華月麟の幻想記   作:華月麟

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菫子と生活・4

翌日、昨日は色々あったので麟と菫子は後回しにしていた春休みの課題を一緒に片付けていたのだが…菫子は毎日授業を寝て過ごしているというのに、意外と秀才ということもあって案外早めに課題を片付ける事が出来た。

 

え?今、彼と菫子は何をしているかって?

 

そ・れ・は…

 

 

~東京~

 

 

麟「ふーん?ここが日本の都会なのか」

 

菫「その帰国したての彼氏設定、まだ続いてたのね…」

 

麟「1番誤魔化しやすい理由だからな。どっかの誰かさんが無茶振りを言わなければこんな事しませんけど?」

 

菫「…ごめんなさい」

 

麟「別に気にしてねーよ?お前と出掛けるのも、案外悪くないしな♪」

 

菫「そ、そう…?///」 テレテレ

 

まぁ…俗に言う都会デートというやつである。

 

菫子の「服を探したいから付き合って欲しい」というお願いを聞いた結果である。

 

麟「で?俺は女性用の服をどこで探すとかよく分からんのだが…」

 

菫「昨日のうちに行きたい場所は決めたから、私に着いてきてよ♪」

 

麟「あいよ。…じゃあ」

 

 

手ギュ…

 

 

菫「…うえっ!?///」

 

麟は菫子の手を優しく握った。案外彼氏役がはまっているのでは?

 

麟「こうしないと俺がはぐれるかもだならな」

 

菫「あ、そゆことね…」

(期待した私が馬鹿だったか…)

 

手を繋いでくれた理由がくだらなかったので菫子が呆れていると

 

麟「あと…こうやって手を握った方が彼氏っぽいだろ?」 ニコッ♪

 

麟はなんともイケメンな返答も追加で返してきた。

 

菫「そ、そうね…」 プイッ

 

菫子は澄ました顔をしているが内心は…

 

菫(前言撤回!期待して正解でした!!!///) ドッキドキ!

 

興奮MAXであった。ちょろいなこの子…

 

麟「さぁ、彼氏である俺をエスコートくれよ菫子」

 

菫「彼氏彼氏何回も言わんでいい!///…さっさと行くわよ!///」 グイッ! スタスタ

 

麟「[グイッ!]うぉっ!?いきなり引っ張るなぁ〜!?」 スタスタ

 

麟が躊躇いも無く〖彼氏〗というワードを何回も言うので、菫子は顔を真っ赤にしながら目的の店へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

菫「到着!」

 

麟「…まあまあデカいお店だな」

 

菫「さっさと行くわよ!」 ウキウキ

 

麟「あいよ」

(楽しそうだな…♪)

 

目的の服屋に到着、菫子なウキウキで店内へGO。

 

 

ガヤガヤ

 

 

 

麟「…すんごい人の量」

 

菫「ここは東京でもかなり有名なお店だからね、このくらい人が集まるのも当たり前よ」

 

麟「それもそっか。ほれ、菫子が着てみたい服を探してこいな」

 

菫「そうしたいのは山々だけど…」

 

麟「…ん?」

 

菫「どんな服がいいか分かんないや☆」 テヘッ♪

 

麟「(ズコーッ!!)お前…馬鹿なのか…!?自分で行きたいとか言ってたくせに…!?」

 

菫「私、基本的にオシャレしないから…改めてこういうとこ来ると分からなくなるのよね…」

 

麟「ちょっとそれは分かるかな」

 

菫「同感してくれるんかーい」

 

なんだこのポンコツカップル。

 

麟「仕方ない…俺が何とかするよ」

 

菫「え…麟が服を選ぶの?」

 

麟「違うわ、店員呼ぶんだよアホ」

 

菫「そ、そこまでしなくても…!?」

 

麟「あ、店員さんすいませーん!」

 

<はーいっ!

 

菫「人の話聞けーっ!!」

 

麟は思いついたらすぐに動くタイプなので、制止したところで無駄なのである。

 

タッタッタッ…

 

『どうしましたかお客様〜?』

 

麟「すみません、うちの彼女に似合う最高のファッションてありますかね?出来れば何通りかレパートリーが欲しいんですが…」

 

菫「ちょ…そこまでしなくていいってば…!///」

 

『あらまぁ…可愛い彼女さんですね!お待ちください、すぐにいくつかお持ち致しますので』 バビュゥンッ!!

 

菫「店員さんもお構いなく〜っ!?」

 

どうやら店員もノリノリである。菫子は災難だな…。

 

 

 

 

ズザザァッ!!!

 

 

 

 

『お待たせ致しました!さぁ試着室へ行きましょう!』

 

麟「行くぞ菫子!」

 

菫「もう…どうとでもなれ…///」

 

菫子さん、投げやりになってしまいました。

 

 

~試着室~

 

 

シャーッ!!

 

菫「き、着てみたいけど…どう?」

 

『すごくお似合いですよ!』

 

麟「次見せて」

 

菫「えっ…うん」

 

 

ゴソゴソ

 

シャーッ!!

 

 

菫「これは…?」

 

『こちらもお似合いですよ!』

 

麟「次」

 

菫「…はい」

 

 

ゴソゴソ

 

シャーッ

 

 

菫「…どうよ」

 

『全部お似合いですよ!』

 

麟「…ふむ」

 

菫「…」 ムスー

(なによ「ふむ」ってぇ!?少しはもっとマシな反応を見せてくれたっていいじゃない!)

 

菫子は麟の淡泊な反応に、内心は怒り心頭である。

 

麟「俺は…」

 

菫「うん…?」

 

 

麟「確かに、どれも凄く似合ってるが…今着てる服が1番似合ってると思うな…」

 

 

菫「(ドキーンッ!!)ほ、本当に…!?///」

 

 

麟「乙女の服装の感想に…嘘を付く必要があるのか?」

 

 

菫「そ、そっか…えへへ///」 モジモジ

 

 

皆『パルパルバルパルパル…』

(さっさと結ばれちまえよ妬ましいな!!)

 

何故か量産型水橋パルスィがこんな所にまで進出している!?

 

 

麟「すみません、今彼女が来ている服をください。なんなら今すぐ着させるので値札は取っていいです」

 

『かしこまりました!すぐにお会計しましょう!』 クワッ!!

 

菫「い、今すぐ着るの!?これを!?」

 

麟「その服で、デートの続きすんぞ」

 

菫「ひゃ…ひゃいっ!!///」 ドキーンッ!!

 

 

麟のペースに菫子が呑まれはじめている。麟の天然たらしが本領発揮し始めている!




どんな服を試着したのかは皆さんの想像にお任せします
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