~次の日~
麟「(ムクリ)…ふわあぁあぁ」
帰る日がやってきた。
昨日の事があったからか少し寝足りない気もするが、紅魔館に比べてしまえば幾分かマシと感じた。
…紅魔館はイレギュラー過ぎるんだよな。
さ「おはようございます…兄さん♪」
・腰ら辺に座ってる
…どういう状況?
こ「すう…すう…」
こいしは隣でぐっすりなのに、さとりは俺の腰ら辺に座ってる。
麟「お前、何しようとしてた?」
さ「いえ、抱き着いてただけですよ?」
さとりも遠慮しなくなったな…。でもこいしと同じく、心を開き始めたと考えれば全然良いことだろう。
麟「そうか、まぁ別にいいんだけどね。ほら、こいしも起きな?今日から忙しいんだから」 ユサユサ
こ「あと2時間…」
麟「それは寝過ぎたから…。起きないとさよなら言う前に居なくなっちゃうぞ?」
こ「へ!?それはやだ!!」 バタバタ
こいしが思い切り飛び起きた。随分と気に入られたものだな俺も。
~ロビー~
麟「おはよ、お燐とお空」
お燐「おはよう♪お兄さん」
お空「おっはよー!」
2人も昨日の事あったからどうかと思ったが、特に異常なくて何より。まぁ、あんなのが続いてたら困るんだけどね?
麟「さあ、勇儀の所へ行くぞ!」
こ・さ・お燐・お空
『はーいっ!♪』
~旧都の人里~
さ・こ「「~♪」」 トコトコ
・麟の手を握っている
麟「歩きにくいな…」 スタスタ
お空「私も手握りたい…」 パタパタ
お燐「我慢だよお空」 スタスタ
お空「うにゅう…」
俺達は勇儀が指定した集合場所の橋へと向かった。
~旧都の橋~
橋の上にはパルスィが立っていた。
パ「あら麟…随分妬ましい登場の仕方ね?」
麟「へへっ♪すっかり仲良くなっちまったんでね。で、勇儀の奴は?」
パ「まだ来てないわね、どうせ昨日も呑みまくったんでしょ」
麟「あの野郎…」
さ「久しぶりですパルスィさん。」
パ「お久しぶりねさとり。最近見ないから少し心配したのよ?あら?そっちの子は?」
こ「妹のこいしでーす!それとお兄ちゃんの」
麟「義理の妹だ。あ、さとりもだよ」
パ「義理の妹…あんたそういう趣味あったの?」
麟「違うわ…そんな趣味ねえっつーの」
そんなくだらない会話を続けていると
カランカランカラン
聞き慣れた下駄の音が聞こえてきた。
勇「おーう、待たせたね麟」
麟「遅い、何してたんだ昨日は」 ギロリ
勇「え、えっとぉ…の、呑んでました」 ドキドキ
(麟のこの目付きがたまらないねぇ…ゾクゾクするよ)
さ「勇儀さんって、Mだったんですか?」
お燐「えっ…勇儀姐そうなの?!」
勇「こ、こらさとり!心を読むのは反則だよ!」
お空「なはははっ!」
麟「クスクス…」
こ「あははっ!」
パ「はぁ…」
まぁ、そんな事はさておきだ…
麟「勇儀、頼みがあってここに呼んだんだ」
勇「あ、すっかり忘れてたよ。頼みってのは?」
麟「実は…」
~少年、説明中~
勇「なるほどね?はははっ!愛しい人からの頼みを断るあたしじゃないよ!麟の頼みなら喜んで引き受けるさ!」
麟「そいつは頼もしい限りだ。パルスィもお願い出来ないかな」
パ「ええ、構わないわ?貴方は本当にお人好しね」
麟「俺と同じ苦しみを味わってる奴を救いたいと思っただけだ」
さ「兄さん…♪」 ギューッ
麟「あらら…」
勇「いったい何があったんだい…」
(羨ましいねぇ…)
さ「ふっ…」 ニヤニヤ
勇「こ、こんのぉ!?」
パ「はぁ…力が満ちていくわ!」
楽しそうだなぁこいつら。
そんなこんなで、地底の皆ともお別れの時間がやってきた。
地上に戻ると聞いて、地底の妖怪達やキスメ達も駆け付けてくれた。
麟「わざわざ来なくてもよかったのに」
キ「お別れも無しじゃ悲しいもん」
ヤ「またいつでも遊びに来てよ!」
「麟さんならいつでも大歓迎だよ!」
「今度、うちの温泉に是非来てくれよ!」
「美味い飯作って待ってるよぉ」
「今度は地上の友達も連れて来い!全員もてなしてやるよ!」
本当に…いい人達に出会えたな俺は。
泣きそうだ…
麟「…ッ 皆ありがとう。」 ポロッ
・涙を少し流す
勇「ほら泣くんじゃないよ!」
パ「まったく…」 クスクス
麟「…よし!皆、また会おう!」
皆『またいつでもおいで!!待ってるから!』
麟「あぁ!(ザッ) 華月麟、行きます!!」 ドンッ!! ギャウッ!!!
