華月麟の幻想記   作:華月麟

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MAX HAZARD ON!!


終わったはずのかき氷

ミーンミンミンミンミンミーン!!

 

 

あれから時間は過ぎ、幻想郷の季節は梅雨から夏へと移り変わっていった。

 

 

霊・針「「あっつうぅぅぅ…!!!」」 デローン…

 

 

あまりの暑さに2人は溶けていた。無理もない話だけども…

 

華「まったく…この程度の暑さでだらしないですね…」

 

針「なんで華扇さんは平気そうなんだ…」

 

華「この程度であればどうという事はありません!」 ダラダラ

・汗ダラダラ状態

 

霊「建前はいい、本音を言え」

 

 

華「「(クワッ!!)あっついわバカヤロウ!!!」」

 

 

霊「うん、あんたも私達と同意見で安心したわ」

 

セミはけたたましく鳴き、地面はジリジリと熱を反射させ、気温をどんどん上昇させていった。遠くを見れば陽炎が浮かび上がっていた。

 

華「幻想郷の夏はこんなにも暑いのですね…」 パタパタ

・うちわを扇ぐ

 

霊「そうよ…氷水なんかで足を冷やしたって間に合わないわ…」 パタパタ

 

針「でも2人共、麟を見てみなよ…」 パタパタ

 

霊・華「「うん?」」 チラッ

 

 

あ「麟さ〜ん♪」 尻尾パタパタ

 

麟「どしたあうん〜♪」 頭ナデナデ

 

 

<イチャコラァ…♡

 

 

霊・華「「あっつ!?」」

 

 

針「なんでこんなクソ暑い中でイチャイチャ出来るんだぁ…」

 

あうんはこんな暑さを全く感じていないかの如く麟に甘え、麟もあうんと同じように暑さを感じていないかの如く、甘えるあうんに答えてやっている。

 

霊「あんたら…暑くないわけ?」

 

麟「ん?暑くないかと言われると…」

 

あ「普通に暑いですけど…?」

 

華「ならどうしてそんな近距離で戯れていられるのですか…」

 

麟「逆に、甘えたいと懇願する子をあんたは拒絶出来る?」

 

華「…出来ません」

 

麟「そゆこと」

 

あ「あう〜ん♡」 スリスリ

 

麟「よしよし♪」

 

こういうさり気ない優しさを見せるところが、麟が色んな女性から好かれる理由である。

 

 

<素敵だぁ…♡

 

 

てめぇは帰れご友人

 

 

<スロー スロー クイッククイックスロー

 

 

霊「え、じゃあさ…私が甘えたいって言ったら甘えさせてくれるわけ?」

 

麟「お望みとあらば?」

 

霊「…好き♡」

 

麟「どうも」

 

 

針「「イチャイチャは後回しにしろーっ!!暑くて我慢出来ないから冷たい何か食べに行こうよーっ!!!」」 ジタバタ!!!

 

 

華「暑苦しい!暴れないでください!?」

 

暑さに我慢の限界が訪れた針妙丸が遂に暴れだした。活きのいいマグロみたいだ。

 

針「人里に行って冷たいスイーツが食べたい!」

 

華「(ピクッ)スイーツ…!?」

 

麟「…お?」

 

華扇がスイーツという言葉に反応して、目付きが変わった。意外とスイーツ大好き仙人なのか?

 

華「(ガタッ!!)スイーツを食べに行くのですね!?なら早く人里へ行きましょう!!」

 

霊「…え、何その反応?」

 

あ「華扇さんって意外と甘い物好きなんですね!?」

 

華「ハッ…!!し、失礼しました…///」

 

麟「あんたもまだまだ修行不足だな、スイーツという言葉に心を乱されるなんて。霊夢に説教出来る立場とはとてもじゃないが思えないな」

 

華「お恥ずかしい…///」

 

麟「まぁ、そういった不完全なのもまたいいんじゃないか?完璧な存在なんてこの世には存在しないからな」

 

華「あうっ…///」

 

霊「華扇、あんたが人間に説教されてどうすんの…?」

 

華「私もまだまだ未熟者ですね…♪///」 テヘッ

 

麟・霊(テヘじゃねぇのよ…)

 

ちょっと人間くさい仙人に霊夢と麟は親近感を湧かせつつも、呆れてしまっていた。

 

麟「んじゃ、針妙丸お嬢様のわがままを叶える為に人里へ行こうか」

 

霊「そうね、何か良いスイーツはあるかしら?」

 

華「ジュルリ…」

 

あ「華扇さん、ヨダレが漏れていますよ」

 

華「ハッ…!?///」 フキフキ

 

麟「はぁぁぁ…(汗)」

 

こいつ、本当に仙人とは思えないくらいに人間くさいな…?

