麟「ぶぇぇっくしょい!!」
霊「ちょっと!?クシャミするなら手で塞ぎなさいよ!」
麟「悪い悪い…」
月で言えばもう4月の頭になっていた。
俺の世界では4月には桜が咲き乱れていてもおかしくない季節なのに、外では雪がひっきりなしに降り続いていた。
幻想郷ではこれが普通なのか?
麟「幻想郷はいつになったら春が来るんだ?もう桜が見れてもおかしくないのに」
もしかしたら異変だというのに霊夢ときたら…
霊「そうねぇ〜あーん」 (。・н・。)パクッ
呑気にこたつの中でミカンを食い…
ズズズズズッ…
…呑気にお茶を飲んでやがる。
ガラッ!
急に襖が勢い良く開いた。現れたのは…
魔「よう、霊夢に麟!」
魔理沙と…
チ「…」 プラーン
魔理沙に首根っこ捕まえられたチルノだった。
…何この光景。
麟「魔理沙…何それ?」
魔「そこでチルノの奴を捕まえたんだよ!」
チ「はーなーせー…」 ジタバタ
霊「あら、いらっしゃい魔理沙。本当に妖精って油断するとどこにでも湧くのよね。てか、寒いからそこの襖閉めてよ」 モグモグ
魔「ぐぬぬぬ… 見ろ!この真っ白な雪景色を!もう春なんだぞ!?それなのに雪の妖精やら妖怪やらがうじゃうじゃと元気よく動き回ってやがる!明らかな異変なんだせこれは!?いい加減認めたらどうなんだ!?」
やっぱり魔理沙の言う通り、この異常な雪は異変によって引き起こされたものなのか?だとしたら、誰が何の為にこんな事を…?
それなのに霊夢は…
霊「はいはいそーですねー」 ズズズズズッ
…うるせぇなお茶飲む時の音が。
魔「異変解決が巫女の仕事なんじゃ無いのか?!」
霊「…」 モグモグ
麟「でも魔理沙、これが異変って確証はあるのか?」
そうだ、異変の確証さえあれば霊夢だって動くはずだ。
魔「それは…わかんないけど…」
麟「(ガクッ)それじゃ、いくら異変だって騒いでも意味ねぇじゃねえかよ!」
魔「うるせぇ!」 ブォンッ!!
麟「…あ」
チ「ギャアァァァァァァァァァァァァァッ!?」 ドサッ!!
チルノが捨てられたァ!この人でなし!
霊「…」 ヌクヌク
魔「あぁ、そうかよ!なら私1人でこの異変を解決してやるからな!後でこれが異変だった場合ちゃんと謝ってもらうからな!」 ガシッ!
麟「待て魔理沙!」
魔理沙が飛び立つ前に引き止めた。
魔「なんだよ!?」
麟「俺も行くよ」
霊「…」 ピクッ
魔「麟は私の事信じてくれるのか?」
麟「まぁ必ずしも異変とは限らないかもしれないけど、調べる価値はあると思うからね。だから俺も行くよ」
魔「流石、麟だぜ!!話が分かる奴だぜ、どっかの誰かとは違ってな!」
霊「…」 モグモグ ズズズズズッ
霊夢は多分…動かないだろうな…
麟「んじゃ霊夢、俺は魔理沙とこの異常気象について調べて来るからゆっくりしててよ」
霊「あっそ」
冷たい返事だなぁ…
魔「早速行こうぜ麟!」 ビュン!!
魔理沙はそう言うと、俺を置き去りにして飛び去った。
麟「おい待てよ!?霊夢、行ってきます!あ、チルノ大丈夫だったか?」
チ「麟〜…後で魔理沙の奴に怒っといてよ〜…」 ギュー
麟「ヒ、ヒエヒエ〜ッ!?」 ブルルルルッ!!