俺は勢いよく飛び立ち、旧都を後にした!
勇「また地底に遊びにおいで〜!!」
こ「今度、遊びに行くね〜!」
さ「私も会いに行きますから〜!」
お燐・お空「「(あたい)私達も会いに行くよ〜!」」
皆が俺を見送ってくれていた。
麟「…あぁ!また来るさ!」 キィィィィィン!!!
そのまま俺は地上へと続いている大きな穴から外に出て、博麗神社へと向かった。
~博麗神社~
ガゥッ!! スタッ
麟「ただいま〜」
魔「お、帰ってきたか麟!」
おっと?意外な奴が出迎えてくれた。
霊「あら麟、おかえりなさい」 ニコニコ
…霊夢も来てくれたけど、あの笑顔はヤバい予感。
麟「…なんか怒ってたりする?」
霊「そんな事無いわ…なんて言うとでも思った!?当たり前でしょう!貴方、地底でなんてことしてくれたのかしらねぇ!?」 バッ!!
そう言って、霊夢は新聞を見せてきた。
[文々。新聞 号外]
華月麟、地底の鬼〖星熊勇儀〗との決闘に勝利!
と書かれていた。
文の奴、どうやら求婚の話は約束通り書かないでくれたようだ。
それでも霊夢は怒り心頭だ…
霊「またあんたは厄介な事して来てくれたわね!?」
麟「ご、ごめんって…地底でお土産の団子を沢山買ってきたから許してよ…」
・団子を差し出す
これでダメならもう諦めよう…
霊「なら仕方ないわね♪今回だけよ?」
・嬉しそうに受け取る
許すんかい!!そして、嬉しそうに受け取るんかい!!
魔「霊夢も何だかんだ麟に甘いよな」
霊「そ、そんな事ないわよ?!」
いやどう見てもそんな事あるだろうが。
逆に何をどう見たらそんな事無いって言えんだよ。
麟「とりあえず地底では色々あったから、ゆっくりお茶でも飲みながら話すよ」
魔「待ってました!霊夢、私の分の茶も出してくれだぜ!」
霊「はいはい…」
・呆れてはいるがどこか嬉しそう
俺は地底であった出来事を、お土産の団子を食べながらのんびりと霊夢達に話した。もちろん勇儀との決闘や地霊殿での出来事を話せる所は話した。
…ちなみに勇儀の求婚と温泉での件、さとりとこいしが義妹みたいな存在になった話は流石にヤバいと思ったので言うのはやめておいた。
だが俺達はまだ知らなかった…
裏では、ゆっくりと新たな異変が動き出していることに…
~冥界~
?「ふふふ…」
スタッ
?「幽々子様…全て手筈通りです…」
幽「…始めましょうか、妖夢」
妖「はっ!」
幽「生命ある者の訪れぬ冥き地で…」
「「「亡霊の宴を」」」