華月麟の幻想記   作:華月麟

41 / 1036
ペット達とドタバタ入浴・3 危機一髪

お空

「私が洗う!」 バン!!

 

お燐

「いいや、あたいだ!」 ババン!!

 

 

麟(どうしてこうなった…) キョトン

 

遡ることほんの数分前だ…2人を洗って、そのお礼に俺を洗うと言い出したのだが、どちらが俺を洗うのかの取り合いをしているのだ。

 

…俺にとってはどちらも願い下げなんですけど?だって何されるか分かんないし?

 

麟「とりあえず自分で洗っても…いい?」

 

お燐・お空

「「だめ!!」」

 

麟「( ˙꒳˙ )デスヨネ」

 

ダメだ…全く話が進展してねぇ…

 

お燐・お空

「「むむむむむ…!」」 ゴゴゴゴゴゴォ…

 

なんか…暑くね?2人の張り合いのせいで気温が10℃くらい上がりました?

 

お燐

「こうなったら2人でお兄さんを洗って、どっちが良いかお兄さんに決めてもらおうじゃないかお空!」

 

お空

「望むところだ!私が1番上手く洗えるもん!」

 

麟「まてまてまて、誰が洗って良いって言った!?」

 

おっとぉ…?このままだとソープなんちゃらみたいな事起きねぇか?

 

お燐

「お先っ!」 ダッ!!

 

お空

「あっ!ずるい!」 ダッ

 

2人が俺の方に走ってきた。

…しかしここは温泉、走ればどうなるか…皆さんお分かりですよね?って誰に話しかけてんだ俺は。

 

麟「お前ら水辺では走らない方が…」

 

お燐・お空

「「(ツルッ!) あっ…」」 ピューン

 

麟(言わんこっちゃない…水で足元が滑りやすいんだからそうなるに決まって…ってまてまてまて!?あいつらこっちに飛んできて…!?)

 

麟・お燐・お空

『わーっ!!?』

 

 

ガッシャーンッ!!!

 

 

案の定、2人は足を滑らせて俺達は事故を起こした。

 

麟「いててて…(ズキズキ)だから走るなって言ったのに…(ズチラッ)あぁ…立てない…」

 

しかし、立てない理由には訳があった。身体が痛いから?いやいや、そんな可愛い理由じゃない。

 

お燐・お空

「「あううううう…」」 ピヨピヨ

 

そう…2人が俺の上に乗っかっているのだ…しかもうつ伏せで。

 

 

お燐

「いてて…お兄さん大丈夫か…い…あっ///」 ドキッ

 

お空

「うにゅう…お兄さんごめんね?…あっ///」 ドキッ

 

 

麟「お前ら、早くどいてくれ。身体が痛いから…ってどうしたのそんなまじまじと見て」

 

なーんかこいつら顔を赤らめて見てくるんだけど?

 

お燐

「お兄さん鍛えてたりする?///」 ナデナデ

・胸筋辺りをナデナデ

 

麟「そりゃ、霊夢達と訓練してれば自然と鍛えられるよ?」

 

お空「へぇー///」 ツー…

・身体を指でなぞる

 

麟「お燐、お空、くすぐったいよ」

(…このままでいると凄くマズイんじゃないか?)

 

そう、2人の様子が明らかにおかしいのだ。顔を赤らめて、尚且つ少しとろけた顔つきになっている。

 

お燐

「なんか…身体がウズウズするんだよ…///」 ウズウズ

 

お空

「お兄さんが鎮めてくれない…?///」 ウズウズ

 

麟「お前ら何言って…ってまさか…!?」

(まさかと思うけど、こいつらって男の妖怪とかと関わった事が無いのか?というかあれだけ地霊殿にペット居たのにオスが1匹もいないのか!?)

 

そう…俗に言う〖発情期〗なのでは無いかと俺は推測した。

 

他の男と関わりがない、男の裸体を見た事がない、それ以外にも発情期になった理由は悪い意味で無限大に存在するだろう。

 

麟(マズイ!この場を見られたら死ぬ!そして、このままでいると俺の純潔が失われる!!)

