華月麟の幻想記   作:華月麟

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前編・麟のお悩み相談教室開校!
麟のお悩み相談教室


トンッ トンッ トンッ

 

ドスッ

 

麟「ふぅ…とりあえずはこれでいいかな」 ザッザッザッ

 

4人が外の世界へ旅行に行った後、しばらくどう過ごすかを考えていたらあるアイデアが思いついたので、博麗神社の階段前にとある看板設置した。

 

 

~数分後~

 

 

ザワザワ…

 

『おい、博麗神社の階段前に何か看板が設置してあるぞ?』

 

『なになに…?〖博麗の巫女が諸事情により、しばらく博麗神社を留守にします。その間、私・華月麟が博麗巫女の代理を務めさせていただきます〗だってよ?』

 

『博麗の巫女が諸事情で不在だって!?なにかあったのかな…』

 

『でも、しばらくの間は麟さんが代わりを務めてくれるらしいから安心ね!』

 

『おい、まだ続きがあるぞ?』

 

『えっと?〖つきましては、人里の皆様や妖精、妖怪など、様々な種族の方のお悩み相談教室のようなものを開かせていただきます。なにか悩んでいる事等がありましたら是非博麗神社まで!〗だとさ』

 

『へぇ?俺達の悩みを相談してくれるのか!それはありがたいな』

 

『何かトラブルがあれば、すぐにここへ来ればいいわけだな』

 

『…お?下にまだ何か書いてあるな…〖博麗神社にお越しいただいた皆様には大変申し訳ないのですが、お参りや賽銭をしていただけると幸いです。彼女が帰ってきたら驚かせてやりたいのです〗だとさ』

 

『麟のお願いとあれば、聞いてやるしかないな!』

 

『ああ!あいつにはいつも世話になっているからな!』

 

と麟は麟のやり方で、ただ暇を持て余すのではなく、人里の人達や、妖精、妖怪などと親睦を深めようとする考えを思い付いたようだ。

 

スタスタ…

 

文(人間擬態衣装)

(霊夢さんが不在…?その代わりに麟さんが霊夢さんの代わりを務めるだなんて…何か特ダネのスクープが匂うわね!)

 

スタスタ…

 

『おっ!早速一人博麗神社に行ったぞ?』

 

『後で相談した感想でも聞いてみるか』

 

偶然、博麗神社の階段前を通りかかった文が、何か特ダネスクープがあるのでは!?と嗅ぎ付け、博麗神社へと向かった。

 

 

 

~博麗神社~

 

 

サッサッサッ…

 

麟「ふぅ…だんだんと暖かい気温になりつつあるな」

 

麟は神社の清掃にいそしんでいた。

 

ザッ!

 

麟「うん?」

 

文「麟さん!取材に来ましたよ!」

 

麟「…なんだ、参拝客じゃなくて文か。まあ、誰でもいいけどさ」

 

文(ズザーッ!!)

・一気に接近

 

麟「うお!?」

 

文「階段前の看板を見ましたよ!なんでも、霊夢さんが不在なんだそうで?」

 

麟「そうだけど?」

 

文「一体彼女はどこへ!?」

 

麟「…紫さん達と外の世界へ旅行だよ」

 

文「そ、外の世界ですか…!じゃあしばらくは帰って来ないんですね…?」

 

麟「だから看板にも書いたように、しばらくは俺が霊夢の代理を務める。で、なんか悩み事があればその悩みを俺に聞かせてくれってことよ」

 

文「(カキカキ)ふむふむ…では、このお悩み相談室…私の方で宣伝しておきましょうか?」

 

麟「いいのか?」

 

文「そうすれば賽銭も増えて霊夢さんはウハウハ…間違いなし!」

 

麟「別にそこまでは見込んでないけどな。まあ、宣伝してくれるのは凄くありがたいよ」

 

文「この清く正しい射命丸文にお任せあれ!」 ドヤッ

 

未だかつて、文の事を頼もしい奴と思った事が無かったが…今回初めてこいつが頼りになると思ったな…。

 

麟「…じゃあ宣伝してくれる代わりに、何かお礼がしたいな」

 

文「あややややや?お礼なんていらないですよ」

 

