華月麟の幻想記   作:華月麟

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そのパイロットは、何を思う…

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

 

翌日、計画を実行する時がやってきた。文が戦闘機の飛行経路をある程度調べ上げ、大体の経路は把握する事が出来た。

 

麟「(ピキーンッ…!!)来るぞ…!文、急いでカメラのレクチャーを咲夜に!」

 

文「ただ今!いいですか咲夜さん、こちらのボタンを押せばシャッターがなります!そうすればカメラが勝手に撮ってくれます!しかし…」

 

咲「使用者の腕にかかっている、というわけね?」

 

文「は、はいっ!」

 

咲「任せてちょうだい」

 

刻々と計画実行の時間が迫っている…

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

文「そろそろ来ます…!」

 

麟「咲夜、合図をしたら能力を発動しろ!」

 

咲「ええ…!」 ザザッ…!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!

・音が近づいてくる

 

 

麟「今だ!!」

 

 

 

咲「「ここからは私の時間…!時止め〖ザ・ワールド〗!!」」

 

 

 

カチッ…

 

 

ゴーンッ…!!!

 

 

ピタッ…!!!

 

 

戦闘機の動きを止める為に咲夜の能力、全ての時が止まった。

 

 

麟「(ザッ…ザッ…)相変わらずとんでもない能力だな?」

 

 

華月麟以外を除いてだが…

 

咲「私からしてみれば、能力を発動しているのに動ける貴方の方がとんでもないわよ…」

 

それはごもっともである。

 

麟「咲夜、こいっ!!」 バッ!!

 

麟は咲夜を上空へ投げ飛ばす体勢に入っていた。

 

咲「しょ、正気なの!?」

 

麟「いいから!俺を信用しろ!!思い切り走り出して俺の手のひらに飛び乗れ!」

 

咲「(キュンッ…)麟…」

 

これは誰でも惚れますね♪

 

麟「早くしろ…!能力が解けるぞ!」

 

咲「え…ええっ!!」 ダッ!!

 

 

ダッダッダッダッダッダッダッ…!!!

 

 

咲夜は覚悟を決めて麟へと走り出した。

 

咲(ドウッ!!)

 

 

ズンッ…!!!

・咲夜の足が手のひらに

 

 

麟「ぐっ…!!でやあぁぁぁぁっ!!!」 グググッ…!!!

 

 

ブォンッ!!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

咲「へ…?えぇぇぇぇぇぇっ!!!?」

 

 

麟によって咲夜が空高く飛び上がった

 

 

咲「一気にターゲットの真上まで…!?な、なんて怪力なの…!」

 

 

咲夜の言う通り、戦闘機の真上まで一気にひとっ飛びであった。

 

咲「ハッ…!?い、急いで写真を…!」 ゴソゴソ

 

 

パシャッ…!!!

 

 

シャッターを切った直後

 

 

カチッ…ゴーンッ…!!!

 

 

咲夜の能力が切れていまい

 

 

ゴッ!!!

 

 

咲「きゃあっ…!?」

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

 

戦闘機はその場を後に飛び去ってしまった。

 

しかし…

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…

 

 

咲「い、いやぁぁぁぁっ!!!」

 

 

トラブル発生!

咲夜は時止めに力を使い果たした為、空を飛ぶ力すら残っていなかった。

 

文「あややややっ!?咲夜さんが落下してきてますよ!?」

 

麟「くそっ…!?(ダッ!!!)待ってろ咲夜!!」

 

文「麟さん!?」

 

麟は咲夜を捉えて猛スピードで向かった。

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

咲(このままじゃ地面に叩きつけられる…!) グッ…!!

 

 

咲夜はこのまま地面に叩きつけられる運命を受け入れ、目をつぶった。

 

 

ボスンッ!!

 

 

咲「・・・あれ?」

 

咲夜は何かの上に着地した、優しく抱擁してくれるような何かに。

 

 

麟「咲夜…大丈夫か?」

 

 

咲「り、麟…?」

 

 

文「ギリギリセーフですね麟さん!あ、その光景を写真に収めてもいいですか?」

 

麟「絶対やめてくれ」

 

文「えーっ…?結構素晴らしい1枚になりそうなのに…」

 

麟「レミィとフランが嫉妬するからやめてくれ」

 

文「あー…ね」

 

咲「…何の話をしてるのよ」

 

咲夜は麟と文の会話に着いていけずに置いてけぼりである。

 

文「咲夜さん、とりあえず今自分がどういう状況なのか確認してみては?ア、カメラハカエシテモライマスネ」

 

咲「え、えぇ…(チラチラ)・・・へっ!?///」

 

ようやく咲夜が、自分の体勢に気づいたようだ。

 

麟「…ん?」

 

咲夜は麟にお姫様抱っこされている状況であった。

 

咲「り、麟…そろそろ下ろしてくれてもいいのよ…?///」

 

麟「お前を紅魔館に送り届けてからな」

 

咲「こ、このまま…!?///」

 

麟「手伝ってくれた礼としては対等な対価では?」

 

咲「そ、その言い方はズルいわよ…///」 テレテレ

 

文「あ、あのぉ…?」

 

麟「あ、すまんすまん…。早く咲夜が撮った写真を現像してくれ、手短に頼むよ?」

 

文「お任せあれ!」 バビュンッ!!!

