華月麟の幻想記   作:華月麟

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綿月の屋敷へ

月との最終決戦翌日、依姫は自身の潔白を示す為、月の民達に自分以外の者でも神降ろしが出来るというのを見せて回った。

 

そして、霊夢が神降ろしをする瞬間を見せた事により、依姫の潔白は証明された。

 

ただ…それ以上に問題だったのが、依姫が地上の人間に弟子入りするという発言がこれまた大波乱を引き起こしてしまい、さぁ大変。しかし、麟のオルトロスとミラージュ・ワゾー姿を月の民達に見せた事でその問題も解決しつつはあったが…それでも一部の民達からは反発の声があり…

 

『月の賢者でもある依姫様が人間に弟子入りだなんて言語道断!』

 

『きっと何かしらの弱みを握られているに違いない…我々が依姫様を救わなくては…!』

 

『今まで地上は穢れの象徴だと言っていたくせに、何故今更になってその考えを改められたのだ!?』

 

などの声が上がっていた。

 

 

 

 

 

 

~綿月姉妹の屋敷~

 

 

依「どうぞ上がってください師匠」

 

麟「…でっけぇ屋敷だなぁ。永遠亭よりもデカいんじゃないか?」

 

麟は、綿月姉妹の計らいによって姉妹の屋敷に招かれていた。一方霊夢達は、用済みになったので地上に強制送還された。

 

 

4人<誠に遺憾である

 

 

スタスタ…

 

麟「へぇ~、月の都が一望出来るなんて…なんとも贅沢な場所だな」

 

レイ「あ、どうぞおかけになってください」

 

麟「あんがとさん(ストンッ)てか、豊姫さんは?」

 

依「確か…お酒を取りに行ったような…」

 

麟「そっかそっか」

 

依「それで師匠…私はこれからどんな修行をすればよいのでしょうか…!?」

 

麟「そうだなぁ…まず、お前は地上の事を知らなすぎる…井の中の蛙大海を知らずってところだ。だから…まずは地上を知る事が優先だな」

 

依「…それは、あまり気乗りしないですね」

 

まあ、月の民からしてみればそうだろうけど…

 

麟「久しぶりに永琳さんの顔を拝みに行くついで、って考えならどうだ?」

 

依「なるほど…八意様の顔を見に行きつつ、地上を視察…という事ですね?」

 

麟「そゆこと」

 

依「確かに…それなら少し気が楽ですね」

 

麟「それは何より」

 

これで依姫の説得は完了かな?強くなりたければ広い世界を知る事…これは原則だ。

 

 

 

 

 

「「あぁぁぁぁぁああぁっ!?」」

 

 

 

 

 

3人(ビクゥッ!?)

 

突然、豊姫の叫び声が

 

依「お、お姉様!?」 ダッ!!

 

麟「なんかあったのか?」

 

レイ「一応、私達も行きましょう!」

 

麟「あいよ」

 

3人も豊姫の元へ。

 

~倉庫~

 

 

豊「や、やられた…!」

 

ズザザザァァァァッ…!!

 

依「お姉様、どうしたのですか!?」

 

豊「ここにあったお酒を盗まれたのよ!」

 

依「お、お酒を!?」

 

豊「1000年も置いていたのに…。せっかく来客が来たのだからそのお酒を出そうと思っていたのに…」 ガックシ

 

依「や、やられたか…!」

 

 

 

 

 

~白玉楼~

 

 

紫・幽々子「「かんぱ~い!!」」

 

白玉楼では、無血(?)の祝勝会が行われていた。

 

藍「なあ妖夢…」

 

妖「何でしょうか藍様?」

 

藍「どうして幽々子様はわざわざ酒を盗んだと思う…?」

 

妖「さ、さぁ…どうしてでしょうね?」

 

藍「私も同じ感想だ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豊・依(ズーン…)

 

麟「(スタスタ)おうおう!?2人共どうした!?」

 

レイ「大丈夫ですか!?」

 

依「すみません師匠…貴方にお出ししようとしていたお酒が盗まれてしまいました…」

 

麟「酒?誰に盗まれたのさ」

 

豊「恐らくは…八雲紫…!」

 

麟「紫さんが酒を?なんでわざわざ…(ウーン)…ああ、そういう事かな?」

 

レイ「何か分かったんですか?」

 

麟「ああ、なんで酒を盗んだのかをね」

 

豊・依(ギクゥッ!?)

 

レイ「どうしてお酒を盗んだのか教えてください!」

 

麟「1つ・姉妹への復讐 

 

2つ・それでいて2人が絶対に取り戻しに来ない 又 取り戻しに行けないであろう代物を

 

3つ・これは酒を盗んだ理由になるんだが…月の民の思想が関係するな」

 

レイ「月の民の思想…?」

 

麟「月の民はなんでも地上の生命を穢れとまとめるだろ?」

 

レイ「え、ええ…そうですね?」

 

麟「実は、酒の中にも穢れが入っているんだ」

 

レイ「お酒の中に…?」

 

麟「“微生物”だよ」

 

レイ「ビセイブツ…?」

 

麟「微生物は酒の発酵を促す役目を持っているんだ」

 

レイ「えっと…つまり?」

 

レイセンはまだチンプンカンプン。

 

麟「まあ…分かりやすく言うなら『微生物という穢れが酒の中に入っているのにお前らは平気な顔をして飲むんだな?地上の生命は穢れだと言ってるいるのに、矛盾しているんじゃないのか?』っていうのと『1000年も楽しみに置いていたお酒を盗まれるのはどんな気持ち~?』って事だと思うよ」

 

レイ「なるほど…!」 ポンッ

 

 

豊・依「「納得しないでぇ!!」」

 

 

まさに、月の思想がこんな形で仇となったようだ。

 

麟「自業自得だ」

 

 

 

豊・依「「ギャフンッ!!」」

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