(なんで丁寧に言う?)
(スペルカードが全部売れたので、ミケは妖怪の山へ帰りました)
~次の日~
チュンチュン…
麟「(サッサッサッ…)結構暖かくなってきたな…もうすぐリリーの出番だな?」
だんだん幻想郷の気温も暖かいものとなってきており、春がもうすぐやって来るというのを肌身で実感していた。
タッタッタッタッ…
麟「うん…?」
ザッ…!!
『り、麟さん…!!』
麟「はいはい、何でしょうか?」
人里の者が1人、慌てた様子で博麗神社へとやって来た。どうやら何か悩みを相談しに来た…というわけでもなさそうだ。
『ひ、人里が大変な事になっているんです…!』
麟「…なんだと!?」
その一言に、俺は驚愕するしかなかった…。
~人里~
ザワザワ…
『くそっ…誰がこんないたずらを…!?』
『おい!商品がいくつか足りねぇぞ!?』
『この落書き…誰だやったのは!』
『うちのお店の看板が壊されてるわ…!?』
麟「…うわぁ、ひっどいなこれは…」
すぐさま人里へ駆けつけると、事の重大さが更に認識させられた。
・人里の建物という建物に書かれた大量の落書き
・売り物であるはずの物がぐしゃぐしゃにされ、売り物としての価値が無く泣てしまった物たち
・盗まれた商品の数々
・壊された看板
目に見えるだけであまりの量の被害が里では広がっていた。
麟「一体…何があったんですか?」
『分かりません…。ただ、朝起きていつも通りに店開きをしようと思ったらこの始末で…。しかもうちだけじゃなくて皆こんな様子なんです…!』
麟「…つまりは昨日の夜に犯行を?」
『それも考えましたが…店を閉める時は商品も片付けるので、考えられないかと…』
麟「…そうか」
と、被害者の店主と話し合っていたその時だった
『あぁっ!?また商品が盗まれた!!誰だ盗んだのは!!?』
『ちょっと!?落書きが増えてるんだけど!!』
『また商品が壊されてる!?』
麟「…ん!?」
人里の皆が被害の後片付けに追われているのに、いつの間にか更に被害が拡大していた。
『お前か!?やったのは!』
『こっちだって後片付けで忙しいんだ!んな事するわけないだろ!?』
麟「おっと…マズいな?」
このまま見物だけをしていると、人里の皆が喧嘩を始めて更に混乱が生じる…。仲介役として俺が割り込まなくては。
スタスタ
麟「すみません」
『『あっ、麟(さん)!』』
麟「話は全て聞かせてもらいました。これは持論なのですが…おそらく里に居る皆さんは今回の件には一切関係していないと思います」
『な、なんでそう言い切れるんですか!?』
麟「人里にはこれだけの人達がいるんです。そう簡単にはこんな事は出来ません、落書きを覗いてはね」
『じゃ…じゃあ誰がこんな事を…!?』
麟「おそらくは…妖怪ら辺の者達でしょう。確証は持てていませんが…」
『いや…あんたの言う事だ、俺は信じるぜ!』
麟「あ、そうですか?では今後の方針を少し話したいので…集まってもらえますか」
『あ、ああ…』
そして俺は、今回の事件を早急に解決すべく人里の皆にお願いしたのは
『『『人里はいつも通りの日常を送れだって!?』』』
麟「はい」
『な、何を考えてるんだあんたは!?それじゃあさらに被害が…』
麟「それは承知の上です」
『私達はどうなってもいいと言うの!?』
『まあ待てって!騒ぐのは彼の考えを聞いてからにしろ!』
麟「どうも…。では、何故いつも通りの日常を送れと言ったのかお答えします。それは、犯人をおびき寄せる為には、どうしてもいつも通りの日常を送るしか方法はないのです」
『じゃあ…そのせいで出た損失はどうするつもりだ!』
麟「俺が全額払います」
『なっ…!?』
ドヨッ…!!
ザワザワ…
その覚悟が決まりに決まった一言に、人里の皆はどよめいていた。
『あんた…本気で言ってるのか…!?どれだぇの被害が出ているか分かって…』
麟「分かってますよ?もちろんその分の損害額も払います」
『なにっ!?』
麟「貴方達には2つの選択肢しかありません。1つ・このまま被害を増やし続ける。2つ・多少の被害は覚悟で、俺が犯人を退治するまで我慢。それしかないんです」
『背に腹は代えられないって事か…』
麟「そうですね…でも約束します。早急にこの件は解決すると!」
『そうか…なら俺達の答えは1つだよ!』
『『『麟(さん)、よろしくお願いします!』』』 ペコリ
麟「…ありがとうございます」
本当なら、これ以上の被害は出したくないだろうに…。でも皆は覚悟を決めてくれた…ならば俺がやる事は…
麟「狩りの準備だ…!」