華月麟の幻想記   作:華月麟

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宗教戦争・3

神・聖・耳

(ジーッ)

 

麟「え、えぇ…?」

 

何あの視線は?俺が3人の誰かに入信しますとか言わないと子の悪夢は終わらないわけ!?

 

神・聖・耳

「「「さぁ!!」」」 ジリジリ…

 

麟「(タジタジ…)マ、マジかよ…!?」

 

3人がゆっくりとこちらに近づいてくるのにたじろいでいると…

 

 

ザッザッザッ…

 

「おや?息子よ!」

 

タッタッタッタッ…!!

 

 

麟「…ん?」

 

俺を"息子"と呼ぶ人がこちらに駆け寄り

 

…ダキッ!!

 

麟「…おわぁっ!?」

 

神・聖・耳

「「「!?」」」

 

突然、その人に抱き寄せられた。まぁ…誰だかはすぐに分かるけどね?俺を息子と呼ぶ人なんて、どこを探してもこの人しかいない

 

麟「仕事帰り?」

 

 

 

「純狐さん」

 

 

 

純狐

「(ナデナデ)いいえ、今日は気分転換に人里へ赴いているのです。まさか息子に会えるなんて、今日は素晴らしい1日になりそうだわ♪」

 

そう、皆様もご存じ"月に仇なす仙霊"純狐さんです。…この状況を打破するには最適のカードでは?

 

純「息子よ~♪」 ナデナデ

 

麟「は~い?」

 

 

この不可解な光景に

 

神「だ、誰…!?」

 

諏「見た事無い人だね?」

 

早(…あれ、紫さんも麟さんを息子って呼んでたよね?あの人も麟さんを息子って呼んでいるけど…どういうこと?)

 

 

聖「…なんでしょう、この言葉では表現しにくいオーラは」

 

星「あの方が麟さんのお母様…?」

 

ナ「ということは…挨拶しといたほうがいいのかな?」

 

?「…嫌なものを感じるわ」

 

?「奇遇じゃのぉ、儂もそう思ってたとこじゃ」

 

 

耳「…私と似たような気を感じます」

 

布「そうですか?どちらかというと禍禍しい物を感じますが…」

 

蘇(麟のお母様かぁ…後で挨拶しないとだな)

 

大半は理解出来ずに混乱していた。

 

麟(ジーッ…)

・純狐見つめ

 

純「…?どうかしたのかしら…?」

 

麟「助けて…"母さん"…」 ウルウル

・嘘泣き

 

純「…!!(息子が私を母と呼んだ!?)…どうしたのかしら!?我が息子の為ならば、母はなんでもしてあげましょう!!」 ムフーッ!!

 

…よし、こうなってしまえば後は楽だ。

 

麟「あの3人が俺を無理矢理入信させようとしつこいの…」

 

俺はあからさまに3人を指さした。

 

 

神「はい!?」

 

聖「ちょっと!?」

 

耳「麟君!?だいぶ語弊がある言い方だよ!?」

 

 

何を今更、俺は事実を述べただけですが?と俺は心の中でつぶやいた。

 

純「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!)母である私の許可無く、我が息子を無理矢理入信させようとしているだと…?」

 

神「ご、誤解です!私達はただ…」

 

聖「麟さんに我々の修行に興味があるか聞いただけで…!」

 

耳「決してそんな無理矢理だなんて…!」

 

純「問答無用!!」 バオォォォォォォォォォォッ!!

・エネルギー開放

 

 

 

 

麟(計画通り)

 

 

 

 

純「息子を泣かす者は、誰一人とて生かしてはおかん!!」 グォォォォォォォォッ!!!

 

神「し、失礼しました!!」 バビュゥンッ!!

 

諏「ちょっと神奈子!?」 ダッ!!

 

早「へ!?」 ポツン…

 

純狐さんの怖気づいた神奈子さんは即退散、諏訪子さんもその後を追って消えた。…何も理解出来ずに置いてきぼりのサナーエ。

 

純「(ギロ…)貴様も我が息子を泣かすか!」

・聖ロックオン

 

聖「い、いえいえ、私は彼を泣かすなんて事は決していたしません…!」 ザッザッザッ…

 

星「聖さん!?」

 

ナ(…さすがの聖でも怖いかぁ)

 

聖さんは神奈子さんと違ってゆっくりと、そして一度も純狐さんから目を離す事無くその場を後にした。星さんは聖さん後を追ったけど…

 

?「…ありゃまぁ」

 

?「あの聖が逃げ出すって相当よ…?」

 

ナズーリンと和装の女性、そしてオッケーバブリーがその場にポツン。

 

純「貴様もかぁっ!!!」 ギロッ

・神子ロックオン

 

耳「私は違いますぅぅっ!!」 バビュゥンッ!!!

 

布「太子様お待ちをっ!?」 バビュゥンッ!!

 

こちらも神奈子さんと同様に純狐さんに怯えて即退散の神子さんと、その後を追う布都。…そして?

 

蘇「…あ」 ポツン

 

早苗と同じく取り残されたトジーコさん。

 

…これでしつこい宗教勧誘者達はいなくなった。

 

麟「…やっといなくなった」

 

純「(ナデナデ)怖かったでしょう息子よ…。母がそばにいるから何も恐れる事は無いわ」

 

ナデナデ

 

う~ん、この圧倒的な母性…赤の他人の赤ん坊ですら泣きやむ理由がよく分かる。

 

麟「ありがとう…母さん♪」 ニコッ

 

純「…我が生涯に一片の悔いなし」 チーン

・幽体離脱

 

麟「…母さん!?母さぁぁぁぁんっ!!!!」

 

 

 

 

 

いやはや…めんどくさい宗教勧誘はいなくなったんだけど…純狐さんを母さんって呼んでたら純狐さんが幽体離脱を覚えちゃってさあ大変。宗教勧誘を追っ払うより厄介な事件だったわ。




圧倒的ゲス行為
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