 

文は咲夜の撮影してくれた1枚を現像するために、素早く自分の事務所へ移動した。

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

麟「これで2人きり…だな」

 

咲「ブッ!!?///ななな、何をいきなり言い出して…!?///」 ドキドキ

 

麟「にしし♪ちょっとそれっぽい事言ってみた♪」

 

咲「こんのぉ…!?///いつか仕返しさせてもらうわよ?///」

 

麟「受けて立つよ♪」

 

咲「もう…!///とりあえず…これはその仕返しの1つよ…!///」 スッ…

 

 

chu…♡

・頬にお礼のKiss

 

 

麟「毎度あり♪」

 

咲「…うふふ///♡」

 

 

ザッザッザッ…

 

 

麟は、力が完全に抜けてしまった咲夜を紅魔館へと送り届けた。

 

 

 

 

 

 

~地底~

 

 

ガヤガヤ…

 

麟「これが咲夜の撮ってくれた写真か」 スタスタ

 

文「はいっ!咲夜さん、意外とカメラマンとしての腕が良いのでは?」

 

麟「瀟洒で完璧なメイド長だからな…これも当然だろうな」

 

文「ですねぇ♪ちょっと私も嫉妬するくらいにはお上手ですよ♪」

 

咲夜が撮影してくれた写真には、操縦服を着た骸骨のパイロットがしっかりと収められていた。

 

麟(後はさとりにこれを…!)

 

スタスタ…

 

 

 

 

 

 

~地霊殿~

 

 

ギィィィィィィ…

 

麟「サトリさーん!Howdy!!」

 

文「ブッ!!?な、なんですかその挨拶は…」

 

麟「面白いだろ?」

 

文「ええ、不意打ち過ぎますね」

 

麟「よっしゃ♪」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

文「…ん?なんですかこの地響き」

 

麟「…やーな予感」

 

 

お空「お兄さぁぁぁぁぁぁんっ!!♡」 ドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

お空が麟目掛けて猪突猛進!!

 

文・麟「「げぇっ!?」」

 

 

お空「(ピョーンッ!!)わーいっ!!」

 

 

お空が麟に飛びかかるが…

 

 

麟「カリスマガード!!」 バッ!!

 

 

彼がその場で伏せた事により

 

 

お空「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

 

ガッシャァァァァァァァァァァァァンッ!!

 

 

こ☆の☆始☆末☆

 

 

お燐「(ヒョコッ)な、なんだい今の音は!?」

 

 

いきなり鳴り響いた轟音に驚いたお燐が部屋から顔をひょっこり

 

麟「ようお燐!さとりは居るか?!」

 

 

お燐「お、お兄さん!?さ、さとり様なら自室にいるよ!」

 

 

麟「すまない!行くぞ、文」

 

文「え、あれはいいんですか?」

 

 

お空「キュウ…」 シュゥゥゥゥゥゥ…

 

 

麟「お燐が回収してくれるよ」 スタスタ

 

文「そういうもんなんですかね…?」 スタスタ

 

麟と文はさとりの部屋へと向かった。

 

 

 

 

~さとりの部屋~

 

 

コンコンッ

 

さ「あら…こいし?」

 

 

麟「いいえ、兄と」

 

文「ブン屋でーす!」

 

 

さ「どうぞ?」

 

 

ガチャ

 

 

麟「いきなり来てすまないなさとり」

 

文「おじゃましまーす♪」

 

さ「鴉天狗とのペアは珍しいですね?兄さん」

 

麟「まぁ、今回の協力者でもあるからな」

 

さ「協力者?…ふむふむなるほど、そういうわけでここに来たんですね?」

 

麟「流石はさとり」

 

さとりは瞬時に麟の心を読み、何故ここに来たのかを理解した。

 

さ「では、写真を見せてください」

 

麟「(スッ…)これだ」

 

さ「これですか…拝見させてもらいます」 ジーッ…

 

さとりは咲夜が収めてくれた1枚をまじまじと観察し、パイロットが善良な霊か否かを見分け始めた。

 

麟「さとり、どうだ?」

 

さ「…分かりました」

 

麟「嘘!?」

 

文「おお、めちゃくちゃ速いですね?」

 

麟「それで…どうだ!?」

 

 

さ「この霊は…今、現時点では善良な霊ですが、このまま放置すると悪霊へと変わる可能性が高いですね」

 

 

文「えっ…!?」

 

さとりからはあまり良いとは言えない返答が返ってきてしまった。

 

麟「そうか…。どうして悪霊に変わりそうなのか、具体的に分かりそうか?」

 

さ「そうですね…なんと言えばいいのでしょうか…?この霊は"何か"を探しているように感じます。その何かが分かりませんが…」

 

麟「…!」

 

文「うーん…霊が何かを探して空を飛び続けているんですか?でも…一体何を探して…」

 

 

麟「…そんなもの、決まってるだろ?」

 

 

さ・文「「えっ?」」

 

麟は、パイロットが何を探して空を飛び続けているのか分かったようだ。

 

さ「き、決まっているって…?」

 

文「麟さんは、この霊が何を探しているのか分かったんですか?!」

 

麟「あぁ、こいつが今探し続けているのは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「自分の…"家族"だ」」




主人公を誰かと付き合わせない理由

色んな人達から愛されているのに、その内の1人を選ぶなんて出来ないから
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