~永遠亭~
ザッザッザッザッ…
鈴「ふぃ~…今日も疲れたわねぇ…」
てゐ「お帰り~鈴仙」
鈴「ただいま~…」
永遠亭では、人里での訪問販売を終えた鈴仙がちょうど帰ってきていたところであった。
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!
鈴「(ピクッ)…ん?ねぇ…てゐ、なんか聞こえない?」
てゐ「え、なんか聞こえた?」
鈴仙だけは、何者かがこの永遠亭に向かって来ている音がかすかに聞こえた。
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!
ブアッ…!!
『『クアァァァァァァァァァァッ!!!』』
音の正体は、巡航形態に変身した麟が猛スピードで永遠亭に接近している音だった。
鈴・てゐ
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
流石に驚くのも無理はない、いきなり空からデッカイ鳥が現れたのだから…。
スタッ
霊「鈴仙、永琳はいる!?」
鈴「れ、霊夢!?え、ええ…師匠は中に居るけど…な、何かあったの!?」
スタッ
魔「7人の急患だ!」
鈴「え、えぇっ…!?7人も!?」
てゐ「永琳を呼んで来るよ!」 バッ!!
てゐは気を利かせて永琳を呼びに行ってくれた。
鈴「と、とりあえずそこに急患を並べて!」
魔「おうよ!」
~急患だぁ!~
2人は鈴仙の指示通りに急患を寝かせていく。
鈴「この子で6人目…。あれ?あと1人は?」
カァッ…!!
麟「(ザッ…)かはっ…!」
・膝をついて吐血
霊「麟!大丈夫!?」
麟「む、無茶をし過ぎたな…針妙丸に縫合してもらった傷が開いちまった…」
魔「おいおい!?」
鈴「7人目って麟さんの事だったの!?」
霊「そ、そうなのよ…!お腹に酷い刺し傷があるっていうのに無茶して永遠亭まで皆を運んでくれて…」
鈴「麟さん、大丈夫ですか!?私の声が聞こえてますか!?」
麟「大丈夫だ…意識は一応しっかりしてる…」
鈴「よかった…」
タッタッタッタッタッ…!!
永「ちょっと!?いきなりてゐに呼ばれたから駆けつけてみれば…これは何事かしら!?」
てゐに呼び出された永琳も、ようやく到着。
霊「話は後でするから皆の処置をお願い!」
永「い、一刻を争うというのね…!?分かったわ…鈴仙!てゐ!担架を持ってきて!」
鈴「は、はい!」
てゐ「あいあいさー!」
バビュン!!!
時刻は午前0時ぐらいだろうか…。永琳による深夜の緊急治療が始まった。
~次の日~
麟「…というわけでして」
永「…なるほどね、まさか私達の知らない所でそんな事件が起きていたとは知らなかったわ」
無事、急患全員の治療は成功!今は全員療養中であった。
永「それにしても…貴方はおバカさんなのかしら?あんな深い傷を負っておきながら皆を運ぶだなんて…下手をしたら失血死だったわよ?」
麟「あはは…一気に運ぶ方法が無かったもので…」
麟は、また懲りずに永琳からの説教を受けていた。
永「だからって無茶し過ぎよ…。…それにしても、どうして皆はあんな重症だったわけ?ほとんどが骨の1本や2本程度は折れていたし…あの天邪鬼に至ってはあと数分でも遅ければ死んでしまっていた可能性もあるくらいに酷い怪我を負っていたし…」
麟「…あぁ、全部俺がやったのさ」
永「あ、貴方が1人で…!?」
麟「天邪鬼以外はとある魔力によって軽い洗脳状態だったんだ、正直…会話すらままならないほどだったんだ…それでやむを得ずって感じかな」
俺は言葉を濁しつつ、ある程度の真実を永琳さんに伝えた。
永「…まあ、これ以上の詮索はしないでおいてあげるわ」
麟「わ~い」
なんて優しいお人なんでしょうか?
永「その代わり、その傷がちゃんと治るまで入院生活ですからね!」 ビシッ!!
麟「は、はいぃ!!」
ま~た長い長い入院生活の始まりだぁ…。メンドクサ
永「それと麟…」
麟「ん、何?永琳さん」
永「(ニコッ)私も貴方を"愛してるわ"♪」 chu♡
・投げキッス
麟「…にししっ♪」
なんて美しい投げキッス…惚れ惚れするわぁ…。