華月麟の幻想記   作:華月麟

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おっきーなに任せて!

サ(ケフッ…)

 

麟「…満足したか?」

 

サ(コクリ)

 

麟「あ、喋るのやめるんだ…」

 

サ『(カキカキ)さっきは戦いで気持ちが荒ぶっていたから気にせずに喋っていただけです』

 

麟「あ、そう…。で?俺と依姫と関係は認めてくれるのか?」

 

サ『(コクリ カキカキ)依姫様が何故貴方を師匠に選んだのか、私も見を持って理解しました。貴方は依姫様の師匠になるには相応しい方です。今後とも依姫様を厳しく鍛えてあげてください』

 

麟「…(汗)」

(最初と打って変わってどえらい手のひら返しだな…)

 

しかし…いくらこちらも幻想郷を守るためとはいえ…やりすぎてしまった事は謝罪しなければな…。

 

麟「その…さっきは少し…いや、かなりやりすぎてしまった。本当にすまない…」 ペコリ

 

サ『(カキカキ)全ては私が誤った選択をしてしまった結果故に起きてしまった事です。貴方が謝るべき事ではありません』

 

麟「そ、そうなのかなぁ…?」

 

サ(ニコッ)

 

いや…ニコじゃないのよ。そんな笑顔見せられると逆に罪悪感が増しちゃうわよ!

 

依「とにかく…サグメ様も命に別状はないと八意様も仰ってたので、心配する事は無いですね」

 

サ『(カキカキ)貴方が適切な応急処置をしてくれたおかげです。どうもありがとう』 ペコリ

 

麟「そんな感謝される事では…」

 

サ『(カキカキ)しかし、貴方は随分と変わった人だ。敵対していた相手にトドメを刺さず、逆に救いの手を差し伸べるなんて』

 

麟「救いの手…?」

 

一体なんのこっちゃ?

 

依「先程、師匠がサグメ様に応急処置を施した事が不思議だと仰っているのではありませんか?」

 

麟「え…?」

 

サ『(カキカキ)少なくとも、私は貴方を殺そうとした。なのに貴方はそんな私を殺さずに助けてくれた…何故ですか?』

 

麟「何故助けたのかって…そりゃお前…」

 

 

「依姫が慕っている奴を殺すなんて、罰当たりにも程があるだろ?」

 

 

サ「…!」

 

依「師匠…」

 

麟「それに…依姫にも言っただろ?『殺す気は無い』って。…まぁ、結果的に半殺しにはなってしまったが…」

 

依「あはは…」

 

サ『(カキカキ)貴方は本当に面白い人間ですね?依姫様が貴方の事を慕うわけだ』

 

依「な、なんだかそんな事を書かれると恥ずかしいですね…///」

 

麟「…」

 

 

 

なんだか穏やかな雰囲気でこのまま終わりそうな流れになっているが…

 

 

 

麟「まさかとは思うけど…このまま話が終わってはい解散!とか思ってないだろうな?」

 

依「え?だってサグメ様も無事だったので…後は回復したらサグメ様は帰るだけじゃないのですか?」

 

麟「なわけあるか!?」

 

サ『(カキカキ)その心は?』

 

麟「サグメの能力を制御出来るようにさせてあげたい。それだけだ」

 

サ「!?」 ギョッ

 

依「へ!?」

 

麟「ん?」

 

なんかおかしな事でも言ったかしら…?

 

サ『(カキカキ)何故、私の能力を制御出来るように…?』

 

麟「いちいち紙に書いて会話するより、口で会話する方が楽しいじゃん?サグメだって本当はそうしたいでしょうよ」

 

サ「…」 コクリ

 

麟「なら決まりだな」

 

依「し、しかし…どうやって?」

 

麟「うーん…」

 

サグメの能力が日々の努力で制御出来るようになるとは限らない…。となるとあいつの力を借りるしか…

 

 

 

 

バァンッ!!

 

突然、病室内に扉が出現、勢いよくOPEN!

 

隠「「お困りのようだねぇ!?」」

 

中からは秘神・摩多羅隠岐奈が登場!

 

 

 

 

麟・サ・依「「「わーっ!!!?」」」 ビクゥッ!!

 

 

 

 

いきなりの出来事に3人共大きな叫び声を上げてしまった。

 

 

ドタドタドタ!!

 

 

バァンッ!!

 

 

 

麟・サ・依「「「どわーっ!!!?」」」 ビクゥッ!!

 

 

 

 

今度は病室の扉が勢いよくOPEN!

 

永「3人共どうした…の?」

 

病室の叫び声を耳にした永琳は、病室で何か異変があったのかと思い、確認しに来てくれたようだ。

 

しかし彼女の視界には…

 

永「…あらら?」

 

 

麟・サ・依「「「…」」」 チーン

(ブクブクブクブク…)

 

 

隠「ど、どうしたんだい君達…!?しっかりするんだぁぁぁっ!!」

 

驚く事が2回連続で発生し、泡を吹いて気絶してしまった3人と、それを急いで起こそうとする隠神様の滑稽な姿が入ってきた。

 

 

 

 

~死ぬかと思った…!~

 

 

麟「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

依「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

 

サ「ふーっ…ふーっ…ふーっ…」

 

 

永「えっとぉ…」

 

隠「本当に申し訳ない…」

 

 

麟「本当だわボケェ!危うく小町にあの世まで3人共々連れてってもらうところだったわ!あ、永琳さんは仕方ないので気にしないでください」

 

隠「ちょっと!?私の扱いだけ酷くないかい!?」

 

麟「病室の扉から入って来い!」

 