 

 

?「何がマズイんですか?」

 

 

あ、聞き覚えのある声だ。終わった…と俺は天を仰いだ。

 

お燐・お空

「「あ、さとり様とこいし様…」」

 

 

こ「何してるのかな?お燐とお空は、それにお兄ちゃんも」

 

さ「麟さん、説明次第では覚悟してくださいね」 ゴゴゴゴゴッ…

 

麟「喋んのがダルいから心読んで…」 チーン

(お燐達を洗ったら、2人が俺を洗い出すって騒いで、しかも風呂場で走って転んで、俺を押し倒した。…それと、あくまで予想だけど俺の裸体見て発情期モードかもしれない。でもさとり達が来てくれたから治まったよ)

 

もう喋る気力すら湧かなかったので心を読ませることにした。

 

さ「分かりました…お燐、お空…そこに座りなさい!」 ピシャッ!!!

 

お燐・お空

「「は、はい!!」」

 

さとりの雷が落ちた。

 

 

~少年、身体を洗い無事脱出~

 

 

その後、さとりは俺に謝ってきた。

 

さ「ほんっとうにすいませんでした。ほら2人も!」 ペコリ

 

お燐・お空

「「すみませんでした…」」 ペコリ

 

2人の美しい土下座が目の前に繰り広げられている。

 

麟「男と関わりないだけでこんなに純粋なのね妖怪って」

 

こ「ただの欲求不満でしょ?」

 

お燐・お空

「「ぐふっ!?」」 グサッ!!

 

こいしの容赦ない言葉のナイフがぶっ刺さったな…

 

麟「あのままさとり達が来てくれなかったら、第一次地底ベビーブームを迎える所だったかも…」

 

さ「そんな冗談が言えるなら、もう少し遅く来た方がよかったですかね?」 ギロッ

 

麟「…流石に嘘だよ、危機一髪で助かったよ」

 

さ「後でこの2人には男の写真集でも渡して鍛えさせます」

 

※普通の写真集ではなく上裸系の写真集

 

お燐

「あんなのを見たら、もうそんな物では満足出来ませんよ」 キリッ

 

お空

「お兄さん、また今度私達とフュージョンしよ!」 ドドンッ!!

 

麟「ぶっふぉ!!?」

 

もうダメだこいつら…

 

さ「貴女達!!///」

 

 

ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

お燐・お空

「「ぎゃーっ!!!」」

 

 

<ガミガミガミガミガミガミガミ!!

 

こ「随分モテモテだね、お兄ちゃん?♪」

 

麟「まぁ…悪くは無いな…?」

 

こ「むっ…でもお兄ちゃんは私のだもん」 ムギュウ

 

麟「ふふっ、でもこいしの敵は多いぞ〜?勇儀とかに勝てるかな?」 ナデナデ

 

こ「い、今は無理でも、いつか掴んでみせるもん!」 プクーッ

 

麟「はははっ!構わないが、俺はガードは堅い方だぞ?」

 

こ「ならそのガードを飛び越える!」

 

麟「なぬっ!?飛び越えるとな?!」

 

お燐

「あたいたちを」

 

お空

「忘れてもらっちゃ」

 

お燐・お空

「「困るー!」」 ギューッ!

 

麟「あーっ…サンドイッチにされたぁ…」

 

さ「2人共説教は終わってないわ!」

 

お燐・お空

「「ここから離れませーん!」」

 

さ「も〜!!」

 

 

麟・こ

「「(チラッ)あはははははっ!」」 ゲラゲラ

 

 

俺はこいしと顔を見合って笑い出してしまった。

 

さ「何がおかしいのよー!?」

 

 

ドタバタな温泉体験だったけど…心も身体も、何故かポカポカするのだった。

 

…そういや、風呂に入ったはずなのに物凄く疲れてるのは謎だな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。