華月麟の幻想記   作:華月麟

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飛び立つ流星鳥

いきなり紅魔館へ訪問してきた永琳達。パチュリーとロケットの会話をしていたら、永琳から矢を首元に付きつけられてさあ大変。

 

 

こあ「パチュリー様!!」

 

パチェ「大丈夫だから落ち着いてこあ」

 

こあ「でも…」

 

パチェ「いいから。ねえ永琳…私達の邪魔するならご帰宅を願いたいのだけど?」

 

永「…ロケットが無事、月に到着出来なくてもいいのかしら?」

 

パチェ「…え、貴女がそれを保証してるのにそのセリフを吐くの?」

 

永「…」

 

こあ「え…?」

 

輝「あ、そっか。永琳がロケットに月の羽衣をつけたのだから、ロケットは無事に月へ到着するか」

 

永「(フッ)気付いてたの」

・矢をしまう

 

パチェ「だって、ずっと欲しかった情報が次から次へと都合よく手に入るのよ?しかも、霊夢も準備万端。さすがのレミィだって踊らされてることくらい嫌でも分かるわ」

 

永「まあ…露骨に情報がホイホイ手に入ったら察するわよね…」

 

パチェ「本当に月を攻めたがっているのは、古くて困ったあいつよ」

 

永「クスクス…そうね?」

 

こあ「ハニャ?」

 

輝「ならどうして出発させたの?踊らされてるのが分かってて」

 

パチェ「レミィはわがままだから、一度痛い目を見た方がいいかと思って」

 

まさに鬼である。それとも娘想いの母親?

 

輝「その身をもって自身の傲慢さを知れ…てとこね。で、貴女はどうして地上に残ったの?」

 

パチェ「え?だって」

 

 

「痛い目に遭うのが嫌だからよ」

 

 

永「ブッフォッ!!」

 

こあ「ブーッ!!!」

 

パチュリーの回答に、永琳と小悪魔は盛大に噴き出した。

 

輝「おおっと意外な反応にさすがの私もどう返答したらいいか分からないわ」

 

パチェ「別に、そこに人と同じように笑えばいいと思うわ」

 

輝「そうね、ふふっ♪」

 

 

 

バンッ!!!

・図書館の扉がいきなりオープン

 

 

 

4人(ビクゥッ!?)

 

 

 

扉を思い切り蹴飛ばして開けた人はもちろんこの人

 

麟「…そういう事か」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

今回の件で怒りを隠しきれない華です!

 

4人『り、麟(さん)!?』

 

スタスタ…

 

麟「話は全て聞かせてもらった…。まったく…だから霊夢の奴はいきなりいなくなったのか…」

 

永(ああ…今の話を全て聞かれてしまった…)

 

輝(なんか嫌な予感…)

 

パチェ(お願い…!貴方が今回の件に関わると色々と狂うから変な事言わないで…!)

 

こあ「麟さんは皆さんから何も聞いていないんですか?」

 

麟「ああ、なーんにも聞いてないぜ?」

 

3人(おいぃぃぃぃぃぃっ!!何余計な事を聞いてんだこいつぅぅぅっ!?)

 

小悪魔の余計な質問で、歯車は更に狂い始めていた。

 

ちなみに、今の質問には一切の悪意はない。

 

麟「はぁ…38万4000㎞か…。それに、距離だけじゃない…大気圏もどうやって突破するか…」

 

パチェ「…え、まさかとは思うけど…レミィ達を追う気?」

 

麟「え、当たり前だろ」

 

こあ「ファッ!?」

 

永「む、無理よ!ロケットはもう無いのよ!?」

 

輝「そんな状況でどう彼女達を追うの?」

 

 

麟「一か八か…だな」 ボソッ

 

 

パチェ「…何ですって?」

 

麟「…パチュリー、俺のお願いをいくつか聞いてくれないか?」

・真面目な顔

 

パチェ「何よ、改まってそんな事言っちゃって…。…それで?私は貴方の何を聞いてあげればいいのかしら?」

 

麟「じゃあ言うぞ? 1つ・博麗神社に居る針妙丸とあうんを守屋神社に預け、博麗神社に何かしらの結界を張ってくれ」

 

パチェ「メモメモ…(カキカキ)はい良いわよ。次は?」

 

麟「2つ・義妹達に『傍に居てやれなくなる、すまない』って伝えといてくれ」

 

パチェ「傍にいて(カキカキ)…ん?今なんて言った?」

 

麟「3つ…」

 

 

 

 

「今までありがとう」

 

 

 

 

パチェ「…!?」

 

 

 

麟(ドウッ!!)

 

 

 

永「…え?!」

 

輝「は!?」

 

こあ「麟さん!?」

 

突然、麟は飛び上がった。

 

 

 

 

 

 

「「レディ!!!」」

 

 

 

 

 

カッ!! キュイィィィィィィィィィィィィンッ!!!

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

こあ「きゃあ!?」

 

パチェ「ま、まさか…!」

 

永「ええそうよ…!彼はその"まさか"をやる気よ!」

 

輝「で、でも…どうやって追いつくつもり!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

Take off Complete!!

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

クアァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

 

 

LAYZNER!

 

 

 

 

READY? FIGHT…!

 

 

バサッ…バサッ…バサッ…!!

 

霊夢達を追う方法はただ一つ、巡航形態で大気圏を突破して月ヘ向かうのだ。

 

永「無茶よ!大気圏の摩擦で貴方が燃え尽きるわ!?」

 

輝「それに貴方は彼女達と違って月の羽衣を持っていない!それでは迷子になって死んでしまうわ!?」

 

麟『霊夢が喚んだ神の力が見えるから、それを頼りに追跡する!もう二度と…大切なモノを失うのは御免だ!!』

 

パチェ「だからって…」

 

 

 

麟『レイズナー、出る!!』 キッ!!

 

 

 

キィィィィィィィンッ…ガギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

・図書館のガラスドーム屋根から外へ出る

 

 

 

こあ「麟さん!!」

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!

 

飛び立った直後、凄まじい暴風が図書館の中に吹き荒れた。

 

4人『きゃあああああああああ!?』

 

麟は霊夢達のロケットを追う為に全速力で飛び立った。

 

 

 

 

~門前~

 

 

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

 

美「フガッ…!?な、なんだろう今の轟音…(チラッ)あれは…蒼い彗星?でも空に上がっているから…違うよなぁ」

 

 

 

~レミリアの部屋~

 

 

フラン「(ゴロゴロ)お姉様…早く帰ってこないかなぁ…」

 

 

クアァァァァァァァァァァッ…!!

 

 

フ「今の声…!」

 

トテトテ

 

シャッ!!

 

フランは聞き覚えのある声が外から聞こえてきたので、急いで外を見た。

 

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

 

フ「あの蒼い光は…お兄様…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷全域で、空へ上るこの蒼き流星が確認された。

 

人里の人々は〖蒼き流星が空へ上ってく、これは何か良い事が起こる前兆では!?〗と騒いでいた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

 

麟(あのクソスキマ野郎…!自分の計画の為に霊夢達を利用しやがって…ただじゃおかねぇ!…無事でいてくれ、皆!)

 

 

ガギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空に蒼い流星

 

夜の運河を滑るようだね

 

2人 ビルの窓から

 

遠くの都会(まち)を探していたよ

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