華月麟の幻想記   作:華月麟

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風見幽香の甘〜いイタズラ♡

麟(ペラ…ペラ…)

 

幽香「…」

 

メディと依姫は太陽の畑を探索しに行ってしまった為、俺と幽香さんは2人きりになってしまった…とは言ったものの、特にやる事とかも無いので俺はソファーに座りながら幽香さんが所有していた植物の本などを読み漁っていた。

 

麟(へぇ…?この植物にもこういう花言葉的なのが存在するんだな…それにこっちには医療関係に役立ちそうな植物が記載されている…。しかも応急処置にも対応出来そうな万能植物といったところか…?)

 

幽香「ねえ麟」

 

麟「なるほど…これはこういった効能もあるのか…」 ブツブツ…

 

麟は読むのに夢中で、幽香の言葉が聞こえていないようだ。

 

 

幽香「…麟!」

 

 

麟「は、はいっ!?」 ビクゥッ!?

 

幽香「…さっきから呼んでたのよ?」

 

麟「ご、ごめんなさい…。つい幽香さんが持ってる植物の本に読み入ってたよ…」

 

幽香「その本…そんなに面白いかしら?」

 

麟「俺からすれば、この本は知識の塊だよ!この本に記載されている植物達は普通に役立つものばかりだからね」

 

幽香「その本、欲しいのならあげるわよ?」

 

麟「いや…流石にそこまでではないかな?」

 

幽香「そう…」

 

麟「よし…これで呼んでた本は全て元通りかな?それで、さきから俺を呼んでたって言ってたけど…何か?」

 

幽香「…今、私達は2人きりでこの家に居るわよね?」

 

麟「そうだね?」

 

幽香「…今なら誰にも邪魔されずに、色んな事が出来ると思うのだけど…貴方は私と何をしたいかしら?」

 

麟「幽香さんとしたい事?…う~ん」

 

突然の意外な質問に、俺はだんまりして考え込んでしまった…。

 

幽香(ふふっ、果たして麟はなんて答えるのかしら?) ジーッ…

 

麟「う~ん…(ピコーンッ!)おっ!そうだな…」

 

幽香「あら、何か思いついたのかしら?」

 

麟「うん!」

 

幽香「私と何がしたいの?」

 

麟「…幽香さんの紅茶が飲みたい!」

 

幽香「…はい?」

 

麟「だから、幽香さんの紅茶が飲みたい!」

 

幽香「…はぁぁぁぁぁっ」

 

麟「ええっ…?」

 

ただ幽香さんの紅茶が飲みたいと言っただけなのに、デッカいため息を吐かれてしまった…。なんかおかしなことでも言ったかな…?

 

幽香「貴方って…本当につまらない男ね?」

 

麟「つまらないと言われましても…これが俺だし…?」

 

幽香「…」 ガタッ 

 

スタスタ…

 

麟「ゆ、幽香さん…?」

 

幽香「…」 スタスタ…

 

な、なんか幽香さんが無言で立ち上がってそのままこっちに来るんですけど!?何か俺、マズい事でも言いました!?

 

麟「ゆ、幽香さん!?なんか凄くこわ…[ドンッ!]どわっ!?」 

 

 

ボフッ…!

 

 

幽香「ふふふふふ…」

 

 

ギシ…

 

 

麟「ゆ、幽香さん…!?な、何すんだよ…!?」

 

突然、幽香さんに押し倒されたかと思いきや、幽香さんは俺の上に覆い被さるような形でソファーに乗ってきた。

 

幽香「貴方がここまで硬派な男だとは思ってもみなかったわ…?せっかく女性と2人きりになれたのだから、自分の欲望に忠実になっても良いのよ?」

 

麟「な、何を言ってんの…?俺はただ幽香さんの紅茶が飲みたいって、自分の欲望を忠実に吐いただけじゃないか…」

 

幽香「貴方はそうでも…私は違うわ?」

 

麟「なっ…どういうこと…?」

 

なんだろう…物凄く嫌な予感がする…。

 

幽香「私はね…貴方という人間が欲しくて欲しくてたまらないの」

 

麟「お、俺が欲しい…?」

 

幽香「貴方が初めてこの場所に来てくれた時…この場所をなんて言ってくれたか覚えているかしら?」

 

麟「この太陽の畑をなんて言ったか…?確か…『こんな美しい花達が咲いてる場所』だったっけ…?」

 

幽香「それだけではないわ?『すごく綺麗で美しく、心が落ち着く場所』とも言ってくれたわ」

 

麟「あ~…そんな事も言ってたかな?」

 

幽香「極めつけは…私の事よ」

 

麟「幽香さんの事?」

 

幽香「貴方は私の事を『実際に話してみると全く怖くなくてむしろ優しい女性』と言ってくれたわ。…その言葉が、私にとってはどれほど嬉しい言葉だったか」

 

麟「…それとこれがそう関係していると?」

 

幽香「あら…そこまで私に言わせる気なのね?」

 

