人里で昼飯・防寒着購入・鍋の材料購入等を終えた俺と針妙丸は、博麗神社に戻って晩御飯の寄せ鍋を作っていた。
グツグツ…
針「ワクワク♪」
お燐「ジュルリ…」
あ「ジュルッ…」
霊「…」 グゥ~
正「…」 ダラダラ
麟「…よし、出来たよ!」
5人『…!いただきま~す!!』 バッ!!
ガツガツ!! ムシャムシャ!! バクバク!!
麟「…(汗)」 モグモグ…
肌寒くなってきたから寄せ鍋を作ったのはいいが…どうしてこの方々はこんなにも品が無い食べ方をしているのだろうか?
お燐「鱈美味しい~♪」 ニャ~ン♡
あ「鍋のお出しを吸ったしいたけさんやネギさんが堪らないです!」 ワフンッ!!
正「あ、霊夢てめぇ!?私の肉を奪うなよ!」 ガオォォォォォッ!!
霊「早い者勝ちよ!」 ガツガツ!!
針「もう少し仲良く食べなよ?」 モグモグ…
…一応、美味いと言ってくれているから良しとするか?しかしなぁ…醜い具材の取り合いは見るに耐えん…!
麟「まだ材料は残ってるから、後で追加すればいいだろ…?」
正「…出汁が染みた具材が最高に美味いだろうがボケ!」
えぇ…なんで俺は今怒られた?正邪の言いたい事はよく分かるが、それで第一次具材取り合い大戦を始められても困るんですが?
バクバクムシャムシャ!!
麟「やれやれ…鍋の醍醐味だと割り切るしかないか…」
ツッコむだけ疲れるだけだしな…。
霊「(モグモグ…)まだ〆には早いけど…何にする予定?」
麟「…本当に早いな?…皆は何がいい?」
お燐・針「「うどん!」」
霊・正「「雑炊!」」
う~ん、綺麗に分かれましたね?俺とあうんはまだなんも言ってないけど。
正「はぁ!?鍋っつったら雑炊だろ!」
針「いいやうどんだね!」
霊「この具材達の出汁をご飯に吸わせるのが最高なんじゃない!?」
お燐「あたいはそれをうどんでやりたいんだい!」
霊・正「「んだと!?」」
針・お燐「「やんのか!?」」
<ワーギャー!! アーデモネーコーデモネー!!
麟「…はぁ、こうなるよねぇ」
あ「こんな事で争えるなんて平和な証拠ですよね♪」
麟「…言えてらぁ」
確かに…こんなくだらない論争が出来るなんて、それだけ幻想郷が平和な証拠だよねぇ。…鍋の〆を何にするかで戦争が起きそうだけど。
<ワーギャー!!
麟「俺達は鍋を楽しもっか?」
あ「はい!」
モグモグ
俺とあうんは鍋の〆で喧嘩している4人を放置して、寄せ鍋を堪能した。…我ながらいい出来じゃないか。なのだが…
?(ジーッ…)
麟(なーんか視線を感じるんだよな?…あ、もしかしてあいつか!)
スッ ポンポン
どこからか感じた事のある視線をさっきからずっと感じていたので、俺は"その子"の為に膝に座れとジェスチャーで催促した。
?「…!」 トテトテ
一方、〆を何にするかで争っている4人はというと
4人『ぜぇ…ぜぇ…』
5分くらい言い争ったが、決着はつかず…。
霊「こうなったら麟とあうんに決めてもらいましょう!」
正「おい麟と犬っころ!お前らはうどんか雑炊どっちが…って…あ?」
こいし
「(モグモグ)お兄ちゃんの作った鍋美味しい!」
麟「そうかそうか、まだ具材は追加投入すればたくさんあるからゆっくり食べな?」
こ「は~い♪」
あ「(トテトテ)追加の具材も持ってきました~!」
こ「わぁ!?たくさんあるぅ♪」
正「…お!?」
針「…誰!?」
霊「…こいし!?」
お燐「ぶふぅ!!こいし様!?」
何故だかは分からないが、いつの間にか麟の膝上に地底の覚り妖怪の妹にして彼の義妹である〖古明地こいし〗が居た…しかも鍋を食べながら。
こ「あ、皆やっほー」
お燐「やっほー…じゃないですよ!どうしてこいし様が博麗神社に居るんですか!?」
「私達が貴方を連れて帰る為にここまで来たからよ」
お燐「(ビクゥッ!!)え…あ…え!?」
これまた聞き覚えのある声が…
麟「まさかお前達も来てたのか?」
「さとり、お空」
お空「ズルいぞお燐!貴女だけ美味しそうなものを食べちゃってぇぇ!!」
お燐「お空まで!?」
さとり
「はぁ…やれやれだわ」
何故かいつの間にかさとりとお空まで博麗神社に…最近お燐が博麗神社によく来るのは知ってたけど、実はさとりに内緒で来てたと言わないだろうな…?
