~ロビー~
ロビーに入ると咲夜に会った。
咲「あら、麟♡」 ギュッ
咲夜が会って早々に抱き着いて来た。遠慮しないなぁこっちも…
麟「久しぶり、レミリア達は元気にしてる?」
咲「ええ、気になるなら会いに行ったらどう?」
麟「そうしたいけど今はそんな時間は無いからまた今度にするよ」
咲「あら?何か問題でも?」
麟「今年の春が来ないからそれを探りに来たんだ。パチュリーの図書館なら何かしらの情報が得られるかなって」
咲「…それは霊夢の仕事じゃないの?」
…咲夜にも言われてんぞあの紅白巫女。
麟「…それは言わないであげて?あと、多分美鈴の奴寝てるよ」
咲「はぁ…またお掃除しないといけなさそうね」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟「oh…」
咲夜が殺意MAX!怖い怖い…
~博麗神社~
霊「はっくしゅん!」
チ「うお!?霊夢どうした~?風邪でも引いたのか?」
霊「違うわよ。誰かが噂でもしてるんじゃないの?」
チ「ニヒヒッ、きっと麟だと思うよ!」
霊「な訳ないでしょ」 ボリボリ
~図書館~
魔「頼む!この通りだから!」
私はパチュリーにお願いをして、この図書館の資料を漁って異変の情報を集めようとしていたのだが…
パ「嫌よ、どうせそう言っておいて魔導書を持ち去る気でしょ?」
魔「今回は違うんだって~!」
この始末である。…私が一体、何をしたって言うんだ!?
スタスタ
麟「魔理沙の言っている事は本当だから協力してくれよパチュリー」
私がパチュリーとの交渉にてこずっていると、ようやく麟が来てくれた。
魔「遅いぞり…」
パチェ
「「麟!!来てくれたのね!?」」 ダッ!!
魔「…え?」
ギューッ♪
パ「うふふっ♪」
麟「お、おいパチュリー苦しいって…」
パ「~♪」 ギューッ
パチュリーがいきなり、麟に抱き着きやがった…どゆこと?
魔「な、何してんだパチュリー!?麟が困ってるから離れるんだぜ!」 グィ~ッ
パ「むきゅ~!?やめて~!」 グググググッ…
麟「ぎゃあぁぁぁぁ!?やめろ~!」
少しおかしなことが起きたが何とか私達は異変の情報収集を開始出来た。
麟「しかしなぁ…どんなキーワードで探せばいいんだ?」
魔「うーん…」
パ「貴女達ノープランで調べに来たわけ?」
麟・魔
「「…てへ?」」
パ「…貴方達、バカなの?」
そんなどストレートに言わなくてもいいじゃん?と心の中で思ったが、ノープランなのは事実なので何も言い返せません…。
麟「とりあえず…ん?これは何だ?」
その時、一冊の古い書物に目が行った。
そのタイトルは【妖怪桜】
麟「何だこの本…」
パ「あら…随分と古い本ね」
魔「早速見てみようぜ」
麟「ああ」
ペラッ
【妖怪桜】別名『西行妖』
妖怪桜とは冥界に咲くと言われている西行妖の桜
正治元年(1199年)とある歌聖が、満開になった桜の下で永遠の眠りにつきたいという遺言を残した。
周りの者たちは歌聖の望みを叶えようと、遺言に従って満開に桜の下に彼の遺体を埋葬。すると、歌聖を慕っていた者達も後を追うように、満開になったその桜の下で死んでいった。
次第にその桜は死んでいった者達の生気を次々と吸い取っていき、ついに妖力を持つ妖怪桜「西行妖」となってしまう。
そしてある女性が自分の持つ能力を忌み嫌い、その能力を封印する為に、西行妖の下で自らその命を絶った。
その1人の女性の死体によって西行妖は封印され、二度と満開にならないようになった。
…もし西行妖を再び満開にさせたい場合は国中の春の力を冥界へと送れ。そうすれば、その集められた春の力で満開の桜が咲き乱れるだろう。
しかしこれだけは覚えておいてほしい…西行妖が満開に咲き乱れた時、封印が解かれてしまい、再び西行妖は生命ある者達の生気を吸い取るだろう…
もし、再び西行妖を満開にさせようとする者が現れたら、必ず止めてほしい。
二度と愛する者との永遠の別れをしない為に。
…ここで書物の内容は終わっている。
麟「つまり…目的地は冥界ってことか」
魔「もしこの内容が本当なら大変な事になるぜ!?」
パ「でも冥界の行き方なんて分かるの?」
麟「…分からん」
確かに…冥界に行くとはいえ、俺達は肝心の冥界への行き方を知らないのだ。
魔「いや、一つだけあるぜ」
麟「それは?」
魔「春を伝える妖精、リリーホワイトっていう妖精を見つけるんだ」
パ「なるほどね…その手があったわね」
麟「?」
???全く理解が出来ていない。何でその妖精を見つければ冥界へ行けるかもしれないんだ?
麟「その妖精を探す理由は?」
魔「リリーは春を伝える能力なんだ。てことはだ…春のエネルギーが集中している所にはリリーがいる!きっとそこが冥界への入り口に違いないんだぜ!」
なるほど…魔理沙にしては頭がいいな?
パ「泥棒のくせにそういうとこには頭も働いたのね?」
魔「どういう意味だ!!」
パ「そのままの意味」
魔「んだとこの野郎!」
また2人が喧嘩を始めてしまった…。
麟(やれやれ…これじゃ先が思いやられるよ。(パラッ)…ん?何か紙が落ちたな…)
落ちた紙切れを広い中身を読んだ。
ペラッ
やはり慕っていた歌聖様のいない世界で和歌を詠んでも何の意味もない。
私も貴女の父上の元へ逝こうとする事を許してくれ…幽々子。
流翠より
と遺言らしきものが書かれていた…。
麟(…これを書いた人が残した遺言なのか?それとも、この人に仕えていた従者が遺言の紙をこの資料を挟んだのか?いずれにせよこの紙は持っておこう…)
俺はこっそり遺言の紙を懐にしまった。
麟「よし、リリーを探して冥界の入り口を探そう!」
魔「おう!そしてこの冬を終わらせて春を返してもらうんだぜ!!」
パ「気をつけなさいよ2人共」
冥界への糸口を見つけた俺達はリリーホワイトを探しに紅魔館を後にすることにした。