その後も、数名程が俺の所へ悩みを相談しに来てくれた。
『好きな人にアプローチするにはどうすればいいですか…!』
恋愛の相談
『うちの旦那にも家事を手伝わせたいんだけど、何から始めさせたらいいかしら?』
家庭の相談
『ここの問題の解き方が分からない!』
…宿題の相談
などなど人それぞれ、色んな内容の相談を受けた。いやぁ…どんな返答をしてあげれば良いのか迷いに迷いまくったよ。
そして時間は流れて夜になった。
麟「う~ん…もうこんな時間だから今日の相談教室はおしまいだな。そうと決まれば看板に〖今日の相談教室は終了〗って貼っとかないとな」 スクッ
さあ階段下まで降りて、貼り紙貼って晩御飯の材料でも買いに行くかと思い立ち上がった時だ
バターンッ!!
麟「!?」
突然、誰かが倒れる音が響いて来た。
ドタドタ!!
麟「だ、誰…だ!?」
音のした方へ駆けつけると
ルーミア「…」 グゥゥゥゥゥ…
お腹を鳴らしているルーミアが倒れていた。
麟「ルーミア!?」
ル「お腹がすいたのかぁ…」 グゥゥゥゥゥ…
麟「だ、大丈夫か…!?」
ル「麟~…お腹がすいたのかぁ…」
麟「…そもそもなんで博麗神社に?」
ル「お悩み相談とか書いてある板を見て、この空腹を相談しようと思ったのだ~…」
…なんか食堂みたいな扱いされてない?
麟「…博麗神社は神社であって、食べ物屋さんじゃないっつーの」
ル「ダメなのか~…?」
麟「…いや、それがルーミアの悩みなら聞くだけだ。それに、今から晩御飯の材料を買いに行こうと思ってたところだからちょうどいいしね」
ル「この悩みを解決してくれるのか~?」
麟「いいよ♪」 ニコッ
ル「やったのだ~!」
麟「その代わり、一緒に材料買うの付き合ってね?」
ル「は~い♪」
こうしてルーミアの事を見ていると、ただの女の子にしか見えないよな。でもルーミアは一応人食い妖怪だっていうのを忘れてはいけない…。
麟「よし、行こうか」
ル「うん!」
麟「っとその前に…(ゴソゴソ)このお札を貼って、神社を護る結界をと…」
ペタ
シュインッ!!
麟・ル「「お~…」」 パチパチ
霊夢から預かったお札を鳥居に張り付けたところ、一瞬で博麗神社は結界に包まれた。あまりの早業に俺とルーミアは自然と拍手をしていた。
~お買い物!~
スタスタ
ル「今日の晩御飯は何にするのか~」
麟「う~ん、ルーミアは肉が食べたいと思うからお肉系にしようかな」
ル「わぁ~い!」
可愛いなぁこの反応。
麟「(キョロキョロ)さ~て…何か良い材料は無いかなっと。…んん?なんだあの長蛇の列は」
ル「なんか物凄い列が出来てるのか~」
俺達2人の目線先に、
ザワザワ…
とてつもなく長い長い長蛇の列が伸びていた。
麟「ちょいと見てみるか?何で並んでいるのか気になるし」
ル「お~っ!」
とりあえず何であんなに並んでいるのかが気になるので、確認する事にした。
ザッザッザッ
麟「ああ…?あの建物って…」
ある程度まで歩き、この列が出来上がっている根元の建物を確認すると…
麟「ま、まさか…あの建物は、昼過ぎに相談しに来てくれた食事処か!?」
まさかの伏線回収。
昼過ぎにその店の店員がどうすれば売り上げが上がるのかと相談しに来た食事処に、長蛇の列が出来上がっていたのだ。幽々子さんの食いしん坊効果が出たか?
『おい聞いたか?テラス席でここの飯を食ってた女性が、ここの飯は凄く美味いって褒めてたらしいぞ』
『しかもその人はあの店の全種の料理を食べていたらしいじゃないか、凄い胃袋だよな?』
麟「…(汗)」
(マ、マジか…全種類の料理を1日で制覇したの…幽々子さん?)
『外の世界の食べ物だから、少し不安だったが…その人が美味しそうに食うから、流石の俺達も気になるよなぁ?』
『ええ、私達の口にも合うかしら?楽しみだわぁ♪』
『お腹すいた!』
麟「…ふっ」
列の人たちの話を聞いていると、外の世界の食べ物だから不安だとかそういう類の声は聞こえてこない…よかったよかった。
麟「確認も出来たし、買い物再開!」
ル「おーっ!!」
てことで買って帰って来ました。
ル「何を作ってくれるのかぁ!」
麟「にしししっ♪せっかく上質な肉が買えたから、ステーキにします!」
ル「いえーいっ!!!」
麟「まずは七輪用意!」
ゴトッ
ル「炭をポポイッ!」
ポイッ
麟「マッチで火を点けます」
ヂッ!! ポイッ
ボォッ…!!
