華月麟の幻想記   作:華月麟

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お前の負けぇ!!

かくれんぼを開始してから…まさかの1時間以上が経過しましたよ?

 

麟「さとり、依姫の奴はこいしを見つけたと思う?」

 

さ「…いいえ」

 

麟「…だよなぁ」

 

 

依姫の様子を見てみましょう。

 

 

依「…ど、どこにも居ない!?」

 

 

うん、全然こいしの気配を探知出来ていないみたいだ。

 

こ「クスクス♪」

 

依「わ、笑い声は聞こえているというのに…姿が全く視認出来ないし、気配も探知出来ない…だと!?…これは師匠の元へ1度戻るとしよう…」 スタスタ

 

依姫が移動を開始すると?

 

こ「ニシシ♪」 スタスタ

 

こいしも依姫の後ろを着いていく。

 

 

~さとりの部屋~

 

 

ガチャ

 

依「し、師匠…」

 

麟「おっ、依姫じゃん。どうよ?こいしは見つかったか?」

 

依「…」

 

麟が依姫にそう問いかけると、依姫は無言で立ち尽くした。

 

さ「よ、依姫さん…?」

 

依「…む」

 

麟「む?」

 

依「…無理ですぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!ぜんっぜんこいしの気配が探知出来ないし、姿も視認出来ません!!」

 

<アァァアァァアァアァァァァァァ…!

 

麟・さ「「!?」」

 

依姫は遂に発狂し始めた。…そんなに見つからない?

 

依「くそぉぉぉぉぉぉっ!声も足音も聞こえるというのに、どうして見つける事が出来ないんだぁっ!?」 グシャグシャグシャ!!

 

麟「お、落ち着け!?俺が悪かったから落ち着け!?」

 

依「(シュン…)はい…」

 

さ「一瞬で落ち着いた!?」

 

依「無理です…私ではこいしを見つけられません…私の負けを認めるので、こいしがどこにいるのか教えてください…」

 

麟「…そ、そんなにか」

 

依姫がここまで追い詰められるとは正直思ってもみなかった…。仕方ない…ここは早く見つけてあげるとしよう。

 

麟「ふぅ…」 パチッ…

 

麟は目をつぶり、こいしがどこにいるのかを探知し始めた。

 

麟(どこだ…どこにいる…?…ん?)

 

さ「兄さん、こいしは見つかりましたか?」

 

麟(あれ…?もしかしてこいしの奴…)

「そ、そこか…」

 

こいしがどこにいるのか把握したが、まさかの場所にいたので正直…呆れてしまった。

 

依「し、師匠…こいしはどこですか…?」

 

麟「…後ろだ」

 

依「後ろ…?ま、まさか…っ!?」

 

麟「…あぁ、そのまさかだ。こいしは…」

 

 

 

「お前の後ろにいるよ」

 

 

 

依(チラッ…)

 

こ「はぁい☆」 バッ!!

・サタデーナイトフィーバー

 

依「い、いつから私の後ろに…?」

 

こ「かくれんぼがスタートしてすぐ…かな?」

 

依「(ガクッ)嘘だぁぁぁぁっ!!」

 

こいしは1時間以上依姫の後ろにいたのだ、その事実に依姫は圧倒的絶望を味わっている。…屈辱だろうなぁ。

 

こ「あはははっ!依姫の負けぇっ!!」

 

依「おのれぇっ!!!」

 

麟「やれやれ…」

 

さ「あはは…」

 

 

 

 

~かくれんぼ終了~

 

 

麟「てことで、勝者は古明地こいしです!」

 

こ「イエーイ!」

 

依「…くそぉっ!!」

 

本当はこいしのことを見つける事が出来て、旧都でこいしとかくれんぼさせる予定だったけど…地霊殿でこの結果ということは、旧都でかくれんぼをしようものならもっと酷い結果が待っているのはほぼ確定なのでやめておきましょう。

 

麟「さて…今日の修行はここまで!」

 

依「く、屈辱だ…!」

 

麟「もっと相手の気を探る能力を鍛えるこったな」

 

依「は、はい…」

 

あらら…相当ショックを受けてやがるな?まぁ…見つけられなかった事実は変えられないので諦めましょう。

 

麟「…よし、皆で身体を癒しに温泉でも行きますかね?」

 

こ「はいはい!私、お兄ちゃんと入りたいです!」

 

麟「いや…そもそも旧都の温泉は混浴だろ」

 

こ「あ、そっか」

 

さ「兄さん」

 

麟「ん?どしたさとり」

 

さ「き、今日は地霊殿のお風呂を利用しませんか…?///」

 

麟「え、いいのか?」

 

さ「い、一応兄さんとの賭けに負けたので…一緒にお風呂入らないと…///」

 

あ…あの言葉、本気にしてたのか…。

 

こ「えー!?なになに?お姉ちゃんとお兄ちゃん、私と依姫がかくれんぼしてた時、そんな約束してたの!?ずるいずるい!」

 

麟「あはは…皆でお風呂に入ればいいじゃん?さとりはそれでも構わないか?」

 

さ「本当は2人きりが良いですけど…こいしが聞いてくれないと思うので、構いませんよ♪」

 

麟「よし!皆で地霊殿のお風呂に入るぞ!もちろん依姫もな」

 

依「あ、私もですか?」

 

麟「皆で楽しく風呂に浸かろうぜ!」

 

依「…誰かとわちゃわちゃしながら入るの、久しぶりですね。この歳になってからそんな事はめっきりしなくなりましたし」

 

麟「大きくなるにつれて、自然とそうなるものよ?まぁそんなことはどうでもいいのよ、風呂へ行くぞ!」

 

さ・こ「「おーっ!!」」

 

依「お、おーっ!」

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