すべての始まり
もう限界だ…毎日毎日繰り返し行われる両親からの暴言・暴力
もう限界だ…!
僕は両親の目を盗んで家から逃げ出した、できるだけ遠くへ…遠くへと。
――あれからどのくらい走ったのだろう、気づけば大通りの橋の上にいた。
そうだ…もう終わらせてしまえば楽になれる…終わらせてしまえば…
歌音《かのん》「もし願いが叶うなら、人並みの幸せと誰にも負けない力が欲しい…」
とつぶやいて僕は橋から飛び降りて川に転落した。
――目が覚めるとそこは見知らぬ森だった。
(ここはどこ…?)
そう考えていると足音が聞こえてきた。
「!!」(足音!?)
そこには目つきの悪い和装の男が2人いた。僕は逃げようとしたが体に力が入らなかった。
すると一人の男に
「逃げようとすんな!!」
と口を押えられて僕は気を失ってしまった。
(たす…け…て…)
――目が覚めると見知らぬ子供(?)たちがいた、でも自分の知っている子供ではなかった なぜならみんな動物の耳や尻尾、そして妖精のような羽根を持つ子もいたからだ。
それからは毎日が地獄だった・・・
両親から受けてきた暴力や暴言が可愛いと感じてしまうくらいのひどい仕打ちを僕も含めてみんなが受け続けたからだ。
常に聞こえる鳴き声、罵声、怒号、拷問の音、その他もろもろだ…
歌音(――てやる…コロシテやる…殺してやる…!!!)
そしてその時は来た、奴隷オークションの日がやってきたのだ。
最初は僕が競りに出されることになった。
「おら!!歩け!!!」(歌音につながれた鎖を引っ張る)
『・・・』 (うつむいたままゆっくり歩く)
そして競りがセリが始まった。
皆がそれぞれの値を言い合いだしていたその時 プツン・・・
・・・と自分の中で何かが切れた音が聞こえた。
「――してやる、コロシテやる、殺してやる!!! がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
僕は…いや俺は目を見開き、首輪と手錠を思い切り引きちぎった。
「このガキが!!おとなしくしっ…!?」 グサッ!!!
俺は引きちぎった手錠を男の首めがけて突き刺した。そしてすかさず男の持っていた鞭を奪い、近くに置いてあった刀めがけて鞭を使い、引き寄せて奪い取った。
「全員コロシテやる!!」
そこから俺の記憶はその時起こった出来事を記憶するのをやめた…
――そして気が付くとそこには大量の死体の山が出来上がっていた。
自分の体を見ると大量の血を浴びていた。
「…あの子達を開放しないと」
俺はオークションに出される予定だった子達の檻まで歩いて行った、が皆ひどくおびえていた…当然だろう、一人の子供が急に数十人の大人たちを皆殺しにしたのだから。
俺は気にすることなくみんなの檻を壊して開放していった。
「皆、急いで遠くまで逃げろ…他の奴らが来る前に!!!!」と叫んだ。
皆はおびえながらもその場を後にして逃げていった。
・・・俺はって? 殺した大人たちや会場内にあった金品全てをかき集めてたよ。
・・・その時女性の声がした
?「な、なんてひどい惨状なの…?!」