隠「スミマセン…」

 

サ『(カキカキ)八意様、こちらの方はどなたですか?』

 

永「ああ…サグメは初めましてよね?こちらは秘神・摩多羅隠岐奈様、幻想郷の管理人 兼 賢者よ」

 

隠「君がサグメ君だね?話は全て聞かせてもらったよ、全てこの摩多羅隠岐奈に任せてくれたまえ!」

 

依「話は全て…?えっと…隠岐奈様、師匠の話をどこからどこまで聞いていたのですか?」

 

隠「ん?全部だが?」

 

堂々と盗み聞きかよ…

 

麟「お前って暇なの?」

 

隠「幻想郷賢者はこの世界の監視が主な仕事だからねぇ…偶然、君達の話を聞いてしまったのだよ」

 

永「まあまあ隠岐奈様、建前はよいので本当の事を言ってください」

 

隠「ぶっちゃけ麟君をずっと監視してました」

 

麟「は?」

 

とんでもカミングアウトしやがったぞこいつ。

 

サ『(カキカキ)それは…湖の決戦も見ていたと言うのですか?』

 

隠「湖の決戦?あぁ!あの戦いは凄まじかったねぇ…あ」

 

こいつ…あの戦いも盗み見していた事を認めやがった…!

 

麟「はぁ…しばらく純狐さんを傍に置いておこうかなぁ…?それとも今すぐ純狐さんに助けを求めるか?」

 

隠「それだけは本当にやめてくれ…!この前は本当に大変だったんだから…」

 

麟「何かあったのか?」

 

隠「実は…」

 

 

~この前~

 

 

ザッザッザッ…

 

隠「(モグモグ)いやはや…相変わらず人里の食物は素晴らしく美味だ、ついついこれを食べる為だけに来てしまうよ」

 

摩多羅隠岐奈の手にはみたらし団子が数本。どうやら相当お気に入りの甘味だそうで?

 

隠「(ザッザッザッ)ん…?あれは…」

 

摩多羅隠岐奈の視線先には

 

 

純「へカーティア、このおはぎはとても美味しいわよ!」

 

へ「こっちのきな粉おはぎも堪らないわよ純狐!」

 

 

純狐とへカーティアのコンビがおはぎを堪能していた。

 

隠(あれは仙霊・純狐と…地獄の女神・ヘカーティア・ラピスラズリ…?本来は仙界に居る2人が何故ここに…)

「(ザッザッ)やぁやぁお2人共、久しぶりだね」

 

純「あら?貴女は…」

 

へ「あら、摩多羅隠岐奈じゃない。貴女も甘味を求めて地上へ?」

 

隠「まぁ、そんなところだ。それで、君達2人は何故地上に?」

 

純「ふふっ♪私達は今、地上でベビーシッターを営んでいるのよ♪」

 

隠「…はい?」

 

へ「ベビーシッターよベビーシッター」

 

隠「いや…ベビーシッターくらいは分かるさ…。ただ、何故君達がベビーシッターをしているのかが気になってね…」

 

純「ふっ…持て余している母性を地上の子供達にぶつけているのよ!」

 

隠「ブフゥッ!!な、なんだってー?!」

 

純・へ「「まぁ、冗談だけど」」

 

隠「(ズコッ!)じょ、冗談なら安心したよ…」

(彼女の母性を持て余しているという発言が、あながち冗談には聞こえないのが厄介だが…)

 

純「それはそうと、私は貴女に聞きたい事があったのよ!なんてタイミングが良いことでしょう!」

 

隠「聞きたい事?なんでも聞いてくれたまえ!」

 

純(ガシッ)

 

純狐は隠岐奈の肩を掴んだ。…しかも

 

オォォォォォォォォォッ…

 

溢れんばかりの怒りを放ちながら。

 

ギリギリギリ…!!

・掴む力が上がっている

 

隠「えっと…純狐さん…?」

 

純「ふふふふふ…貴女の事は息子からよーく聞いているわ?…なんでも、知られたくない過去を自分の友人達に言いふらしただけでなく、酷い拷問で無理矢理支配しようとしたという事も…ね?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

隠「へ…!?」

(ま、まさか…麟君はあの時の事を純狐に話したのか…!?しかもちょっと事実が異なっているし…!?)

 

<いや、ほぼ嘘は付いてないぞ?ちょっと盛ったけど

 

純「うふふふふ…♪ちょっと仙界でお話(暴力)していかない?摩多羅隠岐奈…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

隠「い、いやぁ…私はこの後も用事があるのでまたの機会に…」

 

へ「まあまあ…(ガシッ)お話が終わったら私達も手伝ってあげるから行きましょうよ〜♪」 ニコニコ

 

隠「い、嫌だ…!やめろ…!?」

 

 

ズリズリズリ…

 

 

純・へ「「仙界でじっくりお話(暴力)しましょうね〜♪」」

 

隠「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」

 

 

 

 

 

 

隠「…と、いう事があってだね」

 

麟「100%お前が悪くて笑うんだけど」

 

隠「う、うるしゃい!とにかく君の事を監視するのは金輪際やめるからあの2人だけには言わないでぇ…!」

 

麟「分かった分かった…。それで?サグメの問題をお前は解決してくれるのか?」

 

隠「もちろんだとも!この摩多羅隠岐奈に任せてくれたまえ!」

 

麟「やったぁ」

 

 

こういう時"だけ"は"無駄"に頼れるのが摩多羅隠岐奈なんだよねぇ。

 

 

 

<酷い言い様だな!?

 

 

 

事実しか言ってねぇよ。

 

 

 

<スイマセン…

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