華月麟の幻想記   作:華月麟

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同棲2日目

~次の日~

 

チュンチュン…

 

サッ…サッ…サッ…

 

麟「う~ん…今日も今日とて良い朝ですねぇ…」

 

ミラージュ・ワゾーのパワーを使った一か八かの賭けに成功した昨日、果たして今日はどんな1日がやって来るかな?と思いながら、朝一番の博麗神社清掃を俺は行っていた

 

正「…おい、なんで私まで掃除をしなきゃならねぇんだ」

 

…正邪と一緒に。

 

麟「お前は幻想郷賢者達の監視対象、必然的にこうなっちまうだろ。常に俺の傍にいないと何が起こるか見当もつかないからな」

 

正「けっ…余計なお世話だっつーの」

 

麟「まぁまぁ、後で美味いもん食いに行こうぜ?2人だけで」

 

正「…期待はしないでやるよ」 ニッ

 

あ、笑った。素直じゃないねぇ…?

 

 

 

「「「「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」」」」

 

 

 

麟「(ピクッ)誰か来るな…正邪は俺の傍にいろ」

 

正「…おう」

・麟の背後に

 

数名の荒い息遣いが聞こえてきた…。博麗神社の階段はなんだかんだ言ってまあまあ上るのがキッツいんだよなぁ…。

 

影「到着~!」

 

赤「つ、疲れたぁ~…」 ドサッ

 

雷「つ、辛すぎる…ぜぇ…ぜぇ…」 足ガクガク

 

弁「博麗神社の階段は足に優しくない…!」 ガクッ

 

八橋(チーンッ)

 

 

麟「…なんか直近で見た覚えのあるメンバーだな?」

 

正「な、なんであいつらが博麗神社に…」

 

正邪が顔をしかめるのも無理はない。だって博麗神社に来たメンバーが、影狼、蛮奇、雷鼓、九十九姉妹という、正邪にとっては因縁のメンバーが揃っていたからだった…何しに来たんだ?

 

影「あっ!見つけたわよ鬼人正邪!」

 

正「げぇっ!?」

 

おっと、正邪が影狼にロックオンされた。

 

…まさか、賢者達の差し金というわけじゃないだろうな?

 

影「ここで会ったが百年目!あの時の仕返しをたっぷりしてやるぅぅぅぅぅっ!!」

 

正「ひぃぃっ!!?」

 

まさに因果応報、自業自得としか言えないこの状況。…だが、正邪は俺の物…影狼なんかにやらせはしない!

 

麟(ザッ…)

・少し臨戦態勢

 

 

影「…というのは冗談でして」

 

 

麟・正「「…は?」」

 

影「本当は麟に会いたかったのよ!」

 

麟「…え、俺に?」

 

赤「お前は暴走していた私達を正気に戻してくれた。…だいぶ手荒な方法だったけど」

 

麟「その節はどうも…スイマセン」

 

赤「別に気にしてないよ?正気に戻れるなら、骨の1本や2本は安い犠牲さ」

 

なんて寛大な心の持ち主…

 

麟「…でも、どっかのパーカッショニストさんは理性を保ててたけどねぇ?」

 

雷「ギクゥッ!?」

 

弁「え!?そうなの!?」

 

八橋「私達は理性を保てなかったのに自分だけは!?」

 

雷「えっと…そのぉ…」 タジタジ

 

弁・八橋

「「こんの…裏切り者がぁぁぁぁぁぁっ!!!」」 グォォォォォォォォッ!!

 

雷「あーっ!?ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

 

 

 

<ドッタンバッタン!!

 

 

 

麟「…喧嘩はよそでやらんか!!」

 

バキッ! バキッ! バキィッ!!

 

3人『アギャーッス!!!』

 

正「…(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

麟「…それで影狼、正邪に対して恨みとかはないわけか?」

 

影「え?別にそんなもの無いわよ♪」

 

正「へぇ…意外なもんだな…?てっきり私を殺しに来たかと思ったのに」

 

影「だって、もう麟に殺されかけたじゃない」

 

正「ウグッ!?」

 

麟「あはは…誰から聞いた?」

 

赤「いや、聞いたというよりかは見たの方が正解かな?」

 

正「見た…?」

 

影・赤「「死にかけの鬼人正邪を」」

 

麟・正「「あ~…ね」」

 

影「私達の代わりに麟が全部やってくれたから満足よ!」

 

麟「そ、そうすか」

 

ま、まぁ…正邪を殺しに来たわけじゃないのならよかった…。

 

麟「…正邪、皆に何かいう事があるんじゃないのか?」

 

正「…へいへい」 スタスタ

 

5人『ん?』

 

 

正「皆様…!この度は私のせいで迷惑をかけた事を深く詫び…るわけねぇだろうがバーカ!!」 ビッ!!

