華月麟の幻想記   作:華月麟

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魔力から逃れた方法

麟「…自分が聡明だから?あんまふざけた答えを返すとぶっ殺すよ?」

 

雷「やだこの子ったら野蛮!」

 

あんな的外れな返答を返されたら、誰でも野蛮人になるわっての…。

 

麟「で?本当の所は?」

 

雷「もう♪そんなにがっつかなくても教えるわ♪」

 

麟「早く教えろ!霊夢達と合流してぇんだよ!」

 

俺は、教えるのもったいぶる雷鼓さんにいら立ちを隠せなくなっていた。

 

雷「はいはい♪で、私が理性を保てている理由だけど…それは自分の依り代を変えたからよ」

 

麟「依り代を変えた…?」

 

依り代…つまりは神霊が宿る道具等の話だよな…?…まさか雷鼓さんって!?

 

麟「え!?雷鼓さんって神様か何かなの!?」

 

雷「う~ん…確かに私は付喪神だから、そういう事になるわね?」

 

麟「え、元々は何の付喪神だったわけ…?」

 

雷「…和太鼓よ♪」

 

麟「和太鼓!?」

 

和太鼓の付喪神がどうしてドラムなんか叩いてんだ!?

 

雷「うんうん…貴方は今、こう思っているわね?『和太鼓の付喪神がドラムをなんで叩いてんのか』って」

 

心を読まれた!?

 

麟「そりゃそうだろ…だって和太鼓からドラムだろ!?普通に考えてありえないだろ…いくら太鼓繋がりとはいえ…」

 

雷「ありえない?アリエー…」

 

麟「おっとそれ以上はいけない」

 

雷「oh…」

 

なんかの著作権に引っ掛かりそうな感じがしたよ?

 

麟「はいはい!おふざけはここまでにして、話の続きを」

 

雷「は~い♪じゃあ、私が和太鼓からドラムの付喪神になった理由を説明するわね」

 

麟「お願いします」

 

 

 

 

 

 

「ある日、私は急に強い魔力を感じると同時に凶暴な感情まで芽生え始めて来たの。いきなりよ?いきなり強い力と共に凶暴な感情…これが何の魔力なのかは分からいけれども、流石におかしいと私も思ったわ。でも、聡明である私はこの魔力が何なのかすぐに突き止める事が出来たわ!それが〖打ち出の小槌〗から放たれた魔力だったわけよ。このままでは魔力に自我を乗っ取られてしまう…そこで私は大博打に出たわ!依り代である〖和太鼓〗と魔力の源である太鼓奏者を切り捨て、新たな依り代として外の世界の道具でもある〖ドラム〗と奏者を手に入れて、魔力を切り離そうと考えたのよ!」

 

 

 

 

 

雷「…とまぁこんな感じに、今の私が居るわけよ」

 

なかなかに壮大なお話だが…どうしても引っ掛かる話がある…。

 

麟「…なんで付喪神なのに道具に戻らなかったんだ?」

 

付喪神は依り代を変えても、最終的には道具に戻るのが普通なのでは?と俺は思ったのだ。

 

雷「ふふん…個というものを手に入れたから、道具に戻る心配は無くなったのよ!」

 

麟「…なるほど?で…魔力の影響が無くなったあんたがどうしてここに?プリズムリバー三姉妹からあんたの捜索願いが出されたんだぞ」

 

雷「(ギクゥッ!)そ、それは…アハハ~♪」

 

こいつ…何かしらのやましい事を隠してるな?

 

麟「…(ジャキンッ!!)

【挿絵表示】

 ヴェスバー!!」 ガギュゥゥゥンッ!!!

 

雷「わぁぁぁぁぁっ!?」 バッ!!

・咄嗟にしゃがむ

 

ドガァァァァァンッ!!!

 

麟「…」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

雷「いきなり酷いわね!?」

 

麟「…今のは低速、低出力のビームだったから避けられた。だが…次に放つのは高速、高出力のビームだ!これが避けられるかな!?」

 

雷「分かった分かった!?答えますから撃たないでぇ!!」

 

麟「さっさと答えろ!」 グオォォォォォォォォォッ!!

 

脅してでも答えさせる、それが厄介事に繋がるのならば。

 

雷「じ、実は…九十九姉妹にもこの事を教えちゃったのよね…」

 

麟「…で?」

 

雷「彼女達も一応成功はしたんだけど、魔力に飲み込まれちゃって…アハハ」

 

つまり…九十九姉妹が行方不明になった原因はこいつにもあるというわけだ…。

 

麟「つまり雷鼓さんが余計な事をしなければ、九十九姉妹と戦わずに済んだわけだな?」

 

雷「えっと…その…ゴメンチャイ☆」

 

麟「…(ブチッ!)てめぇのせいで余計な敵が増えちまっただけじゃねぇか!!(グオォォォォォォォォォッ!!)ヴェスバー!!」 

 

ジャキンッ!! 

 

キュィィィィィンッ…ガギュゥゥゥゥゥンッ!!

 

回避不能!高速・高出力ビーム発射!

 

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

 

雷「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

雷(チーン)

 

麟「…やれやれ」

 

気持ちは分からなくないが…もう少し他の方法はなかったのだろうか?

 

麟「…でも…九十九姉妹、雷鼓さんという存在そのものが消えなくて良かったとも思えるな」

 

ドウッ! ギュァァーンッ…!!

 

麟(この異変が終わったら、是非3人の演奏を聞かせてもらおう)

 

 

 

そう心の中で思いながら、俺は九十九姉妹の居る4階へと昇って行った。




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