「…!…め様!豊姫様!」
豊「う、うーん…」
レイ「よかった…やっと起きてくれましたね…」
豊「レイゼン…?ハッ…!?わ、私は何をしていたの…!?」
レイ「は、はい…先程の狼による咆哮で全員気絶していたみたいです…」
豊「そ、そうだったわね…。…依姫は!?」
レイ「そ、それが…」
豊「…何か問題でも?」
レイ(スッ…)
レイセンは、苦い顔をしながら豊姫の後ろを指さした。
豊「後ろに何か…?」 チラッ
豊姫が後ろを確認すると…
兎達『ザワザワ…』
依「私を弟子にしてください!」 ペコリ!
麟「お断りします!」 ペコリ
依「そこをなんとかお願いします師匠!」
麟「絶対に嫌だし、俺はお前の師匠じゃねえし?!」
…なんだかとっっても厄介そうな揉め事が始まっていた。
豊「…悪い冗談よね?」
豊姫は絶句しか出来なかった…。月の民である依姫が、穢れた人間に弟子入りしようとsいているのだから。
レイ「それが…依姫様はかなり本気で弟子入りを考えているそうで…」
豊「…なんで?」
レイ「さ、さぁ…」
豊「と、とりあえず本人に聞くしかないわね…。手を貸してくれるかしらレイセン」
レイ「あ、はい!」 ガシッ
豊「よっこいしょと(スタッ)はてさて…依姫は何を考えているのよ…」 ザッザッザッ…
豊姫は、麟に弟子入りしたいと考えている依姫の真意を聞こうと考えていた。それもそのはず、月の民が人間に弟子入りだなんて前代未聞の話…今まで月の民が考えていた理論を覆してしまう事になりかねないのだから。
豊「依姫ー」
依「あ、お姉様、ようやくお目覚めですか?」
豊「まあ…そんなところよ。それで?レイセンから色々と話は聞かせてもらったけど…その人間に弟子入りしたいと言っているそうね?」
依「はい!」
どうやら、かなり本気のようだ。
豊「でも…どうして?」
依「あれだけの凄まじい神力、そして神獣への変身能力…まさに私が強くなる為にはこの方が必要不可欠!」
豊「…ええ?」
麟「俺はやめといたほうがいいと思うけどなぁ…」
依「何故ですか!?」
麟「じゃあお前、強くなる為には穢れも受け入れろって言ったら受け入れんのかよ」
さあ、この二択にどう答える…綿月依姫!
依「強くなる為に必要だと言うのならば…喜んで受け入れます!」
麟・豊「「(ズコーッ!!)はぁ!?正気か(なの)!?」」
まさかのそっちを選ぶとは…!?
豊「考え直して依姫!(ユサユサ)貴女は月の賢者・綿月依姫、そんな貴女が地上を受け入れるだなんて前代未聞よ!?」
依「お姉様だって見たでしょう…感じたでしょう?あの凄まじい神力を…」
豊「た…確かにそうだけど…!」
依「地上にはこんな素晴らしい人間が存在するのです!ならば、その強さを知る為にはその人間の弟子になる…そうすれば、私はもっと強くなれる!」
もはや硬い意思…
麟「でもいいのか依姫?地上を受け入れるという事は、お前は月の民を裏切るって事になるんだぞ?」
依「ふっ…安心してください師匠…。師匠の神力を民達に見せつければ誰も文句は言えないと思うので」
麟「そんなもんなのかなぁ…?てか、まだ俺はお前を弟子にした覚えは無いのだが?」
依「弟子にしてください!なんでもしますので!」
麟「…今、なんでもするって言ったな?」
依「はい!」
麟「なら、これからお前に修行をつける時、お前が『これって意味があるのかな?』とか思う修行をつけたとしても…お前は俺を信じて着いてきてくれるか?」
依「もちろんです!」
麟「そっか…なら決まりだな、お前が俺を受け入れてくれると言うのなら…俺もお前を受け入れる」
依「…という事は…!?」
麟「ああ、これからよろしくな?綿月依姫」
依「…はい!!」
豊「え…?えぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
まさかの、綿月依姫が麟の弟子になった…というかなってしまった。
レミィ「依っちゃんが麟の弟子だってよ?」
咲「…良いんですかね?」
魔「私には分からん事だな」
霊「…まあ、少なからず紫はダメって言うでしょうね」
依「あ、そうだ…!博麗の巫女!」
霊「…え、私?」
依「貴女には付き合ってほしい事があるので…もう少しここに滞在して欲しいのです」
霊「つ、付き合ってほしい事ってのは?」
スタスタ
豊「依姫の潔白を示す為にしてほしい事があるだけよ」
霊「わ、私が!?」
どうやら月のいざこざも一息つけそうだ。