華月麟の幻想記   作:華月麟

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半週・3

ホカホカァ…

 

針「これが肉そば!?美味しそう!」

 

麟「美味し"そう"じゃなくて美味"しい"んだよ♪ほれ、冷めないうちに食べるぞ」

 

パチンッ

・割り箸を割る

 

針「いっただっきまーす!」 ズルズル!

 

麟「いただきます」 ズルズル…

 

 

モグモグ…

 

 

針「…美味しい~!♪ツルツルで弾力のあるおそばにおつゆがよく絡んで最高!!」

 

麟「(モグモグ)やっぱり、いつも食べてるそばとかうどんが一番美味いなぁ」

 

針「(サクッ)このかしわ天も美味しい~♪なんか唐揚げみたいな味だね?」

 

麟「実際、かしわ天って唐揚げの衣を天ぷら粉に変えただけみたいなものだからな?唐揚げっぽいのも当然っちゃ当然だろうな」 モグモグ

 

針「~♪」 ズルズル

 

麟「~♪」 サクッ モグモグ

 

俺と針妙丸は夢中になりながら、最高のそばと天ぷらを堪能した。

 

 

 

~完食!~

 

 

ガララッ

 

麟「ごっそっさんでした~」

 

針「ごちそうさまでした~!」

 

『ありがとね~またいつでもおいで~!』

 

スタスタ

 

針「く、苦しい…!」

 

麟「ゲフッ…意外とそばってのはお腹に溜まるんだよ…だから腹持ちも良い」

 

針「納得~…」

 

そばはスルスルとお腹の中に入るけど、あまり調子こいて食べ過ぎると後で痛い目を見るってのがセオリーってやつだ。

 

スタスタ

 

針「それで?食べた後なのに晩御飯の具材を調達するの?」

 

麟「ううん、ちょいと歩いてお腹に余裕が出来たら材料探しをしよう。…満腹の時に食べ物って見たくなくなるんだよね…」

 

針「それすっごい分かる…」

 

満腹の時は脳が食材を見たくないという信号を発信しているからなのかは分からないが…何故か満腹時に食材を見ると気持ち悪くなるんだよな…なんなんだろう?

 

 

「おやおや…誰かと思えば」

 

 

麟「…ん?」 クルッ

 

なんか久しぶりに聞いたような気がする声が後ろから聞こえて来たので、思わず振り返ると

 

純「久しぶりね…息子よ」

 

麟「…純狐さん!?」

 

月に仇なす仙霊・純狐さんと

 

ヘ「(ヒョコッ)は~い、久しぶりね~♪」 手フリフリ

 

地獄の女神・ヘカーティアさんがこんにちは。…珍しいな、2人が人里に居るなんて。

 

針「…えっと、麟の知り合い?」

 

麟「ま、まぁ…知り合いというか…「この子の母親よ」ってちょっと!?」

 

針「…母親ぁっ!?」

 

余計な事を言うから針妙丸が真に受けたぁっ!!?

 

麟「純狐さん、何度も言うけど…俺は貴女の息子じゃないんだってば…!」

 

純「ふふっ♪分かっているわ、私が勝手にそう言っているだけだから」

 

尚更たちが悪いな!?毎回そんな紹介されるのも困るんですが!?

 

ヘ「ごめんねぇ?何回言っても聞いてくれなくて…」

 

麟「あはは…ならもう諦めます…」

 

直らないのならもうお手上げです!

 

針「…結局、麟のお母さんではないのね?」

 

へ「ええ、そうよ…って貴女はどちら様?」

 

針「私は針妙丸!よろしくねぇ♪」

 

純「あらまぁ…随分と可愛いお友達を連れているのね?」

 

麟「まぁね」

 

純「息子はどうして人里に?」

 

麟「えっと…さっき人里でお昼を済ませたから、ついでにちょっとした買い物をしたら晩御飯の材料を買いに行こうと思っててね…純狐さん達はなんで人里に?」

 

へ「ふふん♪実は私達、人里でベビーシッターをしているのよ!」

 

麟「…はい?」

 

じ純狐さんがベビーシッター…!?何かの悪い冗談だろうか?

