~天狗の里~
ザワザワ…
麟「…」 スタスタ
『お、おい…華月麟だぞ…?』
『今回は何しに来たんだ…?』
麟「はぁ…やれやれ…」
人里に被害をもたらした者を狩る為、必要な人材を集めにまずは天狗の里へとやって来ていた。しかし相変わらずここでの目線はくるものがある…あの時のトラブルがいまだになって引っ張られているのだから。
龍「これはこれは…麟君じゃないか」
麟「久しぶり、龍さん」
ちょうど会いたかった天狗の長に出会えた、これは好都合。
麟「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
龍「そうなのかい?まあ、立ち話もあれだからそこの茶屋で飲みながら話そうじゃないか。私のおごりだ」
麟「あざ~っす!」 ペコリ
『(コトッ)ごゆっくりどうぞ~♪』 スタスタ
龍さんのおごりで団子とお茶に俺はありついていた。
麟「(ズズズッ…)ふぅ…」
龍「(パクッ)それで…(モグモグ)ここへは何しに来たのかな?」
麟「単刀直入に言わせてもらう、椛を数日貸してくれないか?」
龍「ブッ!?本当に直入で言い切ったな…?なんだって?椛を貸してほしい?」
麟「そうだ」
龍「それまた急にどうして…」
麟「人里で厄介なトラブルが発生した。相手は姿を見せずに人里へ甚大なダメージを与えられる奴なんだ」
龍「姿を見せずに人里へ被害を与える…!?そんな事がで出来る者なんているのか!?」
麟「さあね…。とにかく、千里眼と相手の居場所を探知する能力を兼ね備えている椛がどうしても必要なんだ…!」
龍「何故…そこまで焦っているんだ?」
麟「だって…」
龍「だって?」
麟「今は霊夢と紫さんが居ないんだよ!?もしこのタイミングで帰って来られたら俺が怒られるし…そんなのは絶対御免だ!」
龍「あら~…意外と可愛い理由だね」
麟「それと…この世界のルールは、人里への手出しはご法度って決まっているからね。それもあるよ」
龍「(ズズズッ…)そうかい」
麟「ダメかな」
龍「君が椛をそこまで信頼しているのであれば、差し出さないわけにはいかないな。椛!話は聞いていたな!」
スタッ!!
椛「はっ!!ここに!」
麟「うお!?いつの間に!?」
椛「我々下っ端天狗は、上の者に呼ばれたらすぐに参上出来るよう鍛えているのです!」
麟「すげ~…」
もはや忍者みたいですなこれは…。
龍「椛、お前に任務を与える。麟君の活動に協力してあげなさい。そして、任務が完了するまでは麟君の指揮下に入っているように!」
椛「はっ!」
麟「龍さん、椛、ありがとう」 ペコリ
龍「気にすることも頭を下げる事も無い、あの時の騒ぎ対しての贖罪みたいなものだからな」
麟「あ…まだ気にしてたんだ…」
龍「あれ以降、月一で星熊勇儀殿と伊吹萃香殿が視察しに来てな…」
麟「胸中お察しします…」
つまり、俺に協力しないと龍さんは八つ裂きにされるわけか…かわいそうに…。
麟「よし…これで1人目、次は迷いの竹林だ!行くぞ椛!」 ドウッ!!
椛「はいっ!!」 ドウッ!!
龍「気を付けるんだぞ~!」
次のメンバーを勧誘する為、俺と椛は迷いの竹林へと直行した。
龍「それにしても…まさか博麗の巫女が居ない時を狙って事を起こすとは、なかなかの策士家のようだが…どうやら怒らせた相手を間違えてしまったようだな…」
~迷いの竹林~
麟「お~い影狼~!どこにいるんだ~!?」
椛「影狼さ~ん!」
次に、影狼の助力が必要なので迷いの竹林へとうやって来たのだが…どこにもいない。
麟「おっかしいなぁ…いつもならすぐ見つかるのに…」
椛「どこに居るんですかね?」
ガサガサ…
麟「ん!?」
椛「…!」 ズア…!
・抜刀、臨戦態勢
ヒョコッ
影「はいは~い、私を呼んだかしら?」
茂みの中から影狼が出て来た。
麟「よかった、すぐに見つかってくれて…」
影「なんだか慌てていそうな感じだったけど、どうかした?」
麟「詳しい話は永遠亭でするから、着いて来てくれないか?」
影「え?べ、別に構わないけど…」
麟「じゃあ、永遠亭に向かおう」
椛「はい、すぐに行きましょう!」
影「???」
次なる物を手に入れる為に、永遠亭へと俺達は向かった。