華月麟の幻想記   作:華月麟

410 / 1036
麟のお悩み相談教室・6

聖「ふ、2人にお酒を飲ませるですって…!?」

 

ナ「き、君は何を言っているんだい!?それじゃあ…」

 

星「根本的な解決にはなりませんよ!?」

 

まぁ最初の1文だけ聞けばそういう反応をするのは理解出来る…。でも、こちらにはこちらの考えがあるというのは伝えなければ。

 

麟「まだ俺の話は終わってないから、最後まで聞いてから判断してくれ」

 

聖「は、はい…」

 

では話の続きを…

 

麟「…オッホン、確かに俺は酒を飲ませろと言った。…けど、ただ酒を2人に飲ませろと言っているんじゃないんだ」

 

ナ「と言うと?」

 

麟「あいつらが『も、もうお酒はいらないです!もう飲めません!』と言い出すくらい飲ませるんだ」

 

星「…そ、その方法では彼女達が死ぬのでは!?」

 

麟「…大好きな酒で死ねるなんて、幸せだろ?」 ニコニコ

・悪意たっぷりの笑顔

 

聖「な、なんて純粋な笑顔…!」

 

麟「それだけじゃない、2人が酒を拒否しても飲ませ続けろ」

 

聖「…はい!?」

 

ナ「しょ、正気かい!?」

 

麟「なんども繰り返す奴らには真っ向から勝負するのではなく、悪魔的な発想で立ち向かうのも…また一興。それに、これは聖さんのストレス発散にもなるからね」

 

聖「(ピクッ)ストレス発散…!」

 

星「お、恐ろしい方法を思いつく、ヤバい人間だ…」

 

ナ「まさに外道」

 

誰が外道だコラ

 

麟「…それで、聖さんの答えはいかに?」

 

聖「…わ」

 

麟「わ?」

 

聖「分かりました…貴方の教えを試してみます…!」

 

ナ・星「「聖!?」」

 

麟「ほう…?」

 

まさかの聖さんが承諾!

これはまた面白い事が命蓮寺で起きそうだ…♪

 

聖「ふふふふふ…良いストレス発散になりそうです♪彼女達にはたらふくお酒を飲ませてあげましょう…♪」

 

麟「その通り…彼女達は常に酒を求めている。たまにはたらふく飲ませてあげないとね?」

 

聖「ええ♪」

 

麟・聖「「ふふふふふふふふふ…♪」」 ゴゴゴゴゴ…

 

2人からは溢れんばかりの殺意と悪意…そして怒りのオーラが湧き出ていた。

 

星「(ゴクリ…)ナ、ナズーリン…なんだか身の危険を感じませんか…?」

 

ナ「…ひ、聖のストレスが漏れ出ている感じがするね…」

 

そりゃ、何度も何度も同じ事を繰り返されたらストレスも溜まるべや…。

 

麟「さて、お悩みは聖さんだけかな?」

 

ナ「あ、私も相談して欲しい事があるんだ」

 

星「あれ?ナズーリンにも悩みがあるんですか?」

 

麟「…えっと、大体は予想がつくんだけど…相談内容は?」

 

ナ「うちのバカ主人が宝塔を毎回毎回無くすんだけど…どうしたらいいかぁ?(怒)」 ニコニコ

 

星「ナ、ナズさん…!?」

 

聖「ぷっ…クスクス♪」

 

星「笑い事ではありませんよ聖!?」

 

ナ「ご主人の自業自得だ!」

 

星「ごめんなさい!?」

 

麟「あはは…」

 

従者は苦労が絶えないねぇ…。心中お察ししますとはこの事だ。

 

ナ「それで麟!どうしたらいいと思うかな!?」

 

麟「う、うーん…星さんがどうしても宝塔を無くすというなら、ナズーリンが所持しておくべきなのでは?」

 

ナ「…やっぱりそう思うよね」

 

星「…返す言葉もございません」

 

聖「しかし…本当に星は宝塔をよく無くしますよね?麟さん、私からもお願いです。どうにかなりませんか?」

 

星「ひ、聖まで…!?」

 

聖さんからも懇願されるくらい、毎回毎回無くしてるんか宝塔を…。

 

麟「俺から言える助言は2つ。1つ・ナズーリンか聖が宝塔を所持する。 2つ・星さんの身体に、よく失くす物を縄で括り付ける!…とかかな?」

 

星「わ、私の身体に括り付ける!?」

 

ナ「…それもありかな!?」

 

星「嫌ですよ!?」

 

聖「だったら無くさないようにどうにか改善をするべきだと、私は思いますが?」

 

星「ウッ…」

 

麟「さて、お悩みは以上かな?」

 

聖「はい♪」

 

ナ「うむ♪」

 

星「わ、私の威厳が無くなってゆく…」

 

 

麟・ナ「「初めからあんた(ご主人)に威厳もクソもあるか!」」

 

 

星「うわぁあぁぁあぁんっ!!」 ピエェェッ!!

 

こんなド正論を突き付けられて、泣き出す時点で星さんに威厳なんか無いな…。

 

 

 

~相談終了!~

 

 

聖「それでは…本当にありがとうございました。早速2人には、とことんお酒を堪能してもらおうと思います♪」

 

麟「うむ!2人には大好きなお酒をたらふく飲んでもらえ!」

 

ナ「宝塔の件は、とりあえず戻ってからゆっくり話し合おうと思うよ」

 

麟「そうするといいよ。あ、チーズ持ってく?」

 

ナ「チーズ!!!」 キラキラ

 

麟「(ゴソゴソ)はい、ナズーリンの大好きなチェダーチーズ」

 

ナ「やったぁ!!♡」

 

星「うう…私の威厳…」

 

まーだ落ち込んでるなぁ…。何か慰められるような物あったっけな…?

 

麟「あっ…星さんには…」 ゴソゴソ

 

星「…うん?」

 

麟「(スッ)はい、干した魚だよ。フィッシュジャーキーってやつかな?」

 

星「あ、ありがとうございます…!…お酒が飲みたくなりそう」

 

聖「…ダメですよ?星」

 

星「わ、分かってますよ!塩気が強そうだから茶漬けとかにもよさそう」

 

聖「帰ったら試してみますましょうか」

 

麟「あ、聖さんにはこれ」 スッ

 

聖「こ、これは?」

 

麟「俺手製の味噌ちゃん。味噌汁以外にも使えるから持って帰ってくれ」

 

聖「…い、いいんですか!?私にまでこんな素晴らしい物を頂いてしまって…」

 

麟「普段から頑張ってる聖さんにどうかなって。こいつで作る焼き味噌おにぎりは最高だよ」

 

聖「…帰ったら早速作ります!」

 

聖さんも意外に食いしん坊!美味いものを食うと皆は笑顔!

 

これが食事の鉄則!…あれ?やっぱりこのお悩み相談教室、お料理相談教室に方向性が変わってない?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。