華月麟の幻想記   作:華月麟

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紅魔館で修行・2

~ロビー~

 

 

ギィィィ…

 

麟「おいっす~」

 

依「お邪魔します」

 

スタスタ

 

咲「あら、麟♪…それと綿月依姫?」

 

依「あら…貴女はいつぞやの吸血鬼に従うメイド長?まさかこんな所で再開するなんて思わなかったわ」

 

咲「それはこちらも同じよ。改めて自己紹介を、私の名前は十六夜咲夜、この紅魔館のメイド長をさせてもらっているわ」

 

依「咲夜か、月では色々と申し訳なかったな」

 

咲「あれは月を守る為に取った行動、仕方ないとしか言いようは無いわよ」

 

依「そうか、それならばいいんだが」

 

咲「で?麟は月の賢者様と一緒に何故紅魔館に来たの?」

 

麟「ん?ああ、フランはどこに居るかなって。ちょっと、依姫の修行相手になってほしいんだ」

 

咲「へ…!?妹様を依姫と戦わせる気!?」

 

麟「何か問題でも?」

 

咲「妹様の負けず嫌いは知っているでしょう?!もし妹様が依姫に負けて、その悔しさゆえに暴走したらどうする気よ!」

 

麟「暴走ねぇ…」

 

フランと紅魔館の皆はかなり打ち解けあったと思っていたが…やはり精神面的な不安は取り除けていないのだろうか…?

 

麟「でも…あいつなら大丈夫だ」

 

咲「随分と自信があるようね…?」

 

麟「あいつは俺との約束を破ったりはしないし、俺もあいつとの約束は破ったりなんかしない。何故って?俺はフランドール・スカーレットの義兄なのだから」 

 

咲「…本当に大丈夫なの?」

 

麟「暴走しかけ始めたら俺が止める、それが兄としての役目だ。で、フランはどこに居る?」

 

咲「はぁ…分かったわよ、妹様なら図書館でお勉強中よ」

 

麟「そっか、ありがとう。依姫、行くよ」 スタスタ

 

依「は、はい!」 スタスタ

 

咲「麟」

 

ピタッ

 

麟「なんだ?」

 

咲「…一応、お嬢様にも報告させてもらうわよ」

 

麟「…好きにしろ」

 

スタスタ

 

依「…」

 

 

~大図書館~

 

 

麟「よ~し、このでけぇ扉の向こうが図書館だ」

 

依「…本当に大きいですね」

 

麟「中に入ったらもっと驚くぜ」

 

依「そ、それはちょっと楽しみですね…」

 

依姫の声に元気が少し無い。

 

麟「…どうかしたか?」

 

依「え…?「声に元気がないぞ?」あ…いや…その…師匠の義妹様ってそんなにこの館全体に恐れられてる存在なのかなって思いまして…」

 

麟「そんな事は無いと思うぞ?ただ、戦いになると性格が豹変してしまうだけの事。それを制御出来るように付き合ってやるのが皆の仕事なのに、暴走するのが怖くて手が出せないんだろうな」

 

依「師匠は怖くないんですか…?」

 

麟「…妹を怖がる兄がどこにいる?」

 

依「なんか…私は師匠みたいに強くなれるか心配になってきました」

 

麟「はぁ…自信を持て、俺の弟子を名乗るんだったらな」

 

依「…!はい!」

 

麟「それじゃあ行くぞ」

 

グッ…ギィィィィィィィィ…

 

オォォォォォォォォォォォォッ…

・図書館の光が徐々に廊下へ差し込む

 

 

依「ま、眩し…(チラ)…おお!?」

 

 

デェェェェェェェェェンッ!!!

