華月麟の幻想記   作:華月麟

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バレた計画

ロケット発射から数日がたった。

 

 

~ロケット内~

 

 

レミィ「…暇ねぇ」

 

魔「かれこれ数日間ずっとロケットの中で過ごしてるもんなぁ…」

 

咲「霊夢、今はどういう状況?」

 

霊「そろそろ二段目も切り離すから、全員上に昇る準備をして」

 

魔「早いな?一番下のロケットを切り離してからそんなに日は経ってないぞ?」

 

霊「上筒男命が『退屈だ、そろそろ代われ』ってうるさくて」

 

咲「…それ、本当に大丈夫?」

 

 

 

レミリアのロケットは若干の不安を残しつつも、順調(?)に航海を進めていた。

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館~

 

 

美「ぐう…ぐうう…」

 

 

ザッザッザッ…

 

 

 

「起きろバカ門番」

 

 

 

ベシィッ!!

 

 

 

美「いったぁっ!?(ヒリヒリ)…おや、なんだかお久しぶりですね?」

 

 

 

 

「麟さん」

 

 

 

麟「相変わらず居眠りしてんなお前」

 

美「…だって眠いんですもん門番の仕事って」

 

麟「…門を侵入者から守る、それが門番の仕事だろうに」

 

美「あはは…そうですね…。で、今日は何用で?」

 

麟「ちょいと遊びに来た」

 

美「生憎ですが、お嬢様と咲夜さんは今不在ですよ?」

 

麟「不在?霊夢だけじゃないのか」

 

美「あら、霊夢さんも不在なんですか?」

 

麟「そうなんだよ、置手紙には『ちょいとあるメンバー達と修行の長旅に行く』って書かれてたんだが、美鈴はなんか知ってたりする?」

 

美「ええ、なんでもお嬢様、咲夜さん、霊夢さん、魔理沙さん、この4人と3人の妖精メイド達で月に行くとか?」

 

麟「…なんだと?」

 

美「あ…」

(しまったぁ…!つい口が滑ってバラしちゃった!?)

 

さすがはポンコツ門番、咲夜とレミリアから口外するなと言われた情報をあっさりと吐き出してしまった。

 

麟「やっぱりあの時に見た光はあいつらの…?(ボソボソ)…それじゃあ、今の紅魔館には誰が残ってんだ?」

 

美「えっと…妹様とパチュリー様とこあさんです…」

 

麟「そう…ありがとさん。中に入ってもいいか?」

 

美「ど、どぞー」

 

 

ギイィィッ…

 

 

ザッザッザッ

 

麟「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

美(うわぁ…麟さんマジおこだよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに、歯車は大きく狂い出す…。

 

 

 

 

~大図書館~

 

 

パチェ「ロケット発射から数日経ったわね…」

 

こあ「私が地底の温泉巡りをしている間にとんでもない事してたんですね?」

 

パチェ「ええ、だいぶとんでもなかったわね」

 

 

スタスタ…

 

 

パチェ「ん?足音…。こあ、お客が来るなんて話は美鈴から聞いてる?」

 

こあ「いいえ…?」

 

パチェ「じゃあ誰よ?」

 

 

永「月旅行は順調に進んでいるかしら?」

 

輝「ほへー、ここが紅魔館なのね」

 

 

こあ「あら?永琳さんに輝夜さんですね」

 

パチェ「…元・月の民2人?だいぶ珍しい顔ぶれだけど…うちの門番はどうしたのかしら?」

 

永「別に何もしてないわよ?」

 

輝「ぐっすり眠ってたから、その横をスイ~って」

 

パチェ「…はぁ」

・くそデカため息

 

永「貴女も大変ね、あんな門番なんか持っちゃって」

 

パチェ「…あれでも有能だから、一応」

 

輝「一応なのね…まあそんな事はどうでもいいのよ。私達がここに来た理由は、貴女達がどうやって今回の旅行を実現させるのか気になったから来たのよ」

 

パチェ「…何?あんた達も月に帰りたいの?」

 

永。輝「「…」」」

 

パチェ「まあどうでもいいけど」

 

永「月までは約38万4400km離れている、短期間でこの距離をどうやって?」

 

こあ「…え!?地上から月までそんなに離れてるんですか!?」

 

パチェ「こあ、黙って「ア、ハイ」私の計算ではそんなに距離は無かったけど?月は空に浮かんでいる。雲をいくつか越えれば月まであっという間じゃないのかしら」

 

永「…ええ。でも、貴女は外の世界の技術を模してロケットを作った。だから月までの距離は外それと同等のはずのように思えるけど?」

 

パチェ「知るかそんなもん。私のロケットは月に向かって飛ぶように出来ているいわゆるホーミング弾、後は住吉三神に任せるだけよ」

 

輝「永琳、あんな雑な感じで月までたどり着けるの?」

 

永「ええ、私も昔はそうやって往来してたわ」

 

輝「へぇ?…でも、私達は満月の日に月から往来してたのに、どうしてあの月は三日月の日に発射を?」

 

パチェ「理由は簡単よ」

 

輝「え?」

 

パチェ「…満月の夜に到着するように調整したからよ」

 

輝「ドユコト?」

 

パチェ「満月の夜に浮かんだ月は、都へ侵入出来る穴が開く。三日月の夜に出発したのは、月の民の往来より時間がかかるからでしょうね」

 

輝「なーるほど?」

 

永(スタスタ)

 

永琳はゆっくりとパチュリーの背後に近づき始める。

 

輝「永琳?」

 

永「(スタスタ)…どうしてそんな情報まで知っているのかしら?貴女の本だけでは分からないでしょう?」 ゴソゴソ

 

パチェ「どうだかね」

 

 

スッ…

・パチュリーの首元に矢を向ける

 

 

 

輝「ちょっと永琳!?」

 

こあ「パチュリー様…!!」

 

パチェ「わぁ、物騒だこと」

 

 

 

 

永「その知識…誰からの入れ知恵かしら…?」

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