華月麟の幻想記   作:華月麟

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屠自古さんご乱心

麟が一番風呂に入って直後のこと

 

耳「…(汗)」

 

布「…?(汗)」

 

芳「スヤァ…」

 

青「クスクス…♪」

 

秦(仮面フキフキ)

 

神子と布都はある光景が自身の視界に入ってきており、困惑が止まらない状況だった。その"ある"光景とは…

 

 

蘇「…」 ソワソワ

 

 

麟が風呂に入ってからずっとソワソワしている屠自古がそこにいたからである。

 

布「…屠自古、何をそんなにソワソワしとるんじゃ?」

 

蘇「…うぇっ!?そ、そんなに落ち着きが無かったかな…」

 

耳「…えぇ、傍から見てると珍しく落ち着きが無い屠自古に見受けられますよ」

 

蘇「ま、マジか…」

 

青「クスクス…麟さんが気になるんですか?屠・自・古さん♪」

 

蘇「んなぁっ!?///べ、別にあいつの事なんか気になってなんかねぇよ!///」

 

誰から見ても屠自古が麟の事を気になって仕方がないようににしか見えないのである。

 

布(…図星じゃな)

 

耳(図星ですね…)

 

もちろん布都と神子にはバレバレである。

 

青「それでしたら…ちょっと耳を貸していただいても?」

 

蘇「な、なんだ?」 スッ…

 

青「ゴニョゴニョ…」

 

蘇(ボフンッ!!///)

 

耳「ぶっ!?」

 

布「屠自古!?」

 

青娥が屠自古に、何かしらろくでもないことを吹き込んだようだ。

 

 

 

 

 

 

~お風呂~

 

カポーン…

 

麟「あ〜…圧倒的デジャヴ〜…」

 

なーんか命蓮寺でも晩御飯作った日は一番風呂に入れた気がするんだけれど…気のせいかしら?

 

麟「まさかとは思うけど、こっちでも昨日みたいな事は起きないよねぇ…?」

 

昨日、命蓮寺で起きた出来事といえばナズーリンと混浴をしたという、主人である寅丸星も泣き出しちゃいそうなハプニングがあったんだよなぁ。

 

 

コンコンッ

 

 

麟「は〜い?」

 

誰か来たようだ…嫌な予感しかしない。

 

 

蘇「ゆ、湯加減はどうかなと思って聞きに来たんだ」

 

 

麟「湯加減?」

 

屠自古さんが湯加減を確認しに来たのか。…ちょっと待て、このセリフも聞き覚えがあるぞ?

 

蘇「も、もしかしてぬるかったか!?」

 

麟「あー…別に俺にとってはちょうどいい温度だから気にしないで〜」

 

蘇「そ、そうか…なら私も一緒に入るか…」 ゴニョゴニョ…

 

麟「…ん?」

 

おい、最後なんつった?ゴニョゴニョって喋ったから聞こえなかったぞ?…あれ待てよ?嫌な予感が…

 

ガチャッ

 

蘇「…は、入るぞ〜?///」

 

麟「ぶーっ!!?」

 

嫌な予感的中キタコレ。貴女もナズーリンと同じ状況になってんかい!

 

蘇「あ…やっぱりやめた方がよさそうか…?」

 

麟「…入る気満々で脱いだのにまた服を着るのか?」

 

蘇「…」

 

麟「早く入れよ。風邪引くよ?」

 

蘇「あ、ありがとう///」

 

 

ペタペタ

 

 

…ん?ペタペタ…?屠自古さんって足の無い幽霊だから足音がするわけ…

 

麟(チラッ)

 

あまりにも気になってしまったので、俺自身の視界を屠自古さんへと向けた。

 

蘇「な、なんだよ急にこっち見て!?///」

 

う、美しい足がある~っ!?

 

麟「え、屠自古さんって足…無かったよね?」

 

蘇「(チャプン)足?あぁ…私は確かに足は無いが、自分の意思で足を発現させたり消したりする事が出来るんだよ。知らなかったのか?」

 

麟「知るわけ無いよね?」

 

蘇「そ、それもそうか…」

 

初耳過ぎて笑うしかないが?まぁ…そんな事よりも…

 

麟「てか…なんでわざわざ足を発現させたの?」

 

蘇「…あ、足はサービスだから///」

 

麟「…何の話?」

 

足はサービスだから!?何のサービスなんですかねぇ!?え、神霊廟って実はキャバクラでもあったの!?

 

蘇「せ、青娥の奴が『足がある状態の貴女を見せてあげればイチコロ!』とか言ったから…///」

 

麟「はい…?」

 

1ミリも理解が追い付きません…何の目的があってそんな事をしてるんですか屠自古さん!?

 

蘇(おい〜!?青娥~!!てめぇの言う通りにしたのになんの効果もねぇじゃねぇかよ!!後で覚えてやがれ!!)

 

 

 

 

 

青「(ゾクッ…)あ、やっちゃったかしら…」

 

 

 

 

 

屠自古の鋭い殺意を感知した青娥さん、自業自得ですね?

 

 

 

 

 

蘇「そ、それで…足がある時の私と無い方の私…どっちがお前的には好みかな…?///」

 

麟「…は?どうしたいきなり」

 

蘇「いいから答えろ!///」

 

麟「…えぇ?」

 

足がある屠自古さんと無い屠自古さん…どっちが好み…?え、急にめんどくさいなこの質問。…とりあえず、こう答えるしかないよな?

 

麟「…あっても無くても屠自古さんだって事には変わらない。俺はどっちの屠自古さんも好み…?だけど」

 

蘇「…!///」

 

あ、なんとなく傷付けないであろう答えを言ったつもりだったが、間違えたかもしれませんねぇ?

 

蘇「そ、そうか?///えへへ…そっかぁ…どっちも好きかぁ…///」 テレテレ

 

あ、満更でも無さそうですね?

 

蘇「じゃ、じゃあさ…///」 スススッ…

 

麟「…!?」

 

屠自古さん!?どうして顔を近づけてくるんでしょうか!?

 

蘇「ん…///」

 

目をつぶって…!?こ、これはマズイ!!

 

 

バァンッ!!

 

 

麟・蘇(ビクゥッ!?)

 

 

布「我も入るぞぉ〜!!!」

 

蘇「布都!?」

 

麟「布都!!」

 

勢いよく扉が開いたと思ったら、真っ裸の布都さん!?なんでだよと言いたいが、この際はありがてぇ!ナイスだっ!!

 

布「とぉっ!!」 ピョンッ

 

ザブーンッ!!

 

麟「どわぁぁぁっ!!?」

 

蘇「おわぁぁっ!?ふ、布都、なんでお前も入ってきてんだよ!」

 

布「(ヒョコッ)太子様が『布都も一緒に入って来なさい』と言ったから入りに来た次第だ!」

 

太子さん!ナイスすぎるアシスト!

 

 

 

蘇(太子の奴…やりやがったな!?)

「せ…青娥ぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

この後、風呂場では大きなトラブルや喧嘩が起きる事はなかったが、風呂上がり後に青娥さんの丸焼きが出来上がったのは斜め上のオチ過ぎてびっくりしたわ…。

 

 

青「…れ、恋愛は前途多難が醍醐味なのですよ…」 ガクッ

 

蘇「てめぇは2度と恋愛を語るな!」 バチバチィッ!!

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