 

大量の書物に囲まれた部屋、別世界と言っても過言ではない圧巻な光景である。

 

麟「ついて来い」 スタスタ

 

依「はい!」 スタスタ

 

2人は図書館の中へ。

 

 

スタスタ

 

 

麟「しっかし、いつ見てもすんごい書物の量だな。月にはこういう図書館的な場所はないのかな?」 

 

依「な、無いですね…。今度お姉様に相談して作ってもらった方が良いかしら…?」 ボソボソ

 

麟「ああ、豊姫さんにお願いして月と地上の書物が入り乱れるでっかい図書館を作ってもらうといいよ。本は知識の塊だ、あっても損はしない」

 

依「本を上手に保管できるようなコツとかも聞いといたほうが良いでしょうか…?」

 

麟「あったりまえよ、適当に保管したら本は腐るからな」

 

依「修行が終わったらこの図書館の主に色々と聞いてみよう…」

 

麟「だな♪…お、いたいた」

 

麟の視線の先には

 

 

フ「パチェ~…ここ分かんない…」

 

パチェ「どれどれ…?あら、ここまでは出来たのね♪あとはここをこうしてから解いてみるといいわ」

 

フ「ここをこうして…(カキカキ)出来た!どう?あってるかな!?」

 

パチェ「ふむふむ…お見事!正解よ♪」

 

フ「わ~い!♪」

 

 

勉強中のフランと、それを教えるパチュリーが居た。

 

 

麟「んじゃ行きましょうかね、音を立てずに」 ソロリソロリ

 

依「…悪い事する人みたいですよ」

 

麟「言うな!w」

 

麟はフランとパチュリーにバレないように2人の後ろへと接近する。

 

パチェ「それじゃあ、そろそろ休憩にする?」

 

フ「うん!1回休憩~♪」 ノビー

 

どうやらタイミング悪く休憩に入ってしまったようだ、動かれる前に早く!

 

麟(ソロリソロリ…)

 

スタッ

 

なんとか動かれる前にフランの背後へ。

 

麟(スッ…)

 

麟は両手でフランの視界を遮った。

 

フ「わ!?何、誰!?パチェ、私の後ろに誰か居るの!?」

 

パチェ「え!?」 チラッ

 

麟「シーッ…」 パチンッ☆

・ウィンク

 

麟はパチュリーに『何も言わないで』と目配せ。

 

パチェ「…ふふ♪少なからず、フランが喜ぶ相手が後ろにいるわ?当ててみなさいな」

 

フ「えー…?お姉様かなぁ、それとも咲夜?それともこあ…?」

 

麟(シュン…)

 

俺の名前が出てこないやんけ…。

 

パチェ「えっと…その3人でもないわね」

 

フ「じゃあ美鈴」

 

麟(ガーンッ!!)

 

パチェ「違うわ…w」

 

笑ってんじゃねぇよパチュリーこの野郎。

 

フ「あと誰かなぁ…?紅魔館に新しい人とか雇ったっけ?」

 

パチェ「…本当に分からないのね?」

 

フ「うん」

 

パチェ「…じゃあ、そろそろ自己紹介やらしてあげなさい」

 

麟「…兄である俺がお前に会いに来たというのに…名前が出てこないなんて悲しいな」

 

フ「…!!お兄様だ!」 羽根パタパタ

 

麟「正解♪」

 

フ「(クルッ ピョ~ン!)お兄様~!」

 

麟「どわぁぁぁっ!!?」  

 

バターンッ!!!

 

突然、180°全身を反転させたフランが不意打ち飛びつきをしてきたため、反応しきれずに押し倒された。

 

依「し、師匠!?大丈夫ですか!?」

 

麟「な、なんとか…」

 

パチェ「あら…貴女は…」

 

フ「貴女は確かお兄様の弟子?だっけ」

 

麟「依姫、改めて挨拶して」

 

依「綿月依姫だ、どうぞよろしく」

 

パチェ「パチュリー・ノーレッジよ。私はこの図書館の管理人でもあるわ」

 

依「貴女がこの素晴らしい図書館の管理人ですか!修行が終わったら聞きたい事が色々とあるのですが…よろしいでしょうか!?」

 

パチェ「ええ、構わないわ?で…貴方達は何しに来たわけ?…ま、まあ、用は無くても来てくれるだけで嬉しいんだけどね///」

 

なんで顔を赤らめるのか聞きたいけどそれは置いといて…

 

麟「フランの頼みがあって来たんだ」

 

フ「え、私に頼み事?」

 

麟「ああ、実はだな…」

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