チルノに駆け寄るとチルノは俺に抱き着いてきた。
あぁ…体温が奪われていく〜…
霊「…」 ジー
後ろから冷たいキンッキンの視線も感じるけど知らんぷりしておこう。
麟「分かった分かった、後で言っといてやるからな。ほらチルノも部屋の中に上がりな」 ナデナデ
チ「へへっ♪麟はやさしい奴だな!」 スタッ
霊「ちょっと…寒くなるでしょうが」
麟「たかが1人くらい良いだろうが。チルノ、霊夢に迷惑だけはかけるなよ」
チ「あたいは天才だからね!それくらい分かってるわ!」
ぜってぇ分かってねえんだよなこいつ…
まぁそんなことはどうでもいいんだよ、魔理沙を追いかけないとな。
麟「んじゃ今度こそ行ってきます! 華月麟…行きます!」 ガゥッ!!!
俺は博麗神社を後にして魔理沙の後を追った。
霊「麟のバカ…たまには一緒にゆっくりしてくれればいいのに…」
チ「なんだ?霊夢、麟が居なくて寂しいのか?」
霊「そんな訳無いでしょう!変な事言うと追い出すわよ!」
ピシャッ!
~幻想郷上空~
キィィィィィン…
麟「待てよ魔理沙!早くすぎるって!」
やっと魔理沙に追いつく事に成功した。
魔「すまんすまん、善は急げって言うだろ?」
麟「言うけどよ…で?これからどうするんだよ」
魔「まずは情報を集めようと思うんだぜ」
麟「あてはあるのか?」
魔「とりあえず1人で情報提供者が見つかったけど…どうやらやる気満々だな」
麟「んあ?何の事…ってあいつは?」
?「ふふふふふ…!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
目の前には魔理沙の言う通り、やる気満々の妖精が待ち構えていた。
魔「冬の妖精レティ・ホワイトロック!冬が長く続いているから嬉しくてしょうがないだろうな」
レティ「ふふふ!今年の幻想郷の冬はとても長いわ!もっともっと雪よ積もれ!」
確かに嬉しそうだな、レティって妖精は。
でも…
麟「おい、レティって妖精さんよ。なんで春が来ないか知ってたら情報を提供して欲しいんだが?」
レティ「知らないわ〜」
麟「そうか…なら退け!!!」 バッ!
・指を構え
レティ「えっ?」
魔「ん?」
麟「ふん!」 キュィィィィン…ズガァォン!!!
グォォォォォォォォォォォォォッ!!
レティ「ええええ!?」
ドカァァァン!!
レティ「あ〜れ〜!!!?」 ヒューン
邪魔だったので速攻倒した。
魔「あら〜…何もする暇も無くやられちゃった…」
麟「ったく…こんな事で時間は使ってられないっての」
パシャッパシャッ!!!
…また聞き覚えのあるシャッター音がした。
麟「またか…」
魔「あ、お前は…ブン屋の…」
文「私こそ、清く正しい射命丸あ…」
麟「うるせぇぞ文」
文「ちょっ…自己紹介は最後まで言わせてくださいよ…」
麟「何の用だ、手短に言わないと身ぐるみ剥ぎ取って唐揚げにするぞ」
文「やだ…///麟さんたら大胆ですね///」
麟「顔を赤らめるな、気持ち悪い」
魔「天狗の唐揚げなんて食いたくないぜ」
文「お二人共辛辣ですね〜」
麟「それで何なんだ文」
文「ふふん…この異変の犯人知りたいでしょう?」 ニヤニヤ
麟・魔「知ってるのか!?」
文「知りません!」 キリッ
麟「(ブチッ…)じゃあ消えろ!!」 バキィッ!!!
文「ごっふぅ!!?あ〜!?」 ヒューン!!
イラついたので思い切りぶん殴って、地面に叩き落としてやった。
魔「また犠牲者が出ちまったぜ…」
麟「それで…どこから行く?」
魔「とりあえずアリスの家にでも行くかだぜ!」 ビューン!!
麟「分かった!」 ガゥッ!!! ギュン!
俺達は情報を集める為にアリスの家へと向かった。