華月麟の幻想記   作:華月麟

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格の違い

ドガンッ!!! ドガァァァァァァンッ!!!

 

霊夢と魔理沙を先に輝針城の頂上へと送り届けた麟は、鬼人正邪に何かしらの細工をされたであろう影狼と激しい戦闘を繰り広げていると思われていたのだが…

 

麟「(ギュゥゥゥゥンッ!!)ほれほれどうした!?お前の弾幕はさっきから当たらねぇぞ?!」

 

影「逃げ足だけは早い人間ね…!」 ガゥン!!ガゥゥゥゥゥッ!!!

 

麟は部屋の広さを逆手に取り部屋を縦横無尽に飛び回り駆け回りを繰り返し、影狼の体力切れを狙っていた。

 

影「はぁぁっ!」 ガゥンッ!!

 

麟「避けるまでもないな!」

 

ドガァァァァァァンッ!!!

 

影「ど、どうだ…!?」

 

影狼の弾幕は麟へ直撃するも…

 

ジュウゥゥゥゥゥ…

・弾幕が蒸発

 

弾幕のダメージは、麟のマントによって遮られてしまった。

 

影「またか…!」

 

麟「無駄な事を…今の俺には弾幕が効かないって分からないのか?」

 

影「うるさい!たとえ今のお前に弾幕が効かないとしても、そのマントさえ剥ぎ取ってしまえばいいだけの事だ!」 ガゥゥゥゥゥッ!!!

 

影狼は狼のように麟へ噛みつき攻撃を仕掛けるが…

 

麟「(カチカチッ…)バルカン口径・90mm!!」 ガガガガガガガガガガガガガガッ!!

 

影「[ガガガガガッ!!]うわぁぁぁっ…!?」 ヒュゥゥゥンッ…

 

バルカンの口径を最大口径・90mmに変更、影狼に全弾を直撃させる。さすがの影狼も90mmの弾幕を数十発も食らってはひとたまりもないようだ…。

 

影「(ドサッ…)くっ…さっきと弾幕の威力が…違う…!?」

 

麟「(シュゥゥゥゥゥゥ…)正解だ。最初の弾幕を退けた時は弾の口径60mm、そしてお前に放った弾の口径は90mm…放たれる弾は小さくても当たりさえすればひとたまりもないだろう?」

 

影「確かに…なかなかのダメージは食らってる…。でも哀れね?」

 

麟「哀れ…?」

 

影「お前はそのような武器を使わなければ私と戦う事が出来ない…雑魚なのね?」

 

麟「…ふぅん?」

 

言葉で俺を挑発してバルカンとマントを外させたい思惑があるわけか…。バレバレだが、その挑発に乗るのも悪くは無いかもな。

 

麟「いいぜ?真剣に勝負しようじゃないか」 カチャッ…バサッ…

 

影「ふっ…」

 

俺は影狼の要求を飲み、バルカンとマントを外した。

 

麟「これでお互いに対等だ。…さぁ、かかってこい!」

 

影「…装備無しでも私に勝てると思うな!!」 ドウッ!! グォォォォォォォッ!!!

 

麟「…また噛みつきかよ」

 

芸がないってやつだな…同じ事の繰り返しは面白みに欠ける。

 

影(ビッ…!!)

 

麟「…消えたか」

 

俺と同じ高速移動が出来るのか、流石は狼女…それくらいは出来てくれなくちゃね?

 

影(ビッ…!! グワッ!!)

・背後に出現、首元をロックオン

 

麟「…」

・無反応

 

影(このまま喉元を噛みちぎってやる…!!) グォォォォォォォッ…!!!

 

麟「(ギュルッ…!!)…はぁっ!」

・一瞬で身体を背後に反転、蹴りの構えに

 

影「…こちらに気づいて!?」

 

麟「(グォォォォォォォッ…!)気配でバレバレなんだよ!!」

 

 

バギィッ…!!!!

 

 

影「ぐおっ…!?」

 

 

グググッ…バキバキッ…

 

 

麟の蹴りは影狼のあばら辺りに直撃、静かにあばら骨が数本折れる音が聞こえた。

 

影「がはぁっ…!!」

・吐血

 

麟「おらぁっ!!」 グワッ!!

・蹴り飛ばす

 

影「(ズザザァァッ…)ぐぁぁぁぁっ…!!」

 

麟「…よし」

 

影「がはっ…!あ、あばら骨が折れた…」 ガクガク…

 

あばら骨が数本折れてしまった影狼は、そのダメージの反動によって立てずにいた。

 

ズン…ズン…ズン…

 

麟「これで分かっただろう?俺は装備無しでもお前と対等に戦えるんだよ」

 

影「ま、まだ負けたわけじゃないっ…!」

 

麟「そろそろ格の違いを教えてやる…!」

 

 

Japanese Wolf!

 

 

キュィィィィィンッ…!!!

 

 

 

影「(ゾクッ!!)な、なによこの…荒々しいオーラ!?」

 

 

カッ…!!

 

 

【挿絵表示】

 

 

オルトロスバルカン!

 

 

グオォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

麟(疾走形態)

『ビースト覚醒!!』 グォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 

 

 

Awakening the instinct of two beasts long lost.

 

 

 

影「(ガクガクッ…)な、何よお前…その姿…!?」

 

疾走形態が放つ獣らしい荒々としたオーラが、影狼を恐怖に陥れていた。

 

 

ズン…ズン…ズン…!!

 

わざと恐怖を与えるようにゆっくりと足を地面に振り下ろし、大きな地響きを発生させながら影狼へ接近。

 

麟『グルルルルッ…!』

・威嚇

 

影「ひぃっ…!?」

 

ほんの少しの威嚇だけでも怯えていた。

 

ダァァンッ!!!

 

麟『…』 ゴゴゴゴゴ…

 

影(ガクガク…)

 

麟はダメージによって座り込んでいる影狼を見下すような位置で、鋭い眼光で睨みつけていた。

 

麟『格の違いというものを教えてやろう…今泉影狼!!』

 

影「ひぃっ…!」

 

 

 

『『バスターブレス!!』』

 

 

 

麟『スー…ギャオォォォォォォォォォォォォォッ!!』

 

もはや火山噴火に等しい咆哮を放つ。

 

影「あぁぁぁああぁぁあぁぁああぁっ!!?」

 

 

ビリビリビリッ…バキッ…!!

 

バキバキバキッ…!!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

グラグラグラグラグラッ…!!!

 

その咆哮は城全体を激しく揺らし、壁一面に大きくヒビを入れ、城の強度を脆くしていった。

 

 

 

 

 

麟『ギャオォォォォォォォォォォォッ!!』

 

その咆哮は数分間続いた…

 

 

 

~数分後~

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…パラパラ…

 

麟『ふぅ…これで分かったか?俺とお前の格の違いってやつが…あ?』

 

咆哮を終えた麟が影狼に視線を戻すと

 

影「ブクブクブク…」 チーン…

 

あまりの恐怖に泡を噴いて気絶していた。

 

麟「(カッ…!!)やりすぎたか…まぁいっか」 スタスタ…

 

カチャッ…ブァッ…!!

 

俺は脱ぎ捨てた装備を再度回収、再装備した。

 

麟「さて…次の階へ行くとするか」

 

ギュアァーン…

 

 

気絶した影狼を放置して、俺は次の階へと上がって行った。

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