華月麟の幻想記   作:華月麟

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地獄の一閃

麟「貴様が苦しめてきた妖怪達に土下座して謝罪しろ。そうすれば貴様の命だけは助けてやろう」 グリグリ…

 

麟が提示した"条件"は至ってシンプル…鬼人正邪の純粋な悪意によって苦しめられた影狼達に謝罪をしろという簡単な条件だった。

 

正「あ、あいつらに謝罪をすれば…命は助けてくれるのか…?」

 

麟「あぁ、助けてやるとも、俺は言う事を聞いてくれる奴を殺すほど鬼畜では無い。さぁ…どうする?」

 

正「…本当に…助けてくれるのか?」

 

麟「ああ、約束しよう…。俺と貴様のギブアンドテイクというやつだ」

 

正「…だが」

 

麟「…ん?」

 

 

 

 

「「だが断る…!!」」

 

 

 

 

麟「…ほう?」

 

ここで素直に条件を受け入れれば生きていられたかもしれない…。だが…天邪鬼という性が邪魔をし、鬼人正邪は茨の道を選択した。

 

正「我が名は鬼人正邪…生まれきっての天邪鬼!誰があんな小物共に謝罪などするか!!」

 

麟「くっくっくっくっ…アッハッハッハッハッ!!!」

 

正「な、何がそんなにおかしい…!?」

 

麟(パチ…パチ…パチ…パチ…)

 

彼は鬼人正邪に拍手を送った

 

正「そ、その拍手はなんだ…!」

 

麟「素晴らしい…!」

 

正「…素晴らしい?」

 

麟「実に素晴らしい…」

 

 

 

「「その言葉が聞きたかった…!」」

 

 

 

正「ど、どういう意味だ…!?」

 

麟「貴様は生まれきっての天邪鬼…。その性に逆らえず、貴様はあいつらに謝罪はしないだろうと最初から分かりきっていた…」

 

正「…まさか、最初から私が条件を飲まないという結末が、てめぇの中では織り込み済みだったって言いたいのか…!?」

 

麟「その通り!もし貴様がこの条件を飲み込んでしまったらどうしようと思っていたが…貴様は見事に俺の計画通りに事を進めてくれた!」

 

正「て、てめぇ…!?」

 

 

 

麟「「貴様は最初から…この手のひらの上で転がされていたんだよ!!ふははははははははっ!!!」」

 

 

 

正「て、てめぇは…どこまで畜生なんだ!!?」

 

麟「(ビッ!!)貴様の畜生ぶりに比べてしまえば可愛いものだろう?ふははははははっ!!」 ドウッ!!

 

麟はこの戦いに終焉をもたらす為に高く飛び上がった

 

正「うっ…(ガクッ…)くそっ…か、身体が…!?」

 

あまりの猛攻に、数々の重撃を食らってきた鬼人正邪の身体は既に限界を迎えていた…。立ち上がろうとしても立ち上がれない程に身体は悲鳴を上げていた。

 

麟「だあぁぁぁっ!!」 ギュゥゥゥンッ!!

 

正「く、くそっ…!?動けぇっ…!!」

 

 

麟「落雷蹴!!」 グオッ…!!

 

 

ダァァァァァァァンッ!!

 

 

正「ぐほあっ…!!?」

 

正邪の背中に、重い両足の蹴りが叩き込まれた…。

 

麟「はぁぁぁっ!!」

 

グググググッ…!!!

 

正「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

バキバキバキッ…

 

重撃の威力に耐え切れなくなり始めた床から軋みの音が聞こえてきた…

 

ミシミシッ…

 

バキィッ!!

 

ドガァァァァンッ!!!

 

正「うあぁぁぁっ!?」

 

ついに耐え切れなり、正邪は床を突き抜けて下へ下へと落下していく。

 

ドガァンッ!!!

 

正「ぎゃあっ!?」

 

ドガァンッ!!!

 

正「ぐあぁっ!?」

 

ドガァンッ!!

 

正「ぐおあっ!?」

 

麟は次々と床を突き抜けていく正邪を眺め

 

麟「…」 ニィッ…

 

ドウッ!! ガギュゥゥゥンッ!!!!

 

自身も穴へ飛び込み、落下していく正邪を追跡。

 

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

ビッ…!!!

 

 

麟「(ズザザァッ…!!)捉えた!!」

 

 

 

正「な、何ぃっ…!?」 ヒュゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

麟は正邪の落下位置を瞬時に予測、その予測位置にいち早く到着した。まるでタイミングを見計らっているかのように…

 

麟「ふふふふふ…」 オォォォォォォッ…!!!