・中指立て

 

 

5人『…は?』

 

麟「うんうんそうだよ…って、はぁっ!?」

 

正「てめえらがあっさり魔力に飲み込まれんのが悪いんだろうがバーカ!!ぎゃはははははっ!!」

 

5人『ブチ殺すぞゴラァッ!!』

 

麟「…はぁ」

 

天邪鬼ってめんどくせー…素直に謝れば済む話なのに、どうして火に油を注ぐ事しかしないんだよ…。

 

麟「…でも」

 

 

正「おらどうした!?私を捕まえてみろ!」

 

影「待て…!こんの天邪鬼がぁぁ!」

 

赤「行け!我が分身体よ!」

 

首『やったるでぇ~!』 ピューンッ!!

 

雷「お前もドラムの威力を味わえ!」

 

弁・八橋「「この音色で狂わせてやる!」」

 

<キャッキャッ♪

 

 

麟「ふっ、なんだかんだ楽しそうだな…」

 

 

ザッ!!

 

 

 

「「貴様らぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

 

 

6人(ビクゥッ!?)

 

麟「…あ」

 

すっかり忘れてた…

 

 

 

霊(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!)

 

 

 

まだ霊夢達は寝てたって事を。

 

麟「…あー霊夢さん?」

 

霊「麟以外はまとめて消し去る!!」

 

麟「デスヨネー」

 

 

 

 

「「夢想封印!!」」 バッ!!

 

 

 

 

…カッ!! 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

6人『ぎゃあーーーっ!!!』

 

パラパラ…

 

う~ん恐るべし博麗の巫女、妖怪達がきれいさっぱり消えちゃった…。

 

麟「あはは…すまないな霊夢…騒がしくしちゃって」

 

霊「まったく…人が気持ちよく寝てるっていうのに…」 スタスタ

 

おっと霊夢がこっちに来たぞ?俺も何かしらの罰は受けるかな!?

 

霊「…」

 

しかも無言と来たか!?

 

麟「え…あ…霊夢さん!?」

 

霊(スッ…)

・顔を近づけ

 

 

 

chu…♡

 

 

 

麟「…ん?!」

 

なーんか感じた事のある感触が頬に…!?

 

霊「…いつもありがと♡」

 

麟「(ニッ)おう!」

 

 

 

 

正「…」 ジーッ…

 

 

 

 

なんだかんだ朝っぱらから色々とありましたが…掃除は無事に終えたので…

 

 

麟「影狼かも~ん!」 スッ

・スヌートチャレンジ

 

影「わう!」 スポッ

 

 

来客の接待をしていた。…せっかく博麗神社まで来てくれたのに夢想封印だけ食らってさよならはヤバすぎるだろ。

 

麟「(モチモチ)あ、たまらんわこれ」 

 

モフモフモフモフ!!

 

影「わふ~!」 尻尾フリフリ

 

8人『…(汗)』

 

ズズッ…

 

雷「あ~…落ち着くわぁ」

 

弁「なーんか頭がスッキリした感じよね」

 

八橋「本当だねぇ…」

 

 

 

麟「おら!」 ワシャワシャ!!

 

影「わう~ん♡」 スリスリ

 

赤「…えっと影狼、お前って一応狼だろ?」

 

影「そうよ?」

 

針「…どこが狼なの?」

 

霊「今のあんたは…まるで犬よ?」

 

影「フフンッ♪麟の前なら喜んで犬になるわ!」

 

正「(バキッ ボリボリ…)影狼…チョットナニイッテルカワカンナイ」

・せんべいモグモグ

 

影「何が!?」

 

あ「麟さん!私もしてほしいです!」

 

麟「(スッ)かもーん!」

 

あ「アウンッ!!」 スポッ

 

あらやだ可愛い!

 

麟「(ズキューンッ!!)この子お持ち帰りで!!」

 

あ「あうんっ!?」

 

麟「持ち帰って愛でるんだぁ!」

 

正・針「「落ち着けぇ!!?」」

 

霊「ふふ♪楽しそうね」

 

 

 

こうして、ドタバタの2日目が始まった。

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