ヒュゥゥゥゥ…
歌「…これで俺の計画を邪魔する者は誰もいない。さて、手始めに仙界を綺麗さっぱり消し去ってやろうじゃないか」 キュィィィィィィィィン…
勝利を確信した歌音は、仙界を無に返す為のエネルギーを充填し始めた。
ズドドドドッ!!
キィィィィィィィィンッ…!!
歌「(ピクッ)…まさかっ!?」
ドガァァンッ!!
歌「何ぃっ…!?」
歌音より上から誰かの弾幕が放たれ、見事に歌音へ命中。
ブ・ン…
霊「はぁ…はぁ…はぁ…」
魔「初めて攻撃を食らったな…!」
スキマの中から霊夢と魔理沙が現れた。スキマへ避難した2人が歌音の背後を取り、不意打ちの一撃を放ったのだ。
歌「八雲紫のスキマで俺のスペルから逃げ切ったという事か…!」
ズキュゥゥゥゥゥンッ…!!
歌「なっ…!?[ドガァァンッ!!]ぐおあっ!?」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
隠「命中…!」
ピ「すごい!すごーい!」
鈴「さっきのお返しよ…!」
今度は地上から、鈴仙のルナティックガン・狙撃モードの1発をもらった。
歌「鈴仙!?貴様、夢想封印とマスタースパークをまともに食らっておきながら、まだ生きていたのか!?」
鈴「いいえ違うわ!…確かにあの時はもうダメかと思ったわ。でも摩多羅隠岐奈の扉内へ避難させてもらった時に傷を癒してもらったのよ!」
歌「やはり貴様か…摩多羅隠岐奈…!」
隠「あの程度の傷、治すくらいどうということはない!」
歌音はここに居る全員を甘く見すぎていたようだ…自身が考えていたミリタリーバランスが見事に崩壊したのだ。
歌「おのれぇっ…!大人しく死んでいれば痛い目にあわずに済んだというものもを!ならば望み通りに消し去ってくれる!」 バッ!
キュィィィィィィィィンッ…ボンッ!!
紫「あれは…!?」
霊「隠岐奈が異変の時に見せた…!」
隠「裁きの逆鱗に近いな…」
歌「そうだ!このエネルギー弾には仙界を跡形もなく木っ端微塵に出来るほどの高エネルギーが入っている!名付けるなら…〖プラネットボンバー〗!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
魔・鈴「「(ジャキッ!!)そんな物!!」」
魔理沙と鈴仙はプラネットボンバーを破壊する為に構えるが
歌「無駄だ!このプラネットボンバーに少しでも攻撃を与えれば、その場に大爆発を起こすようになっている!今ここで爆発しても仙界は木っ端微塵…跡形もなく消え去る事になるだろう!」
魔「なんだと!?」
鈴「よりにもよって、なんて切り札を出してくれてんのよ!」
へ「まさに最後の秘策ってわけね…!」
純「あんな物が地面に落とされれば、どれ程の被害が出るかなんて想像も付けられない…!」
下手に攻撃をすれば大爆発と同時に仙界が木っ端微塵。しかし、何もせずにただ落とされる瞬間を待っていても木っ端微塵という未来しか待っていないのだ。
歌「ふははははははははっ!最後まで切り札は隠しておくものだったな!」
霊「くっ…下手に触れば爆発、放置しても爆発、どうしたらいいのよ…!」
歌「ふはははははっ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ブ・ン…
皆『…!?』
歌「な、なんだ…と…!?」
突如、発現していたプラネットボンバーがほんの一瞬で消えた。
歌「バ、バカな…!?何故、急に消えた…!?」
魔「な、何が起きたんだ…?」
紫「わ、分からないわ…」
隠「…まさか」
歌「…! まさか…奴が主導権を取り戻しつつ!?(グ…グ…グッ)か、身体も動きにくく…!?」
突然…好機がやって来た。
霊「魔理沙!!」
魔「んあ!?な、なんだよ!?」
霊「やるなら今しかないわ!」
魔「やるって…まさかお前、本気でやる気か!?」
霊「それしかないのよ!」 ガギュゥゥゥンッ!!
魔「…くそっ!!」 ビュウゥゥゥゥゥンッ!!!
2人はこの好機を逃すまいと行動に出た。
バッ!!!
歌「はっ…!しまった…!?」
キィィィィィィィィンッ…
霊(麟…)
魔(すまないっ…!)
2人は今、放つ事の出来る最大のスペルを発動しようとしていた。…それが彼の生命を奪う結果になるかもしれないと理解しながら。
霊・魔(キッ!!)
霊「夢想…!」
魔「ファイナル…!」
キィィィィィィィィン…!! カッ!!
霊「転生!!」 バオォォォォォォォォォッ!!
魔「スパーク!!」 ズドアッ!!!! グオォォォォォォッ!!
グゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
ズボアッ!!
歌音は迫り来る夢想転生とファイナルスパークの波に飲み込まれていった…。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
歌「バカな…俺がこんな所でやられるのか…!?おのれ…華月め…!華月…華月…華月…!」
「「華月麟めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
ビュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
2人のスペルは見事に華咲歌音へ命中した…。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
純「む、息子よ…!」
ヒュゥゥゥゥゥ…
・爆煙の中から歌音が落下する
隠「あれは…!」
ダァァァァァァァァァァァンッ!!
2人のラストスペルを真正面から食らった歌音は地面へ落下し、叩きつけられた。
歌「華月…麟…!」 ガクッ…
パキパキ…パキンッ!!
フゥゥ…
麟「…」
彼が纏っていた禍々しいオーラはどこかへと消え去り、背中に形成されていた翼はガラスの如く割れ、邪悪に染まっていた髪は元の鮮やかな蒼へと戻っていた。