 

正「(ヒュゥゥゥゥンッ…!!!)ま、まさか…!?」

 

 

ベイリングノヴァ!

 

 

麟「でやあっ!!」 グワッ!!

 

その振り上げられた右足は

 

ズンッ…!!! ミシミシッ…

 

正「ごおっ…!?」

 

バキィッ…

 

正邪の腹部に見事命中。

 

麟「だぁぁぁぁっ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

正「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

麟「だぁっ!!」

 

 

バコォンッ!!

 

 

正「うあぁぁぁぁぁぁっ…!!?」

 

ギュゥゥゥンッ…!!

 

地面に急降下させられたかと思えば、次は空へと急上昇をさせられた正邪。しかもその勢いは…

 

 

~外~

 

ドゴォンッ!!!

 

魔「(ビクゥッ!?)い、今の轟音はなんだ!?」

 

針「2人共見て!輝針城の上!」

 

霊「輝針城の上…!?(ジーッ…)ちょ、ちょっとあれって…!?」

 

魔「あれ?(ジーッ)おっ!?あいつは…!?」

 

3人が目にしたものとは…

 

 

ヒュゥゥゥゥンッ…!!!

 

正「かはっ…!」

 

 

麟に蹴り上げられた事によって城の土台まで突き抜けて上空まで吹き飛んだ正邪の姿だった。

 

そう、蹴りの威力が城の土台部分を突き抜けるほどの凄まじい威力だったのだ。城の土台は岩で出来ている為、そう易々と破壊できるものでは無い。如何に麟の蹴りの威力が凄まじいかを物語っていた。

 

~城内~

 

麟「(ジー…)これで終わりにしてやる!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

それを眺めていた麟は、トドメのエネルギーを充填。

 

 

 

 

 

 

DARKNESS BOOST TIME!

 

 

 

 

 

麟「だあっ!!」

 

 

…ドウッ!!

 

バキャアッ!!

 

ギギュウゥァァァァァァァァァァァッ!!

 

 

麟は凄まじい勢いで上空へと飛び立った…床を踏み壊すほどの勢いで。

 

 

 

ガギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

 

 

麟「はははははははははっ!!」

 

 

 

 

~上空~

 

 

正「かはっ…!」

(い、今のうちならどこかへ逃げられるはずだ…!)

 

どこを見渡してもあの悪魔は居ない、ならば逃げよう!そう思った正邪は逃げようとした…が

 

 

 

 

ブアッ…!!!

 

 

 

 

正「っ…!?」

 

しかしそれを阻むかのように、正邪の目の前には…

 

 

 

ピコンッ…ギュゥゥゥンッ…!

 

 

 

 

 

 

麟(ニィッ…)

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

 

既に王手をかけようとする…スカルハートが目の前にいた。

 

正「た、頼む…た、助け…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麟「「死ね!鬼人正邪!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〖ヘルズフラッシュ〗

DARKNESS VICTORY!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正「助けてっ…!」

 

 

 

 

 

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

 

 

 

 

麟「「ヘルズ…フラァァッシュッ!!」」

 

 

 

カッ…!!!

 

ズドアッ!!!!

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

 

 

 

正「っ…!!」

 

 

ズボォッ!!

 

迫り来る地獄のエネルギーの波に飲み込まれた正邪

 

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!

 

正「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

 

 

 

麟「ふふふふふふ…はははははははははっ!!」

 

 

 

 

ズドアッ!!!! ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!

 

 

 

更にパワーを上げ、完全に消し去りにかかる。

 

 

 

「「く…くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」

 

 

 

カッ…!!!

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

魔「どわぁぁぁぁっ!?すんごい風だぁぁぁっ!!」

 

針「わぁぁぁぁっ!!吹っ飛んじゃうぅぅぅぅ!!」

 

霊「も、もう少し手加減してトドメを放ちなさいよおぉぉぉぉっ!!?」

 

 

攻撃の余波は3人の元にまで訪れていた。

 

 

 

ヒュゥゥゥゥンッ…ダァァァァァァンッ!!!

 

 

魔「うぉぉっ!?な、なんか落ちてきたぞ!?」

 

 

ブワァ…

 

 

 

空から墜落してきた正体は…

 

正「…」 コヒュー…

 

 

 

瀕死状態の鬼人正邪であった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

麟「所詮…雑魚は雑魚、ゴミはゴミなのだ」

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