華月麟の幻想記   作:華月麟

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菫子と生活・6

菫子の新しい洋服を買い、ナンパ共を追い払った後は、桜通りにて美しく咲き乱れる桜を眺めながら

 

 

麟「おっちゃん、ホットドック2つくれ!」

 

『毎度!』

 

スタスタ

 

 

麟「菫子ほれ、昼飯」

 

菫「あ!ありがと♪」

 

パクッ

 

麟・菫「「うんま~い!♪」」

 

桜通りに並ぶ屋台で昼食を取りながら

 

 

麟「菫子、ピース♪」

 

菫「ピース!♪」

 

パシャッ!

 

麟「うまく撮れたぜ」

 

菫「じゃあ今度は桜を背景に2人で撮ろ!」

 

麟「いいよ♪」

 

 

菫「準備は良い?」

 

麟「いつでも!」

 

菫「せーの…!」

 

 

麟・菫「「ピース!!♪」」

 

 

パシャッ!

 

 

美しい桜を背景に記念撮影等をしながら、花見を楽しんでいた。

 

何故だろう、2人は見せかけのカップルだというのに、だんだん2人が本当のカップルに見えてしまう。

 

 

 

 

スタスタ

 

麟「う~ん…あっち(幻想郷)でもこのくらいの事が出来ればもっと楽しいのになぁ」 モグモグ

・ソフトクリームを食べている

 

菫「あっちはそういうイベント的なのをあまりしないものね」 モグモグ

・麟に同じく

 

麟「まあ、その代わりに皆と花見が出来るからいいんだけどさ」

 

菫「あっちにはあっちの良さがある!みたいな?」

 

麟「そうそう、なんでもかんでも真似るのも良いけど…あっとにはあっちの良さがあるんだから、無くしたくはないよねっていう」

 

菫「なんでもかんでも変えるのではなく、その場所その場所の良さを活かす…ね。まあ、それもいいとは思うわよ」

 

麟「だな♪(チラッ)おっ、綺麗なブレスレットじゃん」 スタスタ

 

菫「ちょちょちょ!?彼女を置いて勝手にどっか行くなぁ~!?」

 

麟は偶然視界に入った、ブレスレットを販売している出店に立ち寄った。

 

『あら、いらっしゃい!お2人はカップルかしら?』

 

麟「ええ、ご察しの通りって奴ですよ」

 

菫「…///」 プシュ~///

 

『あらあらお熱いわね♪羨ましくて妬んじゃいそうだわ♪』

 

麟・菫「…(汗)」

(パルスィ(さん)かよ…)

 

おや?こんな所に野生の水橋パルスィが…!?

 

『まあまあ冗談はこんなところにしといて…何かお探し物かい?』

 

菫「私じゃなくて彼氏がここのブレスレットに目移りしてるというか…」 チラッ

 

麟「(ジーッ…)ほお~…なかなかに美しい色彩のブレスレットたちだ…」

 

『あらまぁ♪あたしの手作りブレスレットがそんなに気に入ったのかい?彼氏さんイケメンだからどれでも好きなのを買っていきな♪今なら半額にしておくよ♪』

 

麟「えっ…!?何もそこまでしていただかなくても…」

 

『いいのいいの!そんな子供みたいな純粋な目でブレスレットを見られちゃったらあたしも嬉しくてね♪サービスサービス♪』

 

麟「な、なんだかすいません…」 ペロリ

 

菫「なにやってんのよ…」

 

随分と気さくな夫人が出店を切り盛りしているようだ。麟の純粋な瞳に惚れ、麟だけならどのブレスレットを買っても半額の値で売ると言い出した、まるで大阪のおばちゃんだ。

 

麟「質問なんですけど、このブレスレットの色って何か意味があるんですか?こう…花言葉みたいな感じで」

 

『あらまぁ!よく気が付いたわね?私が作っているブレスレットは、実在する花たちの花言葉をイメージして作っているのよ!この赤いブレスレットはその名の通り赤いバラをイメージして作っているのよ♪』

 

菫「へぇ~…花言葉をイメージかぁ…」

 

麟「どれがどの花をイメージして作ったとかかカタログ的なのはありますか?」

 

『カタログかい?(ゴソゴソ スッ)ほら、このカタログを見ながら好きなブレスレットを探すといいよ♪』

 

麟「ありがとうございます(ペラ…)どれがいいかな…」

 

菫「私、外で桜見てるよ?なんだか長くなりそうだし」

 

麟「良いけど、すぐ近くに居ろよ?」

 

菫「へいへ~い」 スタスタ

 

菫子は麟の買い物が長くなると予想して、1人で外の桜を見に行った。

 

『ふふふ♪随分と可愛い彼女さんじゃない♪』

 

麟「…でも、もうすぐ彼女とは別れてしまうんです」

 

『…別れてしまう?何かあったのかい…?』

 

麟「…いや、彼女と上手くいってないとかではなくて、単純に俺が日本に居られるのが明日の夜までなんで…」

 

『彼氏さんは海外でお仕事を?』

 

麟「まあ、そんなところですよ。今回、日本に来れたのだって偶然そこが暇だったからですよ」

 

『そうかいそうかい…』

 

麟(まあ、海外で働いているなんて真っ赤な嘘だけどね…!)

 

もうすぐ菫子とお別れしてしまうのは事実ではあるが、海外で働いていると嘘をついたのは〖自分が幻想郷という異世界の住民だということ〗を隠す為である。

 

嘘にしてはだいぶ完成度の高い嘘だと思う。…思うよね?

 

『彼氏さんは、日本を去る前に彼女さんに何かブレスレットを買ってあげたいのかい?』

 

麟「そうなんですけど、何かピッタリな花言葉にブレスレットってありますか?出来れば二つほど…」

 

『ふふふ…そんな彼氏さんに、とっておきのブレスレットがあるよ!』

 

麟「本当ですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『毎度あり~!良いデートを楽しむんだよ~!』

 

 

 

 

 

 

スタスタ

 

麟「すまん、待たせたか?」

 

菫「…意外に長かったわね?」

 

麟「良い花言葉のブレスレットが多すぎた」

 

菫「で?買ったであろうブレスレットは誰にあげるの?」

 

麟「内緒」

 

菫「何よそれ~!?教えてくれてもいいじゃない!」

 

麟「や~だね~♪」 バビュゥンッ!!

 

菫「あ!?待て~!!」 バビュゥンッ!!

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