麟「よう?」
お空「お兄さんやっほー!」 ブンブン!!
さ「うちの妹とペットがすいません…兄さん」
麟「別に、こっちは幸せだから構わないよ」
正「なんだなんだ…?」
針「また知らない人達が…」
霊「珍しいわねえ…あんたらが来るなんて」
さ「(ペコリ)うちのお燐を引き取りに来ました」
お母さんみたいな台詞で笑う。
お燐「…えっと、どうしてあたいが博麗神社に居るって分かったんですか?」
さ「…」 チョンチョン
さとりは無言で自身のサードアイを指さす。
お燐「…あ」
麟「ぜ~んぶ筒抜けだったってわけか」
さ「最近、やたら帰りが遅いから貴女の心を読んでみれば…『今日も博麗神社にお兄さんは居るかな?』やら『日向ぼっこついでにお兄さんに撫でてもらおう』とか…他にも…」
お燐「わーわー!!///(アタフタ)あたいが全面的に悪かったですから、それ以上あたいの心を読まないでくださいぃぃぃぃっ!!///」
<ニャァァァァァァァァァァァッ!!!
う~ん…案の定の結果に草枯れた。
麟「まさか…毎回仕事をサボってたの?」
こ「う~ん…そうなんじゃない?」
麟「アホか…常習してたらバレるに決まってんだろ…」
身から出た錆ってやつか…意味が違うか?
さ「ほらお燐とこいし、早く帰りますよ!」
お燐「はぁい…」 耳ペタァ
こ「は~い♪」 ピョンッ
さとりは用事を済ませたからもう地底に帰るつもりだな?
麟「待てさとり」
さ「うん?まだ私に用があるんですか?」
麟「…ほれ」
・腕広げ
さ「…!」 ダッ!!
お空・お燐
「「さとり様!?」
こ「お姉ちゃん!?」
タッタッタッタッ…ムギューッ♡
麟「よーし捕まえた」 ギュッ ナデナデ
さ「えへへ♪」
<キャッキャッ♪
さとり以外全員
(いいなぁ…羨ましいなぁ…)
さとりと麟のイチャつきを目の前で見せられている霊夢達は、ただたださとりに嫉妬していた。…あれ?なんか地底にパルパル言ってる嫉妬の妖怪が居たような…。
さ(ギューッ♡)
麟(ギューッ)
~地底~
パル「…なんか妬ましいものを感じるわね」 パルパル…
勇「お前の嫉妬センサーの感度はどうなってんだい…?」
流石はパルスィ、2人のイチャイチャオーラを地底で感じ取ったようだ。地上から地底までどれだけあると思っているんだ…?
さ(ギューッ♡)
麟「さ~て、そろそろいい子は帰る時間だよ」
さ「(ギュッ)私はいい子じゃないので帰りたくないです」
わぁ、いい子は帰れと言ったら必ず帰って来そうな言葉1位『私はいい子じゃない』が出ましたぁっ!
麟「…お燐を怒れる側じゃなくなるよ?」
さ「(パッ)それはいけませんね」
あ、理性はちゃんとおありのようで?
さ「名残惜しいですが…帰るとしましょうかね」
麟「気を付けて帰れよ?あと、寒いからちゃんと風呂で身体を暖めてな」
さ「はい♪兄さんもたまには地底に顔を出してくださいね?皆はいつでも兄さんを大歓迎なので」
麟「心得た」
さ「(スッ…)ではこれだけ…」
・顔を近づけ
麟「ん?どした」
chu♡
正・針「「あーっ!?」」
霊「ふふっ、本当に仲良しね」
あ「流石です!」
麟「あらまぁ…」
ここ最近、色んな人から貰ってる気がする…。
さ「…約束ですよ?///」
麟「へいへい♪」
タッタッタッタッ!!
こ「私も!」
chu♡
麟「随分とダイナミックなプレゼントだな?」
こ「えへ♪」
憎めないこの笑顔…最高の癒しだな。
お燐「あたいも!」
お空「私も!」
chu♡
麟「…今年、大丈夫かな」
霊「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
おっと、後ろからとてつもない殺気が…
麟「…早く帰りな」
さ「それでは…失礼しますね」
こ「バイバ~イ!」
お空「また会おうね~♪」
さ「お燐、貴女はしばらく謹慎よ!」
お燐「にゃぁぁぁぁぁっ!?」
麟「きーつけてなー」
俺は地霊殿へ帰る4人を見送った。
ストンッ
麟「さて、〆を何にするか論争は終わった?」
正「なんか…」
針「言い争ってる間に…」
霊「…お腹が膨れちゃった」
麟「何してんの?」
言い争いに夢中でお腹が先にノックアウトかい!
麟「まぁいいや、それではみなさん声を揃えて?」
パンッ!!
・手を合わせ
皆『ごちそうさまでした!!』