ナズーリンとデート
麟「さて…埋葬も終わった事だし、これから何をしますかね」
ナ「私はこの後、命蓮寺の買い出しがあるから人里へ行くよ」
麟「人里…か。じゃあ俺も付き合っていいか?」
ナ「買い出しにかい?別に構わないけど…どうしたんだい、いきなり」
麟「良い埋葬場所を提供と案内してくれたお礼…かな?」
ナ「律儀だな…。まぁ、好きにしたらいいよ」
麟「決まりだな!ナズーリンと人里デート行くぞー!」
ナ「デートじゃないっ!!」
俺はナズーリンに無縁塚を案内してもらったお礼と久しぶりに命蓮寺に行きたいという俺の要望を兼ねて、ナズーリンと共に人里へ買い出しに行く事とした。
~人里~
ザッ…ザッ…ザッ…
麟「そういやナズさんや」
ナ「なんだい?」
麟「命蓮寺は、まだ肉食は禁止にしてたりする?」
ナ「肉食…?ああ、実はこの前ね?皆が『たまには肉が食いたい!』って聖にずっと懇願を続けていたら、聖が『では、休日と祝日のみはお肉の日にしましょう。…ただしお酒は年末年始以外禁止ですからね』って珍しい事を言ってね、命蓮寺でもついに肉食が可能となったのさ」
麟「おお!それはよかったな!」
ナ「たまには肉を食べるのも悪くは無いよな」
肉食がOKとなった…つまり"アレ"を作るチャンスだな…!だがその前に…
麟「まずはチーズを買わないとな」
ナ「(ピクッ)チーズ…?」
チーズという単語を聞いただけでナズーリンの目つきが変わった!?…やっぱりナズーリンもちゃんとネズミなんだなぁ。
~チーズ屋~
カランカランッ
『いらっしゃいませ~』
麟「おお…これはこれは…」
ナ「…チーズ!」 ビュンッ!!
麟「ナズさん!?」
ナズさん、チーズを目にした瞬間、目視が不可能なくらいのスピードでショーケースに飛びついたぞ!?
ナ「(キラキラ…)チーズ…!」
まるでおもちゃを眺める子供のような純粋で眩しい瞳をしていやがる!?
麟「…なんか欲しいチーズでも見つけた?」
ナ「…ハッ!!コ、コホンッ…///大変お見苦しい所を見せてしまったね…///そ、それで?なんでチーズ屋さんに来たんだい?」
上手く隠そうとしてるけど隠しきれていませんよナズさん。
麟「あぁ、俺が命蓮寺で晩飯でも作ろうかと…」
ナ「…は?!なんで君が晩御飯を作るんだい!?それは命蓮寺の者達がやる事だよ!?」
麟「細かい事は気にすんなって」
ナ「全く細かくないが!?」
麟「まぁまぁ、聖さんは俺が上手い具合に口説いておくからさ」
ナ「彼女を口説くな!」
なんて、くだらなくも何気ない日常の会話をナズーリンと数分ほど楽しんで…
~数分後~
麟「店員さん、このチーズを20個ほど包んでください」
『かしこまりました』
ナ「20…!?それはいくらなんでも多すぎないかい…?」
麟「命蓮寺は人数も多いし大食いも居るだろ?そのくらいの備えはしないと」
ナ「い、言われてみればそうか…」
人数が多ければ多いほど、消費する食料は多くなる。だから買い足す量も少しは多めの方が良いに越したことはないだろう。
麟「あ、それとそのチーズを2個ほどプレゼント用に包んでください」
『こちらですね?かしこまりました』
ナ「おや、誰かにプレゼントかい?」
麟「"誰かさん"にね」
チャリンッ♪
カランカランッ
『ありがとうございました~!』
麟「ふぃ~…買った買った」
ナ「なんとも居心地の良い空間だった…」
やっぱりネズミにとってあの空間は天国物なのかな?…ヤクみたいな言い方だな。
麟「あ、はいこれナズーリンにあげる」 スッ
ナ「え…!?こ、これはさっきプレゼント用に買ったチーズ…!?君が誰かにあげる為に買ったんだろう!?」
麟「うん、ナズーリンの為に2ホール買いました」
ナ「2個も!?しかも全部私の為に!?ど、どうして!?」
麟「だから無縁塚でのお礼だって」
ナ「だ、だからってこんなに受け取れは…」
麟「気にすんな気にすんな!俺のささやかなお礼だと思ってくれれば!」
ナ(キュンッ♡)
麟「さ~て、残りの買い出しも終わらせますかね!」 ザッ…ザッ…
ナ(ポカーン…)
麟「…ん?お~い、さっさと行くぞ~」
ナ「…ハッ⁉ま、待ってくれ~!」 タッタッタッタッ!!
その後、命蓮寺で必要な食材等を買い揃えた俺とナズーリンは、のんびりと命蓮寺へ向かったのだが…。
ナ「~♪」 ギュ~♡
麟「…?」
何故かナズーリンが引っ付き虫に変身してしまった…。