麟「お邪魔しま〜す」
魔「邪魔するぜ〜」
霊「…敵地なのに礼儀正しいわね」
麟「面白いじゃん?」
霊「…やれやれ」
魔「ていうか凄いなこの城…中までひっくり返してんのか!」
麟「…だな?」
魔理沙の言う通り、輝針城の中は部屋も通路も上下反転しているのだ。俺達の好奇心をくすぐるじゃないか…。
麟「さ〜てと、さっさと上に行きますかね?」
霊「…どうやら、そうさせてくれはしないみないね」
魔「え?(チラッ)…げっ!」
3人の視線の先には
ゾォォォォォォォォォ…
影「…」 ギロリ
明らかにヤバいオーラを放っている今泉影狼の姿があった。
麟「影狼…!」
影「…」
麟が影狼に呼びかけるも、返答はなく…
影「牙符〖月下の犬歯〗!!」 ガゥゥゥゥゥッ!!!
返答の代わりに牙のような見た目をした弾幕を麟へ放った。
麟「…マジか!?」
ドガァァァァァァンッ!!!
いきなりの行動に驚きを隠せず硬直していた麟に、弾幕が直撃。
ゴゴゴゴゴ…!!
魔「麟!?大丈夫か!」
霊「ちょっと麟、貴方大丈夫!?」
影「ふふふふふふふふ…。…っ!?」
ブワッ…!!
麟「あーびっくりした…」 ジュウゥゥゥゥゥ…
霊「…うっそぉ?」
魔「マントのおかげか分からないが…無傷なのかよ…!?」
爆煙の中から無傷で麟が現れた、どうやらにとりの製作した〖ABCマント〗がいきなり機能を発揮してくれたらしい。
影「嘘でしょ…あの攻撃を食らっておきながら無傷だなんて…!」
麟「おっ?やっと喋ったか。ほれ影狼、バカな事やってないで迷いの竹林に帰れよ。妹紅とか心配してんだぞ?」
影「う、うるさい…!私達の下克上の邪魔をするな!」
返答が支離滅裂だ…やはり鬼人正邪に何かをされたのだろうか?
麟「…あー、こいつはめんどくさい事になりそうだな」
魔「…その前に1つ質問させろ」
麟「…なんすか?」
魔「…なんだよその魅力的なマントは!?(キラキラ)影狼の弾幕が直撃したのにお前は無傷だなんて!」
霊「あ、私もそれ気になってたわ」
麟「どういう原理か聞きたいのぉ?」
魔・霊「「聞きたい!!」」 キラキラ
そりゃあ…弾幕を弾いたり避けたりするのをしなくてもよくなるから気になるっちゃ気になるだろうよ。
麟「ならば教えてあげよう!こいつの名前はABCマント、ABCは〖アンチ・ビーム・コーティング〗の略称だ。さっき見てもらった通り、相手の弾幕が直撃しても特殊材質のマントが直撃した弾幕を蒸発させて、装着者は無傷でいられるっていう代物だ」
魔「す、すげぇ…!」
霊「何発まで直撃は耐えられるのかしら?」
麟「10発が限界だったかな…?」
霊「10発ね…まぁ相手の弾幕が全く効かないだけでも、相手への心理的には大きな効果は見込めそうね」
魔「現に見てみろよ、影狼の奴」
麟「ん?」 チラッ
影「弾幕を無効化するマント…!?まさかあの河童が作ったのか…!?くっ…余計な発明ばかりしてくれちゃって!」
霊「動揺しているようね」
あらら、意外な効果まで発揮してくれたわこのマント。
麟「…関心している場合じゃないよな。霊夢、魔理沙、俺が頂上以外の全階層を相手にする、お前らは頂上に居る鬼人正邪を叩き潰してくれ!」
魔「へ!?お前1人で主犯格以外を相手取るのか!?」
霊「さすがにそれは危険よ!?」
麟「大丈夫だって、俺は誰にも負けるつもりは無いし♪」
ワイワイキャッキャッ♪
影「わ、私を前にして楽しそうに談笑するんじゃないわよ!牙符〖月下の犬歯〗!!」 ギャオォォォォォォォォォッ!!
自分という障壁を前に談笑している3人に怒りを露わにした影狼が、もう一度弾幕を放ってきた。
ギュゥゥゥゥンッ…!!
魔「げっ…まーた攻撃してきたぞ?」
麟「任せな!…バルカン!!」
キュィィィィィィンッ…ガガガガガガガガガガガガガガッ!!
・頭部に装着したバルカン発射
ドガガガガァァァァァァァァァンッ!!
影「今度は何!?何で防がれたの!?」
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…
麟「うひょー!バルカンの調子も最高だ!」
にとりが作ってくれた試供品バルカンを実戦でテストしてみたが結果は良好、最高の牽制装備だ!
魔「また気になるやつ使いやがって…!♪」
霊「あんな変テコ装備で弾幕を相殺…凄いわね?」
麟「さてと…2人の為に道を確保しないとね」
ジャキンッ!!
俺は2人が一気に頂上まで移動出来るような、ある画期的な方法を思いついた。
麟「(スッ… ジャキッ……!)ここら辺でいいかな?」
・バタフライを頭上に構える
霊「うん?」
麟「…はっ!!」
キュィィィィィンッ…
ガギュゥゥゥンッ!! ガギュゥゥゥンッ!! ガギュゥゥゥンッ!! ガギュゥゥゥンッ!!
バコォンッ!! ドガァァァァァァンッ!!!
魔「…!?」
麟「よし…!」
俺は天井に向かってバタフライを4発放ち、屋上まで一直線の道を作り上げたのだ。
霊「い、いきなり天井を撃つから何かと思えば…」
魔「まさかその場で道を作っちまうなんてな!」
麟「ほら、急いで穴を通過するんだ!」
魔「絶対に負けんなよ!?」 ビュゥゥゥンッ!!
霊「屋上でまた会いましょう、麟!」 ギュアァーン!!
2人は屋上にいる鬼人正邪の元へ一直線に向かっていった。
麟「よし…これで2人きりになれたな影狼」
影「たった1人で私に勝てるつもりかしら?」
麟「ふっ…勝てるさ」
影「すぐに終わらせてあげるわ…人間!」
麟「…人間をなめるんじゃねぇ!」 ドウッ!! ギャウゥゥゥッ!!
影「狼女をなめるんじゃないわ!」 ドウッ!! ギャウゥゥゥッ!!
麟・影「「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」
ギュゥゥゥゥンッ…!! ドガァァァァァァンッ!!!
輝針城での戦闘が始まった…!