 

 

 

 

 

 

~人里~

 

 

スタスタ

 

妖「(シャクシャク ゴクンッ)ん〜♪暑い日のかき氷はたまらないですねぇ幽々子様♪」

 

幽々「(シャクシャク ゴクンッ)ほんっと、暑い時のかき氷は最高ね♪(キーンッ!!)頭がぁっ…!」

 

妖「だ、大丈夫ですか幽々子様…!?」

 

幽々子と妖夢はどこかで購入したかき氷を味わい、清涼感を味わっていた。

 

 

 

 

ザッザッザッ…

 

麟「冷たくて甘い物甘い物…何があるかな?」

 

針「かき氷は?」

 

麟「生憎…かき氷は食えないよ」

 

針「なんで!?」

 

麟「かき氷屋のじっちゃんは、この前病気で…な?」

 

針「そっかぁ…」

 

霊「かき氷以外で冷たくて甘い物ってあったかしら…」

 

あ「外の世界の食事処へ行けばあるんじゃないですか!」

 

霊「そっか…そこがあったわね?」

 

華「幻想郷に外の世界の食事を提供しているお店があるのですか!?」

 

麟「あぁ?あの店なら俺が知ってるよ、案内したげる」 スタスタ

 

こちらも清涼感を求めて外の世界の食事処へと向かっていた。

 

麟(スタスタ)

 

『かき氷美味しいね!』

 

『あそこのおじいさん、最近顔を見せなかったからどうしたのかと思ったら…やっと顔を見せてくれたわね!』

 

『これでこの夏も乗り越えられるな!』

 

麟「(ザッ…)…」

 

麟は突然、足を止めた。

 

霊「…麟?」

 

華「どうかされましたか?」

 

麟「かき氷…?」 チラッ

 

麟は人里の皆へ視線を向けた、人里の皆は揃いに揃ってかき氷を手にしていた。

 

麟「どういうことだ…!?」

 

針「ど、どうかしたの?」

 

麟「かき氷を販売してる店はあそこにしか存在しない。でもあそこの店主は…死んだはず…!?」

 

霊「(キョロキョロ)でも周りの皆は…」

 

華「かき氷を持っている…」

 

麟「まさか…!?」

 

麟は1つの矛盾に気づいた。人間の里で唯一かき氷を販売している店の店主は数週間も前に持病で亡くなってしまったのだ。…それなのに、何故か周りの人達はかき氷を食べている…。

 

スタスタ

 

幽々「ん〜♪甘くて冷たいわぁ♪」 シャクシャク

 

妖「(キーンッ!!)はぐあっ…!?」

 

 

麟「妖夢…幽々子さん…!?」 ダッ!!

 

霊「ちょっと麟!?」

 

 

麟は知り合い2人を見つけるなり全力疾走で2人の元へ走り出した。

 

 

ダッダッダッダッダッ!!

 

 

妖・幽々「「ん?」」

 

ズザザァッ!!!

 

 

麟「そのかき氷をどこで買った!?」

 

 

幽々「り、麟!?ケホッケホッ!」

 

妖「幽々子!?大丈夫ですか!?い、いきなりどうしたんですか麟さん!?」

 

麟「いいから質問に答えてくれ!そのかき氷をどこで買った!?」

 

幽々「ケホッケホッ…か、かき氷…?貴方もこのかき氷が食べたいのね?妖夢、麟に場所を教えてあげてちょうだい」

 

妖「は、はい!この先にあるご老人が営業しているかき氷店で買いましたよ?」

 

麟「この先の…かき氷屋!?まさか…!」

 

妖「り、麟さん…?」

 

ダッダッダッダッ!! ズザザァッ!!!

 

霊「ちょっと麟、どうしたってのよ!?」

 

華「いきなり走り出すと危ないですよ!?」

 

針「ぜぇ…ぜぇ…」

 

あ「い、いきなりだったので驚きましたよ…」

 

残りの4人も麟の後を追って到着。

 

麟「霊夢!すぐに映姫さんを呼んできてくれ!所在不明の怨霊を1人発見した!」

 

霊「な、なんで分かるのよそんな事!?」

 

麟「このかき氷が証拠だ!」

 

華「かき氷…?」

 

幽々「あらあら、なんだかよく分からないわね?私にも詳しく教えて欲しいわぁ?」

 

妖「わ、私にもお願いします!」

 

麟「2人が食ってるかき氷屋の店主はな…」

 

 

「「この前、持病が悪化して死んでるんだ!もうあそこのかき氷屋は閉店したはずなんだよ!!」」

 

 

妖「え…!?」 パッ…

 

ヒュゥゥゥゥ…パリーンッ…!!

 

妖夢は麟から聞かされた衝撃的な発言に言葉を失い、持っていたかき氷の器を落としてしまった。

 

幽々「そ、そうだったのね…!?」

 

妖「つ、つまりこのかき氷は…」

 

麟「ああ…!この前逃げ出した怨霊が作ったかき氷だ…!」

 

 

 

妖「「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」








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ヤベーイ!!
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