 

純「この前、人里で泣きじゃくっていた赤ん坊をあやしたら…これが人里のお母様方からとても好評だったのよ」

 

麟「…なるほど?」

 

あ、これはマジのやつだ。

 

へ「それで私は思ったの…純狐と人里のベビーシッター基赤ん坊あやかしさんをやろうって!」

 

麟「…へ、へぇ」

 

ただただ2人共母性に飢えているだけのようにしか思えないのは俺だけか…?でも、ある意味純狐さんにとっては天性の職業なのでは?一応、元人妻の元子持ちだし…こんなこと言ったらぶっ殺されるな。

 

麟「…とりあえず、2人共時間はまだある?」

 

純「ええ、一応まだあるわよ?」

 

麟「それじゃあ着いて来て。針妙丸もおいで」

 

針「(手ギュ)は~い♪」

 

スタスタ

 

純・へ「「…うん?」」

 

 

 

~防寒着屋~

 

 

麟「う~ん…どれが良いかな?」

 

純「…息子よ、何を探しているの?」

 

麟「ちょっとした物をね…」

 

純「ちょっとした物…?」

 

へ「何かしらね♪」

 

 

 

~数分後~

 

 

『ありがとうございました~』

 

麟「よし、良いのが買えたぞ」

 

針「何買ったの?」

 

麟「ふふっ♪」

 

シュルッ…マキマキ

 

針「…およ?」

 

麟「ほい、針妙丸の為に買ったマフラー!」

 

針「…わぁ!」

 

ここ最近、かなり肌寒い日が訪れるようになってきたからこのくらいの装備は持っておかないと風邪をひいちまうからなと思い、針妙丸の為に買ったのだ。もちろん、針妙丸が着ている着物と同じ色のマフラーを。

 

針「わ~い!」

 

純「あらあら、可愛いマフラーね♪」

 

麟「もちろん2人にも買ったよ」

 

純「…え?」

 

へ「本当!?」

 

麟「う、うん…」

 

何をそんなに驚く事がある…?

 

スタスタ

 

麟「はいっ」

 

マキマキ…キュッ

 

純「これは…」

 

純狐さんには黒と金が混じったマフラー

 

へ「あらぁ♪」

 

ヘカーティアさんには髪の毛と同じくらいの色のマフラーを買った。

 

麟「俺のセンスはそこまでいいものではないけどね…」

 

純「…大丈夫、息子の気持ちだけでも十分嬉しいわ」 ウルウル

 

麟「…!?」

 

な、泣いてる!?…そんなに嬉しかったのか?

 

純「…ヘカーティアどうしましょう!?こんな素晴らしいプレゼントを貰ってしまったわ!?」

 

へ「私も貴女の息子からいい物を貰ってしまったわ♪」

 

<キャッキャッ♪

 

2人共凄くご満悦そう…ヨカッタァ

 

純「…大切にさせてもらわ息子よ」

 

へ「私も大切にさせてもらうをよぉ~!♪」

 

麟「へへっ、気に入ってくれてよかった」

 

純「…息子よ」

 

麟「ん~?」

 

 

chu♡

 

 

針「…はわわ!?///」

 

麟「…あらま?」

 

へ「私も!」

 

 

chu♡

 

 

麟「…あら」

 

2人からとんでもないサプライズを頬に貰ってしまった…

 

純「…さぁ行きましょうヘカーティア、息子のプレゼントと共に」

 

へ「ええ行きましょう純狐!貴女の息子がくれたプレゼントと共に!」

 

スタスタ

 

麟「…」

 

2人は恐らく子供をあやしに行ったんだろうけど、なんかこれから戦場に行くみたいな雰囲気だったな…。まぁ、ある意味戦場か。

 

麟「…俺達も行きますか、晩御飯の食材探しに」

 

針「お、おーっ!///」

 

 

…針妙丸はなんで顔が赤いんだ?

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