俺は今、絶賛地霊殿へ向かっている最中だった。後ろの違和感も気にしながら…
麟「しっかし随分広いんだな… 紅魔館といい勝負になりそうだね」 スタスタ
なんてくだらない事を話しながら歩いていると
「にゃー」
麟「ん?…あ!猫だ…ってん!?」
「にゃー?」
自分の目の前には確かに猫がいた。所々、赤い毛並みで赤いリボン…そして2本の尻尾が生えていて、尻尾からは炎が出ていた。
明らかな妖怪だと、見た目で認知できていた。
『あ、お燐だ』
そしてまた声が聞こえた。この猫の名前の事を言っているのだろう。
麟「初めまして。えっと…お燐って呼べばいいのかな?」
・しゃがんで猫に話しかける
「にゃ!?」
お燐は驚いたような声を上げていた。
理由は一つだと予想した。見ず知らずの人間が自分の名前を言い当てた事に驚いたのだろう。
「かぁー!」 バサバサ
今度は奥から烏が飛んできた。あの烏は普通の黒い烏なのだが、やはりお燐と同じく少し違う点も見受けられた。その特徴として、烏の胸元には大きな真紅の目が飛び出していた。
『あ、お空だ』
今度は烏の名前を誰かが喋った。
麟「初めましてお空。君達の主人に会わせてくれないかな?」
「か、かあ!?」 バサバサ
やっぱり、お空もお燐と同じ反応をした。
「にゃーー!」 トテトテ
「かあーー!」 バサバサ
2匹がまるでついてこいと言っているようだった。俺は2匹のご厚意に遠慮無く甘えてついて行くことにした。
スタスタ
やはりもう一人の足音が聞こえている… しかし、目視で確認出来ない以上確かめようがなかった。
~地霊殿ロビー~
ギィィィ…
麟「お邪魔しまぁす…っておお!」
入るとまず目にしたのは黒に、赤色の市松模様に彩られた床、そしてステンドグラスの天窓が目に入った。しかもそのグラスは床にもついていて、光っており、尚且つ温かかった。床暖房が完備されてんぞこの屋敷!!紅魔館にも是非欲しい技術だ!これも灼熱地獄の跡地近くにある影響なのか?
麟(さて…さっきのペットについて来たのはいいけど、本当によかったのかな?)
カツ…カツ…カツ…
?「ええ、別にかまいませんよ。星熊勇儀からは聞いていますからね」
急に声が聞こえて少し驚いたが落ち着いて振り向くと、桃色の髪で、フリルついた水色の服装で、下は膝くらいまでのピンクのセミロングスカート。頭には黒いカチューシャ、胸元には複数のコードで繋がれている目玉が浮かせている少し小さい女の子がいた。
麟「は、初めまして俺は」
?「華月麟…ですよね?」
麟「っ!?そ、そうだけど知ってるの?俺の事。え、えーと…」
さとり
「あ、自己紹介がまだでしたね。私は古明地さとりです。さとりと呼んでくれて構いません。それでは話の続きを…貴方の事は知っています。天狗が持ってくる新聞と貴方の心を読んだので」
麟「そ、そうなんだ」
(つまり、俺が心の中でさとりの見た目がただの少女に見えて、妖怪に見えないって思っている事も筒抜けだって事か)
さ「ええ、今考えていることは全部筒抜けですよ」
麟「だよねぇ…」
心を読む力…かなり難しそうな能力だな…と考えていた。
麟「そういえばさっき外で会った動物達知ってる?見当たんなくて」
さ「お燐、お空、お客に挨拶をしなさい」
お燐・お空
「「は、はーい」」
出て来た2匹…いや2人は外で会った時とはまるで違う姿で現れた。