麟「…さーせん」

 

幽香「単刀直入に言うわ…貴方が好きよ、麟。今まで会ってきた妖怪や人間の中で、一番にね」

 

麟「俺も幽香さんの事は好き…」

 

幽香「もちろん、私は異性として貴方が好きよ」

 

麟「…oh、そっちかぁ…」

 

異性として好きだとか言われると…色々と困惑してしまうんだよねぇ…。

 

幽香「貴方には好きな異性は居ないのかしら?」

 

麟「…う~ん、基本的に俺は皆の事とは友達や義兄として接しているからなぁ…異性としててか言われると、難しい所だね」

 

幽香「ふふふ…まだ好きな子は居ないというわけね?」

 

麟「ま、まあ…そうだね」

 

幽香「なら…私が貴方に"イイコト"を教えてあげるわ…♡」 シュル…

・胸元を緩める

 

麟「…!?」

 

おっと!?マジで嫌な予感がするぞ!何する気だこの人!?

 

幽香(ムギュ…♡)

 

麟「ムググ!?」

 

抱きしめられると同時に、俺の顔は幽香さんの胸の中へ。

 

幽香「いい…?♡キスにも、する場所によって色んな意味があるのよ♡」

 

麟「ムググ~!?ムグムググ~!」 ジタバタ

訳(な、なんだって~!?そんなことより、苦しいってば~!)

 

俺は少し息苦しくなってきたので、暴れて息苦しさを訴えた。

 

幽香「…あら、苦しかったかしら?♡」 フウ…

・力を緩める

 

麟「ぶはっ!!!はぁ…はぁ…はぁ…く、苦しかった…!」

 

幽香「ごめんなさい?♡そんなつもりは無かったのよ…♡」

 

麟「そ、そうすか…」

 

幽香「では…レッスンの続きをするわね?♡」

 

麟「レッスン!?」

 

幽香「まず…♡」

 

 

chu♡

 

 

麟「ん!?」

 

俺は幽香さんからおでこへのキスを貰った。

 

幽香「おでこへのキスは…相手を祝福する時に使うわ…♡そして次に…♡」

 

 

chu♡

 

 

麟「ちょっと!?」

 

今度は頬

 

幽香「これは相手へ対する親愛…♡そして…♡」

 

 

chu♡

 

 

麟「くすぐってぇっ!」

 

お次は耳!?

 

幽香「耳は性的な誘惑…♡」

 

麟「…は!?」

 

せ、性的な誘惑だと!?

 

幽香「次に…♡」

 

 

chu♡

 

 

麟「ま、まだやるの…!?」

 

お次はまさかの首元

 

幽香「これは相手へ対する執着…♡」

 

麟「しゅ、執着…!?」

 

つ、つまりは相手を想い過ぎている…という事!?

 

幽香「そして最後は…♡」 スーッ…

 

麟「いいっ…!?」

 

幽香さんはゆっくりと顔を俺の方へと近づけて来る…。こ、これはヤバい…!早く何とかしないと色々と失う!

 

幽香「唇は…相手への深い愛情…♡」

 

麟(く、くそっ…!?完全に身体をロックされているせいで動けない…!こ、このままじゃ…!?)

 

幽香「貴方の全ては…私の物に…♡」

 

麟(も、もうダメだ…!)

 

全てを諦めかけたその時だった

 

 

バァンッ!!

 

 

麟・幽香(ビクゥッ!!)

 

突然、扉が勢いよく開いたのだ。

 

メディ「兄ちゃ、幽香、ただい…」

 

依「師匠、幽香さん、ただいま戻りま…し…た…」

 

どうやら太陽の畑を回り切った2人が戻ってきたようだ。

 

麟「メディ!依姫!」 パァァッ…!!

 

思わず俺は笑みがこぼれてしまった。ナイスタイミング!

 

 

メディ「…」

 

 

麟「…メディ?」

 

喜んでいたのもつかの間、メディをよく見ると…うつむいていた。

 

幽香「メ、メディ…?」

 

 

メディ「幽香…私の兄ちゃに何をしているの…?」 オォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

幽香「メ、メディ…!?」

 

麟(ヤ、ヤバいオーラを放っている…!?)

 

明らかにメディからは放たれてはいけないオーラが放たれていた…。それはまるで、一種の殺意に近かった。

 

 

メディ「もう一度聞くよ幽香…。私の兄ちゃに何をしているの?何をしようとしていたの?」

 

 

幽香「こ、これはただの事故よ…!?」 アワアワ…!

 

メディ「ふ~ん?じゃあ、どうして胸元が緩んでいるのか教えて?転んだだけじゃ、胸元はそんな風にならないよね?」

 

幽香「え…あ…その…!」

 

幽香さんはメディの殺気にタジタジ…幽香さんもそんな風に慌てるのね?

 

 

 

メディ

「「…今すぐそこからどきなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」」 ガオォォォォォォォォォォォォォッ!!!

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