スタッ…
麟「ふう…」
ダッ…!!
豊「依姫、大丈夫!?」
依「お、お姉様…」
麟「あらら、あいつの姉まで来ちまったか…これは面倒だな」
依姫との勝負に勝ったから帰る支度をしましょう!という流れに持っていきたかったのに、この様子だとそうもいかなそうだ。
豊「(キッ…!)よくも依姫を…!」
依姫の姉は、鋭い眼光で俺を睨んできた。まあ…当然と言えば当然なのだろうけど…。
豊「お前だけはこの月から生かして帰さないわ…!貴女達!!」
兎達
『はいっ!』 ザッ!!
豊姫の呼びかけに兎達が一斉に反応した。
豊「構え!」
ジャキッ!!
全員が麟にライフルを向けた。一斉射撃で仕留めようという算段だろうか?
麟「…わお?」
豊「私の妹をここまで傷付けたお礼はたっぷりとさせてもらうわよ…!」
豊姫は殺る気満々のご様子。
麟「はぁ…自分の手は汚さずに、兎の兵士達にその汚れ仕事をさせる…か。まだ依姫の方が、月の賢者として相応しいな」
豊「…なんですって?」
麟「妹の仇を取りたいなら、自分の手を汚せって言ってんだよ」
豊「あら…なら貴方は、この扇子の餌食になりたいのかしら…?」
麟「その扇子、なんか面白い力でも備えてるのか?」
豊「この扇子は、一振りで森を素粒子レベルにまで浄化する風を起こす事が出来る…。この最新兵器に、お前ごときが太刀打ち出来るとでも?」
どうやら豊姫の扇子はなかなかに厄介そうな力を兼ね備えているようだ。
麟「なるほど…森を一瞬で浄化ね…。ならその扇子を振るう勇気が出ないほどの恐怖を見せればいいわけだ」
豊「は…?一体何を言っているのかしら?お前なんかにそんな事が出来る訳…」
麟(キッ…!!)
Japanese Wolf!
「「ビースト覚醒!!」」
カッ!! キュイィィィィィィィィィィィィンッ…!!
魔「どわぁぁっ!いきなり眩しい!?」
レミィ
「目がぁぁっ!!」
咲「な、何を思い付いたというのよ…!」
霊「…やーな予感」
豊「な、何よこの光…!?」
レイ「ま、眩しすぎる…!」
依「…」
(やはりあの人間は凄まじい神力を自身の力として平然とコントロールしている…)
オォォォォォォォォォォォォッ…
アオォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!
オルトロスバルカン!
Awakening the instinct of two beasts long lost.
「「長きに渡り失われていた2匹の獣が本能を呼び覚ます」」
麟『グルルルルッ…!!』
ある策を思い付いた麟は、疾走形態へ変身。
レミィ
「わぁ…なんか久しぶりに見た気がするわ、あの姿」
咲「私達は四季異変以来ね?魔理沙」
魔「あの姿、見た目の割にとんでもないパワーを秘めてるんだよな…」
霊「…あー、何をする気か予想着いたわ…」
豊「っ…!?」
(な、なんて凄まじい神力…!?まさか…さっき竹林で感じていた神力は、あの人間の者だったというの…!?)
依「なんて素晴らしいお姿…」
レイ「(ガタガタガタガタ…)た、食べられちゃう…?」
兎達
『(ガタガタガタガタ…)お、狼だ!?』
麟(スーーーーーーーーーー…)
麟は思い切り息を吸い始めた…まさか?
霊「…3人共、耳を塞いだ方がいいわ」
魔「…まさかあれをやる気か?」
霊「…そのまさかよ」
魔「マジか…!?」 ピトッ
・耳を塞ぐ
咲「え?なんの話をしているの?」
レミィ「私達にも教えてよ!」
霊「…いいから耳を塞いでなさい。話はその後でするわ」
レミィ・咲
「「は~い」」
ピトッ
3人は、霊夢の言う通りに耳を塞いだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
突然、砂浜全体が揺れ始めていた。
グラグラグラ…!!
レイ「うわわわわわわっ!?」
依「な、何よこの揺れは…!?」
豊「まさかあの人間…私達に攻撃を…!?」
麟(カッ!!)
『『バスターブレス!!』』
麟『ギャオォォォォォォォォォォォォッ!!!』
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
豊・依・レイ
『あぁぁあぁぁああぁぁぁぁぁぁっ!!?』
兎達
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
天変地異が起きるんじゃね?というレベルの咆哮が砂浜全体に放たれた。
麟『ギャオォォォォォォォォォォォォッ!!!』
魔「あぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁああぁっ!!!?」
霊・咲
「「きゃあぁぁぁぁぁああぁっ!!!」」
レミィ「うーーーーーーーーーーーーーー!?☆」
麟『グオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!』
そのけたたましい咆哮は、約10分ほど続いた。
~約10分後~
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
麟『ふぅ…このくらい叫んどけば十分だ…ろ?』
叫び終わった麟が豊姫達の方に視線を向けると
月の民メンバー全員
(ブクブクブクブクブクブクブクブク…)
全員、泡を吹いて気絶してしまっていた。
麟『…あー、やりすぎたかな…?』
霊「(スタスタ)…ええ、やりすぎよ」
麟『…そっちの被害は?』
霊「…2人失神したわ。1人は腰が抜けちゃったって…」
麟『…サーセン』
魔・レミィ
(ブクブクブクブクブクブクブクブク…)
咲「お、お嬢様…!(ガクガク…)ダメ…腰が完全に抜けちゃった…」
やはりバスターブレスの威力は、桁外れの被害をもたらしてしまったようだ…。