「おい…そろそろ離れろって…」
「あらら、随分と懐かれちゃったのかしら?」
「いや、本当に申し訳ないと思っているから離したくないんじゃないですか?」
なんか話し声が聞こえる…。あれ?私…さっきまでどうしてたんだっけ…確か人間にナニかされて・・・その後の記憶がない…?
スター「う、うーん…はっ!?(ガバッ!!)こ、ここはどこ!?」 キョロキョロ
麟「あ、起きたか」
スター「あ、あの時の人間!?」
サニー「う、うーん…」 ムクリ
椛「おや?もう1人もお目覚めっぽいですね」
スター「へ…?(チラッ)サ、サニー!貴女大丈夫…!?」
サニー「う、うるさいなぁ…(ズキズキ)頭痛い…」
麟「あーすまん…少し力加減ミスったかも?」
サニー「げっ!化け物!!?」
麟「失礼な奴だな貴様!?」
人を見るなり化け物呼ばわりだと!?なんだこの礼儀を知らない失礼な妖精は?!
スター「あ、あれ…?ルナは?」
サニー「あれ…?ルナがいない…」
影「ルナ?あぁ、ルナチャイルドとかいう白黒の妖精さん?」
スター「ル、ルナはどこ!?」
椛「そのルナチャイルドなら、麟さんを見れば分かるわ」
スター・サニー「「え…」」 チラッ
椛に、麟の方を見てみろと促された妖精2人は言われた通りに麟の方へと視線を向けると
ルナ「…」 ギュー…
麟「…こりゃ、まだまだこのままの状態が続くかも」 ルナナデナデ
影「やっぱり気に入られたんじゃないの?」
麟に抱きついたまま離れないルナチャイルドの姿が。
スター「な、何してるのよルナ!?」
サニー「なんか人間に引っ付いてる!?」
麟「なぁ2人共、この子をなんとかひっぺがせない?さっきからずっとこの調子で…」
ルナ(ギュー…)
スター「いやぁ…そんな事言われても…」
サニー「ルナ、1回そのハグをやめなよ…?」
ルナ「やっ…!」 ギュー!!
麟「あれ…なんか抱きしめる力が強くなった」
椛「逆効果じゃないですか」
ルナ「もっとナデナデして…」
麟「えぇ…?「早く…」はぁ…仰せのままに」 ナデナデ
影「あらぁ…完全に懐かれてるじゃない…」
ルナチャイルドは、何故か麟に懐いた…のか?
麟「あ、そうだ…改めて自己紹介をさせてもらう。俺は麟、華月麟だ。博麗の巫女代理を務めている」
椛「私は犬走椛」
影「私は今泉影狼よ♪」
スター「ス、スターサファイアです…」
サニー「サニーミルク…です」
ルナ「ルナチャイルド…」
麟「よく出来ました」
何この幼稚園児と絡んでるような会話。
スター「えっと、麟さん…だっけ?聞きたい事があるんだけど…」
麟「なに?」
スター「なんで…私達三月精を殺さなかったの…?」
麟「え?」
スター「だから…なんで私達を殺さなかったの…!?」
麟「なんでって…別に退治が本来の目的であって、始末が目的ではないからね」
スター「でも…私達は幻想郷のルールを破っちゃったんでしょ…?」
サニー「それも人間の里にイタズラしちゃった…」
ルナ「しかもいっぱい…」 ボソボソ
麟「別に…人里の誰かが死んだ訳でもないし、ちゃんとお仕置きさえすれば良いと思ったんだけど…」
ルナ「お兄さん…優しい…」 ボソボソ
耳元でボソボソ喋られるからくすぐってぇっ…!
麟「それに、ルナからイタズラをし始めた経緯とかも聞かせてもらったしね。霊夢が不在のタイミングを狙うとは…イタズラをする時の思考回路はなかなかに賢いみたいだな」
サニー「でも結果的にはこうなっちゃったからなぁ…」
麟「それは、お前らの思考回路がまだまだ子供だったというだけだ」
スター「私の計画は完璧だと思ったのに…」
麟「実害を出したのが過ちだったな」
建物とかに落書きなんかしたら、すぐバレるに決まっているだろうに…。そこら辺は一切考えなかったのだろうか?まあ、そんなことはどうだっていいのよ。
麟「さてと…無駄話はここまでにして、そろそろ本題に移ろう」
ルナ「本題…?」
麟「お前らは人里に数え切れないほどのイタズラをした。その被害は笑える量を遥かに超えている…なんたって金銭的被害も出ているんだからな」
スター・サニー・ルナ「「「はい…」」」
麟「そこでお前達には罰として、人里の後片付けを手伝ってもらう。そして、皆の前でちゃんと謝罪しろ」
スター「で、ですよねぇ…」
サニー「そうなって当たり前だもんね…」
ルナ「…ごめんなさい」
麟「後悔したって、やっちまった事は取り消せない。しっかり反省して、皆のお手伝いをするんだな」
スター・サニー・ルナ「「「はぁい…」」」 シュン…
麟「それと、あの大木からも出ていってもらう」
スター「え!?なんでよ!!」
麟「しばらくお前らは俺の監視下に置かせてもらう。これ以上被害を増やしたくないのでね」
サニー「うぐ…正論すぎる…」
ルナ「でも…しばらくしたら帰っていいの?」
麟「いや、もうあの大木には住ませない」
ルナ「えっ…」
スター・サニー「「えーっ!?」」
麟「その代わり!…博麗神社の後ろに、魔法の森にあった大木よりももっと太くてデカイ大木があるから、そっちに引っ越すといいよ」
スター「えっ…いいの…!?」
麟「その方が俺も監視が楽だし、お前ら3人は住む場所が手に入る。まさに?」
椛・影「「WinWinってやつ〜♪」」
麟「その通り!」
さすがに奪うだけ奪って捨てるのはまさに畜生とやる事だからな…俺はそこまで畜生でもないつもりだ。
サニー「り、麟さんがそれでいいなら…」
スター「私達も特に…」
ルナ「文句は無い…」 ギュー
麟「…ルナはいつまで抱きついてんの」
ルナ「お兄さんの手…落ち着くから…」 キュルン
・上目遣い
麟「…しょうがないなぁ」
影「チョロ…」
椛「チョロすぎますよ麟さん…」
麟「…うるへぇ」
こういう上目遣い的な顔されると弱いのよあたし…。
麟「…とにかく善は急げだ。さっさと人里の後片付けに行くぞ、お前ら3人の謝罪も一緒にな!」
スター・サニー「「は、はいっ!」」
ルナ「はぁい…」
人里の皆に報告する為、そして本人達からちゃんと謝罪させる為、俺達は人里へと向かった。