出会いを求めて地底へ
萃「本当に地底に行くのかい〜?オススメはしないよぉ?」
萃香は俺にそう忠告して来た。その理由は俺が「地底に行ってみようと思う」なんて言い出したからだ。地底は萃香のような鬼や心を読む妖怪等が住んでいる危険地帯。地上の人間はまず自分から行こうとはしない場所らしい。
霊「麟、私も反対するわ。地底は貴方が思っている以上に危険なのよ?」
霊夢ですらこう忠告する始末だ。
麟「別に構わないよ。俺が地底で死んだらそこまでの人間だっただけの話だからね。…それに、強くなる為なら地獄にだって行ってやる」
俺は自分の意志を言った。
萃「正直な奴だねぇ、鬼はそういう正直者が大好きだよ。麟がそこまで覚悟を決めてるなら私は止めないよ〜?」
霊「忠告はした…後悔しないでね」 バッ!!
霊夢はそう言い残すとどこかへ行ってしまった。
麟「霊夢の奴、どこへ行くんだ?」
萃「大丈夫、大丈夫〜いつもの見回りみたいなものだよ。さてと、地底の穴まで案内してあげるから着いておいで〜」 スタスタ
麟「あ、待ってよ萃香〜!」 タッタッタッ
俺は急いで萃香の後を追って行った。
~地底へ通ずる穴~
萃「ここがそうだよ」
そこには先がどうなっているのか全く見えない、暗闇の穴が地面にあった。
麟「すっげぇ…全然先が見えないや、このまま飛び降りていいの?」
萃「本来は誰かに降ろしてもらうのが正解だけど…まぁ急に来たわけだからそれが正解だね〜」
俺はまず深呼吸をした。
麟「スウー ハァー …よし!いっきまー「あ、待って」(ズコー!)」
今から飛び降りようとしたのに萃香が急に止めるもんだからずっこけてしまった。
萃「すまんすまん、伝言を頼みたくてね」
麟「いてて…伝言って?」
萃「星熊勇儀っていう鬼が地底には居るんだけど、そいつに『今度地上で綺麗な桜が見れる場所で一緒に呑もう』って伝えといてくれないかい?」
麟「えーと、特徴はなんかある?」
萃「うーん?そうだね、1本角で胸がデカくて外の世界で言う〖体操着〗?ってやつを着てるよ。あ、あとデカい杯を持ち歩いているよ」
麟「だいふ凄い見た目の鬼だな…わかった伝えておくよ。…それじゃ今度こそ、行きます!!」 バッ!! ヒュゥゥゥゥゥゥ…
俺は穴の中へ飛び降りた。
萃「勇儀の奴によろしく伝えといてくれよ〜!」 ブンブン
麟「おーう!」
段々と声が遠くなっていき、さらには穴が段々と目視で確認出来ない程にまで落ちていった。
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…
麟「っていつになったら地面が見えんだ〜!?」
やっべ、どのくらいで着くとか全然聞いてなかった。とりあえず紅魔館で習った炎魔法を使って照らしてみると、地面が目と鼻の先にまで近付いてきていた。
麟「うぉ?!やべー!!!」 キキィィィッ!!
身体に力を込めて、なんとかすんでのところで止まることに成功した。
麟「はぁ…はぁ…次から地面までの大体の目安聞いてからにしよ…」 ドサッ
なんとか一息ついてから地面に座った。
するとそこへ
?「あれ?上から人間が降りてきた!」 スタスタ
?「この人間の首貰ってもいいのかな?」 キュルキュルキュル
上からバケツ(?)のようなものに入りながら降りてきた妖怪と、普通に岩陰から出てきた茶色い服を着た妖怪2人に出会った。