華月麟の幻想記   作:華月麟

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菫子と生活・2

~菫子の家(マンション)~

 

 

ガチャ

 

菫「ただいま~」

 

麟「お邪魔しま~す」

 

菫子と昼を食べた俺は、菫子にこの後の予定をどうするのかと聞くと「春休みの宿題を片付けてのんびりしたい」と菫子が言い出したので、菫子の家へとお邪魔している。

 

菫「適当にのんびりしてて、お茶持ってくるから」

 

麟「そうさせてもらう、ありがとうな」

 

菫(スタスタ)

 

菫子が台所の方へ行き、俺の為にお茶を用意してくれている。

 

麟「…暇だし、少し菫子の家を探索するとするか。なあ菫子~お前の寝室を見ても良いか~?」

 

菫「構わないけど、漁ったりしないでね~?」

 

 

麟「了解~」 スクッ

 

菫子からの許可も得たので、菫子の寝室へお邪魔する事にした。

 

 

 

~寝室~

 

 

麟「お~…まさにオカルト系を研究してる奴って感じの部屋だな」

 

菫子の寝室は、大量のオカルト系や都市伝説系の本屋雑誌、新聞の切り抜き等が本棚に陳列されていた。寝室にある机の上にはオカルトボール異変の時に使用されたオカルトボールが大切に保管されていた。どうやら今はあの時のような力は持っていないようだ。

 

麟「そういや、この切り抜かれた新聞集にはどんな内容の新聞が切り抜かれているんだ?」 スッ…

 

俺は一冊のファイルを取り出し、中身を見始めた。

 

ペラ…ペラ…

 

麟(大体の内容が神隠しとかUFOとかに関する記事だな…。やっぱりUFOもオカルトの部類に入るのか?あ、こっちは立ち入ってはいけない禁断の地って内容の記事が…幻想郷とはまた違う場所の区域か…)

 

ペラ…ペラ…

 

少し俺も夢中になって読みふけっていた時だった

 

ペラ…

 

麟「ん?これは…」

 

ある1枚の切り抜きが目に留まった。その内容は

 

 

〖子供虐待の容疑で父親と母親が逮捕 虐待をされていた子供は行方不明〗

 

 

というものだった.

 

麟「…」

 

ペラ…

 

容疑者の母親が警察に「息子が行方不明になった」と通報。警察が事情を聞く為に容疑者の家に上がると、とある部屋に血痕が付着しているのを発見。警察が夫婦に事情を聞くと「それはただ鼻血が床に落ちてしまっただけ」と答えた。が、これを不審に思った警察が血痕のついた部屋に突入すると、部屋には虐待をしていたと思われる光景が広がっていた。警察は夫婦に任意の事情聴取をしたところ、子供への虐待を認めた為逮捕に至った。現在も子供は行方不明、警察は捜索を継続中。

 

麟「…まさか」

 

俺は恐る恐る、その記事の写真に視線を向けると…

 

麟「…!!」 ゾゾゾッ…!!

 

そこに乗っていたのは、あの2人の顔写真と…あの家の写真だった…。

 

 

 

 

 

 

~かつての悪夢~

 

 

 

『なんでこんなに出来が悪いんだ!!』

 

 

バチィンッ!!

 

 

『ごめんなさい!許して…!!』

 

 

『あんたなんか生まなければよかったのよ!!』

 

 

バシィッ!!

 

 

『ごめんなさい!ごめんなさい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

麟「…あ…あ…!」 

 

 

バサッ…

 

ガチャ

 

 

菫「ごめ~ん、お茶をどこにしまったか忘れてて少し時間かかっちゃっ…て、麟…どうしたの…?」

 

麟(ガクッ)

 

突然麟は膝から崩れ落ち…

 

菫「…麟!?」

 

 

麟「「いやだ…いやだ…いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!!」」

 

 

昔の悪夢を思い出し、ついに精神が崩壊した。

 

菫「麟!?ど、どうしたの!?」 ダッ!!

 

菫子が急いで麟の元へ駆け寄るが

 

麟「いやだ…!うっ…!?」

 

突然、麟は吐き気を感じ始めていた。

 

菫「吐きそうなの…!?(グイッ)す、すぐトイレに連れて行くから我慢してね…!」

 

菫子は、麟を肩車で支えてやりながら急いでトイレへと連れて行ってやった。

 

 

 

 

 

麟「がふっ…ごほっごほっ…!!」

 

菫「だ、大丈夫…!?」 サスサス…

 

麟「はぁ…はぁ…」

 

菫「ど、どうしたの突然…?」

 

麟「…お、お前にも話さないとならないか…」

 

菫「…えっ?」

 

麟「…あの新聞の切り抜きを見せながら話そう…」

 

菫「わ、分かったわ…」

 

 

まさか外の世界へ戻ってきて早々に…あんな事を思い出すなんて…!




麟の過去と再会するのはもう少し後にしたかったけど、最後の最後で重くするのもなんかなぁ…と思いまして。
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