~大図書館~
パチェ「ブーッ!!三段の筒を見つけた!?」
咲「ええ♪」 フキフキ
パチェ「…ア、ゴメンナサイ」
あまりの衝撃情報に、パチュリーは驚愕して紅茶を吹き出してしまった。
パチェ「…それで、その筒はどこに!?」
咲「博麗神社にあります」
パチェ「…what?」
咲「その筒は、
パチェ「…チョットナニイッテルカワカンナイ」
神様の話はパチュリーにとっては無縁の世界、理解するのに何百年かかる事やら。
咲「はぁ…まあ分かりやすく言ってしまえば、三柱合わせて住吉さん。つまり」
「航海の神様なのですよ」
パチェ「…ごめんなさい、それがこの推進剤とどう結びつくのかしら?」
まだ理解出来ないパッチェさん。そろそろ気付いてあげて?
咲「もう…奇しくも航海の神様で三段の筒、これが推進剤にふさわしいと思いまして」
パチェ「…あ、そういう事!?その神様を推進剤に使うって言いたいのね!?」
咲「…やっとお気付きに?」
パチェ「…神様なんて私には無縁の世界、咲夜の意図を理解するのに時間がかかったわ」
咲「まぁ…私も博麗神社に行った時にこの神様を知ったので…」
いわゆる、おあいこというものである。
パチェ「で、その神様をどうロケットに積み込むのかしら?」
咲「霊夢に住吉さんを喚ぶ修行をさせています。霊夢が住吉さんの力を借りられれば、ついにロケットの推進剤が手に入ります。…ただ」
パチェ「ただ?何か問題でも?」
咲「霊夢を乗せた方が早い気がするのですよね、神様方をロケットに乗せるより」
パチェ「ああ、そういう事?それなら霊夢も一緒に飛ばせばいいだけよ。そっちの方が楽だし」
咲「お嬢様とパチュリー様がよろしいのでしたら、私からは何も言いません♪」
パチェ「ええ♪…それにしても、三段の筒で航海の神様…完璧すぎて裏があるくらいね」
咲「…ですね」
パチェ「でも…これでサターンもアポロも目じゃない!私達の計画は住吉さんを名乗れば必ず成功する!!」
「"住吉月面計画"、ついに我々地上の者は月の都へたどり着くのよ!」
紅魔館はついに〖住吉〗、航海の神様という推進剤を手にした。これにより、レミリア・スカーレットの月面侵攻計画は大きな一歩を踏み出し始めたのだ。
~数時間後~
バンッ!!
レミィ「推進剤を手に入れたですって!?」
咲夜からの報告を受けたレミリアは、急いでパチュリーの元へ。
パチェ「(パタンッ)ええそうよ?私達はついに月へ行く為の燃料を手に入れたわ」
レミィ「(スタスタ)その肝心の燃料はどこにあるのかしら?私も一度見てみたいわ!」
パチェ「残念ながら…今は博麗神社にあるわ」
レミィ「え、博麗神社?なんでよ」
パチェ「このロケットは航海の神様の力を借りるの」
レミィ「へぇ~神様の力をねぇ…」
パチェ「ロケットのてっぺんを見てみなさい?」
レミィ「てっぺん?(チラッ)…何、あのおびただしい枚数のお札とでっかい注連縄は…」
パチェ「神の力を借りるから、神社の意匠を散りばめたのよ」
レミィ「ふーん…」
しかし、その出来上がりにレミリアは不満があるようで…
レミィ「なんかこうなると和風ロケットね…。私は洋服ロケットが良かったのに…」
パチェ「あのねぇ…ロケットに限らず魔術は…「形式が最も重要だ、でしょ?」…そうよ。オリジナルを尊重し、さらに我々のオリジナリティを付加して残すのが我々魔法使いの誇りよ」
レミィ「ロケットも尊重。神社も尊重。そこから自分達の意匠が生まれるてわけね」
パチェ「そうよ♪」
スタスタ
咲「お嬢様、パチュリー様、ロケット完成の前祝にワインでもいかがですか?」
レミィ「そうね、パチェも一緒に飲みましょう?♪」
パチェ「フッ…ええ」
トクトクトク…
レミィ「それじゃあ…」
パチェ「ロケット完成の前祝に…」
咲「乾杯!」
チンッ
航海の神様という推進剤を手にし、ついに完成したロケット。
…果たしてレミリア達は無事に月の都まで飛び立てるのか?