華月麟の幻想記   作:華月麟

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玉兎の団子屋

~竹林出口~

 

 

ザッ…ザッ…

 

鈴「着きましたよ!ここから先が人里です!」

 

依「あら…本当に鈴仙が出口まで案内してくれたなんて…成長したわね…」

 

麟「…どんなタイミングで鈴仙の成長を感じてんだよ」

 

サ「あはは…」

 

鈴仙は約束通り、竹林の出口まで案内してくれた。まさか本当に案内が出来るなんて思わなかったのも事実だけど…。

 

麟「それじゃあ行きますか?人里へ」

 

依・サ「「はい!」」

 

鈴「お2人共、またいつでも永遠亭に来てくださいね!」

 

依「そうね…今度ここへ来た時は貴女に稽古でもつけてあげるわ」

 

鈴「ウッ…その時はお手柔らかにお願いします…」

 

依「考えておくわ」 ニコォ…

 

お~…依姫の顔が怖い怖い。

 

サ「今度ここへ来たら、貴女とゆっくり地上生活のお話でも聞かせてもらおうかしら?」

 

鈴「もちろん!」

 

サ「ふふ♪」

 

こっちの会話は、なんだか穏やかな感じで良いじゃないか…。

 

麟「じゃあ鈴仙、また会おう」

 

鈴「はい!お気をつけて~!」

 

スタスタ…

 

こうして俺達は迷いの竹林を抜けて、人里へと歩き出した。

 

 

~人里~

 

 

ワイワイ ガヤガヤ

 

依「こうして見ると、地上の人里は月の都と同じくらいに活気が溢れていますね」 スタスタ

 

麟「だろ?ただ、月と違う点を挙げるとするなら…月には無い食べ物が地上にはわんさかあるってところかな?」 スタスタ

 

サ「確かに…どれもこれも月では見た事がありませんね…」

 

麟「なにはともあれ久しぶりに味気のある食事が出来るんだ、何かちょうどいい食べ物は~っと…」

 

 

<いらっしゃいませ~!お団子はいかがですか~?

 

 

麟(うん…?聞いた事のない声がする…?)

 

聞き慣れない声の主がどうやら団子を売っているようだ。

 

 

<いらっしゃいいらっしゃい~!団子はいかがかなぁ~?

 

 

しかも…

 

麟(聞き慣れない声が2人…)

「…依姫、サグメ、地上の団子でも食ってみるか?」

 

依「団子ですか?いいですね!」

 

サ「地上の団子はどんな味がするのやら…!」

 

麟「…決まりだな」

 

どんな相手が販売しているのか確認するべく、その団子屋へと足を運んだ。

 

 

~団子屋~

 

 

?「お団子はいかがですか~?」

 

?「こっちのお団子もいかがかな~?」

 

麟「んじゃ2人の団子、両方とも頂こうかな?」

 

?「おっ、毎度あり!すぐに包みますので少々お待ちください(チラッ)…え!?」

 

?「どうしたの鈴…(チラッ)瑚…!?」

 

 

2人の…兎妖怪はこちらを見るなり驚いた表情で固まってしまった。当然だろう、何故なら…

 

 

依「お前達は確か…イーグルラヴィ部隊所属の清蘭と鈴瑚ではないか…!?」

 

サ「…こんな所で何をしているの!?」

 

 

?・?「「よ、依姫様と…サグメ様ぁっ!?」」

 

 

この兎達と依姫達は知り合いなのだから。

 

 

 

麟「…え、まさかの知り合い?…マジかよ」

 

まあ、君は知らなくて当然だよ…。

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