華月麟の幻想記   作:華月麟

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大騒ぎ

キーンコーンカーンコーン

 

先生『おっ、鐘がなったか。お前ら、これから春休み突入だ!問題を起こさない程度に楽しめよ!」

 

皆『はーいっ!』

 

菫「はーいっ。はぁ…やっと終わったわ」

 

なんで終業式ってのは毎回毎回、役にも立たない事ばかりを長い時間かけて話すのかしら…。その長々とどうでもいい話をする時間を無くせば、もっと早く終業式は終わるじゃないのよ…。

 

ザワザワ…

 

菫「ん…?」

 

なんか教室がざわついてるような…?

 

女子生徒『ねえ、なんか校門前に人だかりが出来てない!?』

 

『ほんとだ!しかもあれって私達より先にホームルームを終わらせたクラスの皆だよね?』

 

『校門前で何かやってるのかな?』

 

菫「ちょっとごめん…私にも見せて」

 

菫子が、窓際に出来た人だかりを押しのけて外を見ると…

 

 

『『『きゃーっ!!!♪』』』

 

 

なにやら校門前では黄色い悲鳴が聞こえて来た。

 

菫「…何事?」

 

菫子が、校門前で何が起きているのか考えていた時

 

 

ドタドタ!!

 

バンッ!!

 

 

『ねえねえ皆!』

 

 

1人の女子生徒が物凄い興奮状態で菫子に教室へとやって来た。

 

菫「ど、どうしたの?そんなに興奮して…」

 

『今さ、校門前にすっごいイケメンが立ってるんだって!皆も見に行こうよ!』

 

ザワッ!!

 

『マジで!?』

 

『ウチらも早く行こうよ!』

 

ドタドタ!!!

 

イケメンというワードに惹かれた女子達は、董子を教室に置き去りにして校門へと猛攻を始めた。

 

ヒュゥゥゥゥ…

 

菫「すっごいイケメン…まさか!?」 ダッ!!

 

菫子は、校門前にいるイケメンが誰なのかすぐさま理解し、皆の後を追うように校門前に向かった。

 

 

 

 

 

~校門前~

 

 

 

ザワザワ

 

麟「…なんか、あいつを待っている間にすんごい事になっちまったな…」

 

 

 

現在進行形で俺は、なかなかの数の女子高生たちに囲まれている状態である。

 

『ねえねえお兄さんはなんでここにいるの!?』

 

『誰を待ってるんですか!?』

 

『電話番号とか教えてもらってもいいですか!?』

 

大量の質問攻めもトッピングである。

 

麟「あはは…俺はこの学校に在学してる女子を1人待っている最中でね」

 

『この学校の生徒に、こんなイケメン彼氏を持っている奴が!?』

 

『誰よそいつ!?』

 

なんだか青春って感じの雰囲気を感じるな、悪くは無い。

 

 

ダッダッダッ…!!

 

菫「はぁ…はぁ…はぁ…!」

 

 

ズザザザァァァァッ!!!

 

 

麟「ん?」

 

誰かが物凄い勢いでこちらへとやって来た、お待ちかねのあいつが来てくれたかな?

 

 

菫「…あ」

 

麟「あ…」

 

メトメガアウ…

 

菫「げっ…!?」

(やっぱり麟だった~!?)

 

 

 

麟「おぉ!菫子、待ってたぞ!」

 

 

 

皆『『菫子!?』』

 

ザワッ…!!

 

麟が菫子を見つけるなり彼女の名前を呼ぶと、周りの生徒達がざわつき始めた。

 

『あの菫子にイケメン彼氏が…!?』

 

『つまりこの前見せてくれたツーショット写真は本物…!?』

 

『何かの間違いであってほしいっ…!』

 

ザワザワ…

 

菫(あのバカぁ…!私が悪目立ちするじゃない…!)

 

 

麟「いやぁ終業式が終わる30分前に着いちまったから、暇だったんだよ」 スタスタ

 

麟はゆっくりと菫子の元へと歩み出す。

 

菫(だ~っ!?///今はこっち来んなぁ~っ!!!///)

 

 

手ギュ

 

 

麟は菫子の手を優しく握り

 

麟「ほら、せっかく彼氏が日本に帰って来てやったんだ!色々と変わったこの国を案内してくれよ!」

 

と、帰国したての青年彼氏役を演じる。

 

菫「うえっ…!?///」

 

 

『『『きゃーっ!菫子が彼氏とおデートだーーーっ!!』』』

 

 

周りの女子達は大盛り上がり!

 

『ねえねえ菫子!彼氏とはどうやって知り合ったの!?』

 

菫「えっ…!?///それはそのぉ…///」

 

『私達より先に彼氏を作るなんていけ好かないなぁ!♪』

 

菫「そ、そんなことないでしょ!?///」

 

『羨ましいなぁ…背が高くてイケメンそうだし…』

 

菫子は他のクラスメイトに質問攻めでもみくちゃ!

 

麟「ふふっ」

(菫子にも…友達がたくさん出来たようでよかったよかった)

 

昔の菫子は他人になんか興味ない!って感じの女子高生だったからな、そう考えると随分変わったものだ。

 

『お兄さ~ん!そのサングラス取って~!』

 

麟「サングラスを?いいよ」

 

菫「わーっ!!?///取っちゃダメーッ!!!///」

 

 

スッ…

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

麟「これでいいかな?」 キラッ☆

 

 

『『『あーっ!!!♡』』』

 

 

菫「も~…」

(面倒な事になるじゃんこれぇ…)

 

『なんで目が蒼いんですか!?♡』

 

麟「生まれながらの体質ってやつかな?」

 

『どうして髪をそこまで伸ばしてるんですか!?♡』

 

麟「昔から長い髪に憧れてたんだよ♪」

 

麟は淡々と生徒達の質問に答えていく。

 

菫「…」

 

置いてけぼりの菫子君。

 

麟「…おっといけない、俺は彼女とこれからデートだからもうお暇させてもらうよ♪」 グィッ

 

菫「[グイッ]うわぁっ!?いきなり引っ張らないでよ!?」

 

麟「だって、さっさと逃げないと…」

 

 

『『『待ってお兄さ~ん!♡』』』 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

菫「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

麟「あいつらに捕まるぞ!」 ダッ!!

 

菫「も~!なんでこうなるのよ~!!!」 ダッ!!

 

 

菫子との生活は、初っ端から大波乱になりそうだ。




元ネタは五条悟です
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