皆『麟(さん・君)!!』
ぶらり人里の旅をしていたはずなのに、突然宗教の人達に呼び止められてさぁ大変。…もうこの次に来る台詞すらなんとなく予想が出来ている。
麟「…えっと、何でしょうか?」
神「我が守矢神社へ入信しないか!?」
聖「いいえ、彼はぜひ命蓮寺に!」
耳「麟君、我が神霊廟に入信しないかい?」
…ほら見ろ、全員宗教勧誘の台詞を吐いたぞ?なんで1人になった途端にこうなるかなぁ…。
麟「…俺を勧誘する理由を個々に教えてください」
神「では私から話そう!理由は至って簡単、我らと共により良い幻想郷を作ろうではないか!」
麟「は、はあ…」
つまりは妖怪の山決戦の時に言っていた
『博麗の巫女に変わって我らが幻想郷を導こう』
を成し遂げたいわけか?いや…そんな事は考えてないような気がするな、一応聞いてみるか。
麟「まぁ建前はいいとして、実際の所は?」
神「私か諏訪子か早苗、どちらかと婚姻して欲しいなって!…あ」
はい、神奈子さんの本音が出ました。…もう少し隠そうとする努力をしてもろて。
早「ちょっと神奈子様!私が『麟さんを守矢神社に勧誘する理由はなんですか?』って聞いた時はそんな事を言ってなかったじゃないですか!?」
神「そんな事言ってたか?」
諏「ダメじゃんか神奈子~…本音を漏らしちゃさ~」
神「すまんすまん♪つい麟の質問に釣られて言ってしまったよ」
早「諏訪子様!?諏訪子様は神奈子様が麟さんを勧誘したい理由を知ってたんですか!?」
諏「だってさ…神奈子の考えてる事なんて、大体予想つくじゃん?」
早「…確かに」
麟(ズコッ!!)
早苗と諏訪子さんに会話を聞いていたら思わずずっこけた…。考えてる事を身内に見破られてんのはどうしようもねぇな。
麟「じゃ、じゃあ、お次は聖さん」
聖「はい!私は至ってシンプルです、悟りを開いて新たな世界を開拓してみませんか?」
麟「お~」 パチパチ
まさにTHE・仏教って感じの勧誘だ!あまりにも至極真っ当なのでちょっと感動すらしている。
聖「いかがですか?」
麟「確かに、瞑想をして精神統一ってのは自分自身の制御にもつながる可能性はあるからね」
ナ「もし入信してくれたら、私が君の忠実な部下かペットになってあげる!♡」
星「ナズさん!?」
麟「うーん…それは遠慮しておく…」
ナ「えー…」
別に忠実な部下なんか欲しくはない。しかもそれが自分の知り合いなら尚更だな…と俺は思った。
麟「命蓮寺はなかなかの好印象として、では最後に神子さんどうぞ?」
耳「君は仙人…道教に興味は無いかね?」
麟「布都、道教って何?」
布「知らぬのか?なら教えてしんぜよう!仙人とは〖不老不死の術を修め、神通力を得た者〗そして〖世俗的な常識に囚われない、無欲な人〗でもあるのじゃ!」
麟「不老不死…ね」
耳「不老不死が嫌ならば、不老長寿なんかも出来るぞ?」
麟「不老長寿か…」
老いる事無く長生き出来る…か、なんとも魅力的な話ではあるが
麟「不老不死も不老長寿も、結論から言ってしまえば人間をやめた存在。…申し訳ないけど、俺は人間をやめる気なんてない。…あいつからは『君の身体は異形の存在になりかけている』なんて言われたけどね」
耳「そうか…不老長寿も不老不死もお気に召さないか。ならこういうのはどうかな?我が神霊廟で風水を学んでみるというのは」
麟「風水ってのはなんなんだ?」
蘇「まぁ、〖気の流れを物の位置で制御する力〗みたいなもんだよ」
麟「気の流れを知る…ね」
気を知る事で、自分の戦闘の幅が広がるって考えればいいのかな?
耳「それに、君が入信してくれたら屠自古が凄く喜んでくれそうだからね!」
蘇「ちょ…!?そういう余計な事は言わなくていいんだよ!///」
麟「あはは…神子さんはパートナーである屠自古さんを奪われても良いんですかね?」
耳「良くはありませんが…逆に屠自古を射止めた人間を知れる好機だと思えばいいですかね」
ス、スゲー!まさに大人の考え方。さすが…仙人様は俺みたいな凡人なんかとは考え方が違うね?なんでもプラスに捉えようとしてる。
蘇「わ、私は別に…麟がうちに来てくれるだけで…///」 ゴニョゴニョ
麟「…(汗)」
当の本人はまんざらでもない…か。
神・聖・耳「「「さぁ、どちらに入信する!!」」」
麟「え、えぇ~!?」
こ、困ったな、この危機的な状況を打開する方法は無いのか…!?