイッ…)

・ゆっくり顔を上げる

 

麟「ん…?!(ハッ…!?)ま、まさか…お前は!?」

 

?(バッ!!)

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…!!!

 

 

麟にそっくりの見た目をした人物は麟に手を向けた瞬間…

 

 

ガシッ!!!

 

 

麟「うっ…!?」

 

突然、何かが彼の手足を拘束した…その正体は…

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…!!!

 

 

魂の怨嗟であった…。

その怨嗟達はゆっくりと麟を包み込み、そして蝕み始めた。

 

 

バリバリバリィッ!!!

 

 

麟「ぐあぁぁぁああぁぁぁぁあぁっ!?」

 

怨嗟に蝕まれている麟を見て、その者は…

 

?「ふっふっふっふっ…あっはっはっはっはっはっはっ!!!」

 

大きく高笑いをした…。

 

 

バリバリバリィッ!!!

 

 

麟「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

純「息子よ!」

 

紫「麟!」

 

 

麟(?)「俺に…触るなぁっ!!」 グアッ!!

・乱暴に振り払う

 

 

紫・純「「きゃあっ!?」」 ドサッ!!

 

へ「純狐!大丈夫!?」

 

隠「紫!大丈夫か!?」

 

麟(?)に降り飛ばされた2人へ駆け寄るヘカーティアと隠岐奈。

 

霊「ちょっと麟!いきなり何を…!?」

 

麟(?)「ふははははは…!遂に…遂にこの時が来たァっ!!」

 

霊「り、麟…!?」

 

麟(?)「はははっ!!」キッ!!

 

 

 

 

 

HELLRIZE…!!

 

 

 

 

 

麟(?)「さぁ…真の姿を見せる時が来た!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

霊「り、麟…!?いきなり何をしているの!?今すぐやめなさい!!」

 

 

 

麟(?)「ふははははははっ!」 グオォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 

麟(?)は霊夢の言葉を聞き入れもせず、力を開放し始めていた。しかしその力は…

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…!!!

 

 

 

鈴「な、何…!?この禍々しくて息苦しくなるようなオーラは…!?」

 

魔「お、おい…!こいつは少しヤバいんじゃないか!?」

 

 

 

 

 

麟(?)「くっはっはっは…!」 

 

 

 

 

ギンッ…!!

 

 

 

 

麟(?)「変…身…!」

 

 

 

 

HELL・SINGURIZE!!!

 

 

 

カッ!!!

 

 

ピ「うわぁっ眩しい!!」

 

ヘ「な、何っ!!?」

 

純「む、息子よっ…!」

 

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…!!

 

 

 

 

麟(?)「ふふふ…ふははははははははははっ!!」 バサァッ…!!!

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

Hells power as destroy the world

(地獄の力は世界を破壊する)

 

破壊 破滅 絶望 滅亡せよ…

 

 

 

 

 

 

鈴「なっ…!?」

 

 

 

 

 

麟(?)「ふふふふふふふ…」

 

"HEAVEN or HELL it doesn't matter"

(天国も地獄も、俺には関係ない)

 

 

 

 

 

霊「な、何よあれは…!?」

 

魔「あれは本当に麟なのか!?そ、それにしては…」

 

紫「な、なんて禍々しいオーラを…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「俺は…遂に甦ったんだぁぁぁぁぁぁっ!!あはははははははははっ!!!」 ブワアァァァァァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"CONCLUSION・ONE"

(結論は1つ)

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