文が麟のお悩み相談教室の号外を様々な場所に配布して数十分が経過した。
麟「(ズズッ…)ふぅ…文の奴がお悩み相談教室の号外を作ってくれるのは嬉しいけど、本当に効果はあるんかねぇ?」
正直、号外や新聞というのは配布するとどのくらいの効果が発揮されるのかが俺自身、よく分かっていない…というかあまり新聞の効果を信じていない…。
麟「(ノビーッ…)対して相談者は来ないだろうなぁ~…」
と思っていたのだが…
ザッ…!
『あ、あのぉ…』
麟「うん…?」 チラッ
誰かが博麗神社に来たようだ。早速あの新聞の効果が出たのか?!
『ここで悩みを相談してくれるって書かれていた看板を見かけたんですけど…』
博麗神社に足を運んでくれた男性はボロボロの服を着ていた。…見た目から分かる、この人は生活に困っているタイプの人だろう。
麟「はい、聞ける範囲ででしか出来ませんが…何か悩みでも?」
『え、ええ…』
麟「それではどうぞ上がってください」
『あ、ありがとうございます…』
~相談開始!~
『…というわけでして』
麟「なるほど…」
悩みを相談しに来てくれた男性の話を聞くと、今まで様々な仕事をしてきたがどれも上手くいかずに、すぐ辞職してしまったらしい。しかも人里では『あいつはなんでもかんでも中途半端に仕事をする酷い奴』というありもしない噂が広まってしまい、新しい職を見つけるのに苦労して路頭に迷っているらしい。
『俺は俺なりに働いていたっていうのに…周りの奴等は『あいつは役立たずだ、なんでも中途半端だ』とか酷い事ばかり言われて…もうどうしたらいいか迷っていまして…』
麟「新しい職を探しているけど、噂のせいで職探しも困難…なかなかに難しいですね、どうしたものか…。ん…?(ピコーンッ!)…そうだ!」
俺は名案を思い付いた。…ただ、これは本人の意思によって運命を左右されるかもだが。
麟「いい考えがあります」
『ほ、本当ですか!?』
麟「俺がたまに行っている寿司屋があります。貴方にはそこを紹介したいのです」
『そ、それはありがたい!「ただし!」な、何か…?』
麟「約束してください」
『約束…?』
麟「たとえ仕事が上手くいかない時があったとしても、諦めずに仕事を続けてください。もし俺が紹介した寿司屋でさえキツイから辞める、なんて事があった場合…もう俺は貴方に救いの手を差し伸べられません。いいですね?」
『は、はい…!今度こそ、最後までやり遂げてみせます!』
麟「分かりました(カキカキ スッ)これがその住所と店の名前です。店主には俺からここを勧められたとでも言えば雇ってくれると思いますよ」
『あ、ありがとうございます!早速行きたいと思います!』 ダッ!!
麟「あ、ちょ!?」
『ありがとうございました!』 ダッダッダッ!!
麟「が、頑張ってくださ~い!」
男性は住所と店名が書かれた紙を握り締めて、物凄いスピードでその住所へと走り出した。…いきなり走り出すから何事かと思った。
麟「ある程度の期間が開いたら…様子を見に行ってみるかな」