華月麟の幻想記   作:華月麟

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麟のお悩み相談教室・14

藍「(バンッ!!)狐が妖怪の中で最も優れているのよ!その証拠に、見なさいこの尻尾たちを!一本一本に強力な魔力が込められているのは最上級の妖怪である証!よって我ら狐が最も優れているのである!」

 

マミ「ふんっ!それがどうした!?最も優れているという決め手になるのは尻尾の数ではなく大きさ!それが最も重要なんじゃ!」

 

藍「何だと!?」

 

マミ「なんじゃい!!」

 

藍・マミ「「グルルルルルルルルルルルルルッ…!!!」」

 

 

バチバチバチィッ…!!

 

 

麟・橙「「うっわぁ…(汗)」」

 

 

2人だけで論争をし始めてからかれこれ30分は経過したというのに、2人には体力切れというものは存在しないのだろうか?体力切れを起こすどころか更に論争がヒートアップしているような…。

 

橙「なんか藍しゃまもマミゾウ様も…ずっと同じ事を言い争っているような…?」

 

橙ですら、2人の言い争いがずっと一点張りの内容だって気付いちゃってるじゃんか…。

 

麟「…いいか橙?お前も藍さんやマミゾウさんみたいに大きくなったら、あんな争いはしちゃだめだからな?」

 

橙「それは分かってますけど…。そんな事より、お2人を止めなくていいんですか?このままだと神社に被害が出そうな…」

 

麟「そんなに慌てなさんな橙」

 

橙「え…?」

 

麟「あの2人はこの幻想郷で生きる妖怪の中でも、紫さんやどっかの秘神さえ抜いてしまえば頂点に君臨するような存在なんだぞ?まるで"ガキ"みたいな"醜い"言い争いをして、幻想郷の要である博麗神社を壊したりはしないさ」

 

橙「そ、そうですか…?」

 

麟「あいつらは俺達のような未熟者よりも遥かに長生きしているんだ。それ故、とっても頭が良くて賢いんだぞ?"とっ…っても"賢いんだから…な!!」

 

橙「な、なるほど…!」

 

2人のイライラがこちらにも感染り、俺は我慢の限界が来たので2人に対して釘を刺す事を言い放った。いい加減…終わりにしてもらいたいものだ。

 

藍。マミ「「…(汗)」」 耳ペタァ…

 

当の2人も我に返り、『我々は若い者達の前でなんという醜態を晒しているのだろうか…』と思ってそうな顔つきになっていた。

 

麟「(スタスタ)少しは冷静になれたかな?バカ妖獣共」

 

藍「なっ…!?」

 

マミ「ひ、酷い言い様じゃな…!?」

 

麟「いや…そもそも論、若い式神の前でこんなくだらない喧嘩をしてて恥ずかしくないのか?」

 

橙「藍じゃまとマミゾウ様って…もっと賢いイメージがあったのに…。今のお2人を見てると…そんな面影が一ミリも無いような…」

 

 

藍・マミ「「ウグッ!?」」 グサァッ!!

 

 

橙の純粋無垢な感想ナイフが、2人の偉い偉い妖獣の心に深く突き刺さった。

 

麟「藍さんは橙の見本にならなくてはならない存在なのに、こんな醜態を晒してどうすんだよ?」

 

 

藍「グフッ!?」

 

 

麟「マミゾウさんもだ。こんな醜態を部下の狸共に見られたら、あんたのイメージはどうなると思う?」

 

 

マミ「ガハッ!?」

 

 

バタッ…

 

藍・マミ(チーン…)

 

 

そして麟の一言で2人にトドメが刺された。

 

麟「はぁ…とりあえず2人も小腹が空いてるだろうだろうから、カップ麺でも作ってやるよ?」

 

藍・マミ「「カ、カップ麺…?」」

 

 

 

 

~お昼~

 

 

麟「はいこれ」 スッ

 

マミ「な、なんじゃこの紙で出来たお椀は…」

 

藍「これが…カップ麵というやつなのか…?」

 

マミゾウさんにはみ〇りのたぬき、藍さんにはあ〇いきつねを差し出した。もちろん、お湯は入れてある。

 

麟「この前、霖之助さんの店で買った外の世界の食べ物〖即席めん〗だね。お湯を入れて数分待つだけで食えるらしいよ」

 

橙「すご~い!そんな便利な食べ物が外にはあるんですね!?」

 

マミ「外の世界の技術は相変わらず進歩してるのぉ…」

 

藍「(クンクン)…こやっ!?お揚げの匂いが…!」

 

麟「本当は2つとも俺が食べたかったんだけど…2人にあげる」

 

マミ「な、なんか申し訳ないのぉ…」

 

藍「す、すまない…」

 

麟「これに懲りたら、二度とあんなしょうもない論争はしないでもらおうかな?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

藍・マミ「「本当に申し訳ございません…」」

 

1人の人間に頭が上がらない偉い妖怪って…それはそれでどうなんだ…?

 

 

ピピピピッ ピピピピッ

 

麟「お、完成したっぽい。蓋を開けて食べな」

 

マミ「で、では…」

 

藍「じ、実食…!」

 

ベリィィッ… ホカホカァ…

 

藍「こやん!?♡お揚げが2枚!♡」 キラキラ

 

マミ「おおおっ!!?こ、これは…!かき揚げが2枚!?」

 

ホカホカァ…

 

橙「美味しそう…(ジュルリ)麟さん、私達は何を食べますか?」

 

麟「焼き魚」

 

橙「魚!!」 キラキラ

 

 

藍「(パクッ)う~ん♡たまらないわぁ♡」

 

マミ「(ズゾゾゾッ)…即席のくせに結構イケるのぉ?」

 

2人はカップ麵を堪能し

 

 

麟「(モグモグ)焼き加減と塩気はどう?」

 

橙「(モッチャモッチャ♡)最高です!♡」

 

麟「そっか♪」

 

もう2人は好物の焼き魚を堪能した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橙「そういえばたぬきそばって、なんでたぬきって名前が入るんですかね?」

 

麟「う~んと…たぬきそばって具材が乗ってないだろ?」

 

橙「そうですね?」

 

麟「種(具材)を抜いてるからたぬきそばと名付けられたという説が一番有力らしいぞ?つまりは狸に化かされたってとこかな?」

 

藍「なるほどなぁ…」

 

橙「なんだか残念な名付け方ですね…」

 

マミ「ふっふっふっ…化かすのは得意じゃぞ?」

 

麟「いや、迷惑だからやめてくれ」

 

マミ(ガーンッ!!!)

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