華月麟の幻想記   作:華月麟

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外の世界からの来客

リリー

「は~るですよ~!♪」 ピュ~ンッ

 

 

幻想郷は寒い冬がついに明け、美しい桜たちがあちらこちらを鮮やかに色付けしていた。春告精のリリーホワイトも、上機嫌に春の到来を皆に告げている。

 

スタスタ

 

?「もう、桜が咲く時期なのね。えっと、博麗神社はと…(キョロキョロ)あ、あそこか」 スタスタ

 

1人、幻想郷ではあまり見ないであろう服装の少女が博麗神社へと向かっていた…。

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

リリー「麟さん!は~るで~すよ~!♪」

 

麟「は~るで~すか~?♪」

 

リリー「は~るで~すよ~!♪」

 

麟「そっかそっか♪んじゃ、リリーももっと春を告げて来な♪」

 

リリー「は~い!」 ピュ~ンッ

 

リリーは元気よく、まだ春を告げていない場所へと飛び去って行った。

 

霊「(スタスタ)もう春なのねぇ…早いなぁ」

 

麟「な、それは俺も思ったよ」

 

霊「まあ…麟と一緒に春を迎えるのも悪くないけれどね」 ポスッ

・麟に寄りかかる

 

麟「そいつはどうも」 

 

時が流れるのは年を取るごとに早く感じるとはよく聞くが…まったくその通りなのかもしれないな。

 

 

ザッ!!

 

?「お久しぶりね霊夢っち!!」

 

 

麟・霊「「ん?」」

 

なんか厄介そうな声が聞こえて来たぞ?

 

?「(スタスタ)相変わらず幻想郷は楽しい所ね♪」

 

霊「あら…あんたが幻想郷に居るって事は、外の世界でのあんたは寝てるって事なのね?」

 

 

 

 

「「菫子」」

 

 

 

 

菫「正解だよ霊夢っち♪」

 

霊「その呼び方…私は気に入らないんだけど?」

 

菫「いいじゃない親近感あって♪(チラッ)あ、久しぶり…麟…」

 

麟「…おう」

 

 

彼女の名前は『宇佐見菫子(うさみすみれこ)

ある時、どういうわけか幻想郷の存在が記された書物を外の世界で発見した菫子。その内容が真実か否かを暴く為にパワーストーンという物を幻想郷に放って、〖常識と非常識の結界を破綻させ、幻想郷を内側から破壊させよう〗というかなりヤバい目論見を立て、幻想郷を破滅の危機に陥れたなかなかにヤバい奴。

 

しかし、八雲紫・摩多羅隠岐奈がいち早くパワーストーンの違和感に気づき、結界が破壊される前にボールを集めた者を外の世界に送り込む事で、大結界の破壊を防ぐことに成功する。そしてこれを皮切りに〖菫子〗と〖幻想郷を生きる者達〗の全面戦争が勃発した。

 

菫子も幻想入りした事で能力を獲得しており、霊夢達を大いに苦戦させたが…〖幻想郷〗という"我が家"を破壊されそうになった華月麟がこれに激高、ネメシス 基 死神・スカルハートとして菫子と〖互いの生死を賭けた最後の対決〗を繰り広げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~オカルトボール異変~

 

 

ヒュゥゥゥゥ…スタッ…!!

 

麟「見つけたぞ…宇佐美菫子!!」 オォォォォォォォォォォォォッ…!!!

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

菫「か、華月麟…!!?」 ガクガク…

 

麟「貴様のせいでいくつの場所が巻き込まれた!貴様のせいでどれだけの人間や妖怪達が巻き込まれた!!?」

 

菫「わ、私はただ…興味本位で…!」

 

麟「全ての始まりはその興味本位から始まったんだ!貴様という存在を…この異変の元凶を…今ここで消し去る!潔く、この幻想郷で死ぬがよい!!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

菫「こ、こんな所で死ぬわけにはいかないのよ…!!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、霊夢達はなんとか麟を静止して、菫子を殺さぬように諭した。皆から諭された麟は、菫子を殺しはせずに外の世界へと返してやったのだ。

 

ちなみに…麟が誰かを本気で始末しようとしたのは、正邪以来の事であった。

 

そして更に不思議な事に、これも幻想郷入りした影響なのだろうか…?今の菫子は、外の世界で寝ている間だけは幻想入りする事が可能となったのだ。

 

しかも、夢の中での弾幕ごっこにて負った傷は外の世界の肉体にも反映されている様子である。

 

……もし夢の中で死んだ場合、どうなるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

麟「どうだ?幻想郷の居心地は」

 

菫「す、すごく楽しいです…」 ギクシャク

 

菫子はあの一件以来、麟に本気で殺されかけたのがトラウマになり、麟と会話をする時は少しギクシャクしてしまっている。

 

霊「あはは…まだあの一件を引きずっているの?」

 

麟「別れる前にツーショット写真撮ったのに?」

 

菫「そ、そんな事言われても…怖いものは怖いのよ…!」

 

どうやら精神的に相当キているのだろう。

 

麟「自業自得だ、次は無いからな?」

 

菫「も、もう二度とあんな事しないわよ…」 ストンッ

 

菫子はそう言うと、霊夢の隣に座りながら

 

 

菫(ズズズッ…)

 

 

茶をすすった。

 

霊「で、あんたはただ博麗神社へ遊びに来たの?」

 

菫「ううん、ちょっと麟にお願いしたい事があって…」

 

麟「俺に?」

 

菫「う、うん…」

 

麟「俺に何を頼みたいんだ?」

 

菫「その…」

 

 

 

「「私の彼氏役を演じて欲しいの!」」

 

 

 

麟・霊「「…は!?」

 

菫子は、麟にとんでもないお願いをするのであった。

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