ル「火が点いた!」
麟「あとはパチパチ鳴るまで待ちます」
ル「パチパチ♪」
麟「ルーミア、そのパチパチちゃう」
ル「こっち?」 パチパチ
・拍手
麟「そっちでもねぇな」
なんだこの可愛い癒しは…?
パチパチッ…
ル「炭がパチパチ言ってるぞ~?」
麟「はいはい。んじゃ人里で買ったこの岩塩プレートを乗せて…」
コトッ
ル「この板はなんなのだ~?」
麟「なんか肉が美味しく焼ける塩の板らしいけど…どうなんだろね実際の所」
ル「つまり、焼けば分かる!」 キラキラ
ウッキウキですねこの妖怪。
麟「んじゃ肉を板の上に乗せてと」
ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
麟・ル「「お~…」」
思わず見入ってしまうなこれは…・
ル「(クンクン)お肉の焼けるいい匂いなのだぁ♪」
麟「食欲をそそるとはこの事だな」
ル「早く食わせろぉっ!!」
麟「我慢出来ない子にはあげないよ?」
ル「は~い」 チョコンッ♡
急に落ち着くなぁ…。
ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
麟「そろそろ焼けたかな?」
ル「いただきますなのかぁ!?」
麟「食べやすいようにカットするから待ってね」
スッスッスッ…
とりあえずステーキ肉を食べやすいように斜め切り!
ル「わくわく♪」
麟「ほい!切れたよ」
ル「いただきまぁす!」 パクッ
モグモグ…
麟「俺も食おっと」 パクッ
モグモグ…
ル「…!(パァァァァァァッ!!)美味しかなのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」
麟「おお!?結構美味いな?岩塩の上で焼いてるから塩気も効いてるし、これは味付け不要だけど…せめて黒胡椒は振らせてもらおう」
パラパラ
ル「これもいいのかぁ?」
麟「味変、ペッパーステーキってとこかな?食いな」
ル「(パクッ モグモグ…)ピリッと辛くてうまうまなのだぁ♪」
麟「(モグモグ…)ルーミアさ」
ル「ん~?」 モグモグ
麟「これだけでいいの?」
ル「え?」
ここからは俺の悪魔的発想!!
麟「てことで完成したのがこちら、ステーキ"丼"でございます」
ル「しかも大盛りなのかぁ!?」
麟「ここに特製ソースをかけて、青ネギちらし~」
ル「ちらし~?」
麟「卵黄を投下!」
ポトッ☆
ル「おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
麟「この大盛りがルーミアの分ね」
ル「わぁぁい!」
麟「俺はこっち」
ドンッ
ルーミアと同じ量のステーキ丼が出現。
麟・ル「「いただきま~す!」」
パクッ モグモグ
麟・ル「「…!!」」 ピキーンッ!!!
ガツガツガツガツガツガツガツ!!!
飯!かきこまずにはいられない!
麟・ル「「…うまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」」
ガツガツガツガツガツガツガツ!!!
やっべ、止まんねぇわこれ。
~ごち!~
ル「ご、ごちそうさまでしたぁ…ゲフゥッ…」
麟「満足したか?」
ル「く、苦しい~…」
麟「そーなのかー?」
ル「そーなのだー…」
麟・ル「「わはー♪」」
俺達、なんでこんなに息ピッタリなの?
麟「ルーミア、今日は神社に泊まってけ」
ル「いいのか~?」
麟「七輪使ったおかげで身体中臭いからな。入らないとだめだぞ~?」
ル「じゃあそうするのだ!」
カポーン…
ル「ぬくぬくなのだぁ♪」
麟「だな~…じゃねぇや、なんで俺はルーミアと風呂に入ってんだ?」
ナチュラル自然と一緒に入ってたわ。
ル「別に私は構わないのだぁ」
麟「ならいいや」
倫理的によかねぇよ。
~就寝!~
ル「うおぉぉぉぉ!一緒の布団で寝るのだぁ!」 モゾモゾ
麟「うわぁぁぁぁ…お前用に布団敷いたじゃねぇかぁ…」
ル「それでも一緒に寝たいのだぁ」
麟「じゃあ明日、布団片付けるの手伝えよ?」
ル「は~い♪」
意外と素直に言う事聞いてくれるんだなぁ…ルーミアって。
ル(ムギューッ♪)
麟「(ナデナデ)おやすみルーミア」
ル「おやすみなさ~い♪」 ギューッ♪
そのまま俺はルーミアに抱き着かれたまま、一緒に就寝する事にした。
麟「クカー…スピー…」
ル「スゥ…スゥ…」
Good night☆