麟「そういうわけにはいかない。ほら、上がってけ?茶と何か出させてもらうよ」

 

文「あややぁ…ありがとうございます。では…お言葉に甘えさせてもらいましょう」 スタスタ

 

 

 

ストンッ

 

文「ふぅ…。それにしても、階段前は凄い人だかりが出来てましたよ」

 

麟「…マジ?あ、お茶どうぞ」

 

文「ア、ドウモ(ズズッ)やっぱり霊夢さんが不在ってのが相当大きいんでしょうね?でも、麟さんも霊夢さん以上に頼りになるから頼らせてもらうという発言もチラホラ聞こえましたよ」

 

麟「そ、そうか?」

 

まさか霊夢がそこまで信頼されていたなんて…伊達に博麗の巫女をやっているだけはあるな。

 

文「(ズズッ)ふぅ…最近は少しずつ暖かくなってきましたね~」

 

麟「ああ、もうそろ花見の時期…いや、リリーの時期がやって来るだろうな」

 

文「ふふっ♪彼女が『春ですよ~』って言ってくれると、春が来たって感じがしますよね?流石は春告精といったところでしょうか」

 

麟「だな…。あ、なんか甘味はいるか?」

 

文「あやや、何もそこまでしていただかなくても…」

 

麟「ほれ食いな」

 

コトッ…

 

そう言うと、麟は升に入っている緑色の何かを文に差し出した。

 

文「…なんですか、この升に入った緑色の固形物は…」

 

麟「百聞は一見に如かず、食ってみりゃ分かる」 スッ

 

有無も言わさず、文にスプーンを渡す麟。せめて何かの説明くらいしてあげて…。

 

文「せ、せめてこれの説明を…」

 

麟「抹茶のナニかとだけ」

 

文「あ、この緑は抹茶の色だったんですね?(スク…)で、ではいただきます…」

 

麟「ご賞味あれ」

 

文(パクッ モグモグ…)

 

麟「どうよ?」

 

文「…美味しい!中身は濃厚な味わいなのに、外の抹茶パウダーの苦みでその濃厚さをさっぱりさせてくれる…。こ、このスイーツはなんというスイーツですか!?」

 

麟「そいつは抹茶ティラミス。中身は生クリームとマスカルポーネっていうチーズを使ったメレンゲ状のクリーム生地みたいな物かな」

 

文「(パクパクパク!!)お、美味しい…!初めて食べる味です!」

 

麟「ティラミスは逃げないから落ち着いて食えよ」

 

文「(ペロッ)ごちそうさまでした…」

 

麟「早いな…」

 

もう少し味わってほしかったけど、満足そうな顔をしてくれたから結果オーライで。

 

文「さあ!美味しいスイーツもいただいた事ですし、早速宣伝の記事を作ってきますね!」 バビュンッ!!

 

ビュゥゥゥゥ…!!

 

麟「…まさに嵐だな」

 

最初から最後までせわしなかったなぁ…。

 

 

 

~翌日~

 

 

文「てことで作って来ましたよ!」

 

麟「そっちも早いな!?(ペラ…)どれどれ…」

 

 

 

[文々。号外]

・博麗の巫女、諸事情により不在!?博麗の巫女の代理を華月麟が担う!

詳細は不明だが、彼女の諸事情により博麗神社を留守にするとのこと。代わりに華月麟が彼女の代理を務め、異変解決等をしていく予定。

 

・華月麟、博麗神社にてお悩み相談教室を開く!

皆の抱えている悩みを聞かせて欲しい、そんな思いで開いたとの事です!

 

・華月麟、絶品スイーツを作れる天才!?

実際にお悩み相談教室に行ってみましたが、この時に出された抹茶ティラミスというスイーツが絶品でした!

 

 

 

文「どうですか、出来は?」

 

麟「悪くないんじゃない?ただ、スイーツ目当てで博麗神社に来そうな奴も居そうだから、そこら辺は文のさじ加減で濁した文章にしておいて」

 

文「了解です!」

 

 

 

 

後にこの号外が話題となり、色んな人たちが悩みを相談しに来てくれるのを…彼はまだ知らない。




このお悩み相談教室、大半が食い物の話になります
訳(その方が話を作るのが楽)
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