ズリズリ…
サ「がふっ…!」
麟に大ダメージを負わされたサグメは、地面を這いながら水際まで移動した。…身体中には数えきれないほどの擦り傷が出来上がっていた。
タッタッタッタッタッ…
依「サグメ様!!」
ズザザザァァァァッ…
サ「よ、依姫様…」
依「サグメ様、大丈夫ですか…!?」
サ「よ、依姫様…私も貴方の師匠と戦って分かった事があります…」
依「分かった事…?」
サ「どうして貴女様があの人間を選んだのか…その理由が私にも理解出来た気がします…。か、彼は…貴女の師匠に相応しい人物…ですね…。がふっ…!」
依「サグメ様…!もうそれ以上喋らないでください…!」
ザッ…ザッ…ザッ…
麟「…」
依「し、師匠…」
麟「どいてろ依姫、応急処置をする」
依「応急処置…?」
麟(ゴソゴソ…)
スッ スッ スッ
麟は収納魔法の中から大量の応急処置道具を取り出した。
麟「サグメ、これからお前の傷を消毒する。かなり沁みるから覚悟しろ」
サ「は、はい…」
ポンポン…
麟は慎重に傷の消毒から開始した。
サ「(ズキッ…!!)うっ…!うあ…!!」
麟「我慢だぞ…」
消毒があまりにも傷口に沁みるので、サグメはもがき始めていた。
麟「よし…次に傷口に包帯を巻く。依姫も手伝え」
依「は、はい…!」
包帯マキマキ
~応急処置完了!~
ヒュゥゥゥゥ…スタッ
早「麟さん、サグメさんの容態は…?」
麟「命に別状は無いが、如何せん手加減しなさ過ぎたせいでだいぶ酷い怪我を負ってる。これから急いで永遠亭に行くつもりだ」
早「わ、分かりました…!」
麟「神奈子さん!」
神「え、私!?」
麟「…この後に来る奴の相手をよろしく」
神「…この後に来る奴…?一体、誰が来るというんだ?」
麟「さぁね?どっかの紅白さんが鬼の形相で来るんじゃないかな」
諏「…まさか、霊夢が!?それまたなんでよ…」
麟「う~ん…俺がいきなりパワーを開放して大暴れしたから…かな?」
文「…(汗)だからって…」
椛「その対応を第三者がやるのってかなり厳しくないですか…?」
は「しかも私達はただの傍観者だったのよ?」
麟「まぁ、そこら辺は上手いことよろしく~。それじゃ、バイバ~イ♪」
ビッ!!
神「あちょ…待てぇぇぇぇっ!?」
麟は逃げるように依姫とサグメを連れて瞬間移動をし、姿をくらました。
諏「…さてと、厄介な案件だけ残して消えてったねあの子は…」
龍「傍観者だった我々で、どう博麗の巫女の対応をしろと…!?」
と、面倒事だけを押し付けられた者達が文句を言っていたその時だった。
ガギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!
「「くぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!りぃぃぃぃぃぃぃんっ!!!!」」 ガオォォォォォォォォォッ!!!
神・諏「「げぇっ…!?」
今一番来てほしくない人物が守矢神社へ来てしまった。
ブアッ…ズンッ!!
霊「麟!!どこにいる!?今すぐ出て来なさぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」 グオォォォォォォォォォッ!!
博麗の巫女、ご立腹で~す☆
早「あ、あの…霊夢さん…」
霊「あぁん?」 ギロ…
皆『ひぃっ!?』
霊「早苗!麟の大馬鹿者はどこ!?いきなり守矢神社でドッタンバッタン暴れたあのアホはどこ!!!」
文「へ!?もしかして、ここでの出来事が全部人里に筒抜けでした!?」
霊「あんなイカれたパワーに叫び声に似た咆哮…いやでも気付くわ!!」
神「あちゃぁ…」
諏「全部筒抜けだったかぁ…」
霊「んな事はどうでもいいのよ!今回の騒動を吹き起こした馬鹿はどこに居るの!!」
椛「あはは…実は…」
龍「我々もどこに行ったかはわかっていないんだ…」
霊「(ピクッ…)マジで言ってんの…?」
は「ええ…マジよ」
霊「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!
早「あわわわわわわわわわっ!?」
霊夢が怒りによって、麟に近しい化け物パワーを解放し始めていた。
神「やめろ霊夢、落ち着けぇっ!!」
霊「「あんの…大馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」」
~永遠亭~
場所は変わって永遠亭。麟が瞬間移動で訪れていた場所は永遠亭だったのだ。理由はもちろん、傷だらけのサグメを治療してもらう為に。
永「…で、サグメが生命浄化計画を実行するとかとんでもない事を言い出したから、彼女を止める為にボッコボコにしてしまったというわけ…?」
麟「…てへ、やりすぎちゃった☆」
永「…本当にやり過ぎよ、このおバカ!!」 ベシベシベシベシベシ!!
麟「いでででででででで!?俺が悪かったですごめんなさいぃぃぃ!?」
麟は今回起きた出来事を永琳包み隠さず話したところ、永琳から本気のお叱りを受けていた。
永「あと一歩でもやりすぎていたら、サグメは死んでいたわよ!!」
麟「ほんっとうに申し訳ありません…」
永「私にじゃなくてサグメに謝りなさい」
麟「はい…そうさせてもらいます」
~サグメの病室~
ガララッ
麟「おいっす~、お見舞いに来ましたぁ」
依「あ、師匠…!」
スタスタ…
麟「サグメの様子は?」
依「ご覧の通り…」
サ(バクバクバクバクバク!!!)
依「…差し入れで頂いた果物を元気よく食べ進めるくらいには…元気です…」
麟「…(汗)」
サ「ん?(チラッ)あ、麟!もがもごもご~!」
麟「なんて!?」
口に食い物が入った状態で喋んなよ…。
サ「もがもごもごごご~!」
麟「え!?」
依「えっと…「こんな私を助けてくれてありがとう。あとこの果物達はとても美味しいわね!」…だそうです」
…なんで依姫は聞き取れてんだよ。
麟「…あはは、とりあえず…サグメが果物を食い終えるまで、待ちますか…」
依「そ、そうですね…」
と軽く言ったのはいいものの…まさかこの後もサグメが果物を食い続けて、約20分以上待たされたのはまた別の話…。